毎日何度も同じことを子どもに言っているのに、なかなかママの言うことを聞かないと困っていませんか?実はその方法では子どもに伝わっていないのかもしれません。そこで今回は子どもに伝わるコミュニケーションの秘訣を伝授します。 |
【目次】
1.何度言ってもママの言うことを聞かない!我が子に悩んでいませんか?
2.何度言っても子どもがママの言うことを聞かない理由とは?
3.子どもにスッと伝わるコミュニケーションの秘訣を伝授します!
◆1シーン=1ポイント
◆インターラクティブに
1.何度言ってもママの言うことを聞かない!我が子に悩んでいませんか?
朝の支度のときも、学校が終わってから夕方の寝る準備のときも、毎日何度も同じことを子どもに言っているのに、なかなか言うことを聞いてくれない。
「何回言ったら分かってくれるんだろう?」と感じることってありませんか?
お母さんは真剣にこのままじゃまずいと思って何度も言っているのに、子どもには全然伝わらない。
でも、実はその方法が子どもには伝わらない方法だったんです。
そこで今回は、何度言っても子どもが言うことを聞かない理由と私が実践してうまくいった子どもにスッと伝わるコミュニケーションの鉄則をお伝えします!
2.何度言っても子どもがママの言うことを聞かない理由とは?
何度言っても子どもがママの言うこと聞かない1つ目の理由は、いろいろ言いすぎて子どもの記憶に残らない結果になっているからです。
子どもが記憶できる量は、大人が思っているよりも少ないのです。大人のようにペラペラ喋っている子でも、記憶する量は大人と同じとはいかないのです。
2つ目はやり取りが一方的だからです。
大人がなにかを伝える時は、子どもは聞き役で、やり取りが一方通行になりがちですね。
アニメの「ドラえもん」で、のび太くんがお母さんに叱られるシーンがありますね。
お母さんが怒ってるのは表情とトーンでわかるけど、内容は全然のび太くんに届いてない。お小言が終わった頃に、じゃ失礼しますという感じでのび太くんがその場を去る…
現実を表してるシーンだなあと関心してしまいます。
のび太くんのお母さんは、あんなにエネルギー使ってるのに内容が全然伝わってないのです。
私達お母さんもつい感情的になって一方的に言いたくなってしまうものです。何回言っても聞いてくれないのですから!
しかし一方的だと子どもの頭の上をスーッと言葉が通り過ぎるだけで、伝わらず言うことを聞かないのです。エネルギーをたくさん使っているのに残念ですよね。
では、どうしたらママの言うことを聞かない子どもが言うことを聞いてくれるようになるのでしょうか?
【期間限定 11月末まで】
新常識!
繊細すぎる子のトリセツがわかります
↓↓↓
繊細すぎる子のトリセツがわかります
↓↓↓
3.子どもにスッと伝わるコミュニケーションの秘訣を伝授します!
何度も言わなくても子どもが言うことを聞くようにするために、お母さんはどうすればいいのでしょうか?
◆1シーン=1ポイント
1つ目のコツは、「1シーン=1ポイント」で伝えることです!
子どもが言うことを聞かないとイライラして色々といいたいことがあるものです。しかしそこで色々言ってしまうと子どもの記憶には残りません。
子どもに何かを伝えたいときには、感情的ではなくて冷静に、1つのポイントだけ伝えるのです!
例えば、 小学校低学年の頃うちでもよくあった場面を紹介します。
お風呂に入る時間になっているのに、息子は遊んでいてなかなか動こうとしません。
私は、最初は優しく「お風呂の時間だよ」と言っていたけれど、何回言っても動かないので、だんだんトーンが上がってきて、最後は叱りモードに。
「お風呂の時間は◯時だよね!?」と約束を確認すると、息子は不満そうにうなずいて、渋々お風呂場へ向かいます。
しかし、息子は叱られて不機嫌そうで、使っていたオモチャを片付けないで、そのまま足元に置いて移動…
それを見た私は、「こんなところにオモチャを置いておいたら、危ないから片付けなさい!」
一つのことを注意したら、またすぐに、違うことを注意したくなる。こんな場面て意外と多いですよね。
確かに、子どもが何か悪いことをしたら、その場ですぐに対応することは大事です。
他に何もないときであれば、すぐに言った方がいいです。
でも、この状況では今すぐではないのです!子育てはタイミングが重要ですね。
「お風呂の時間は◯時」というポイントを伝えたいシーンでは、違うポイントはできるだけ違うシーンに伝えた方がいいです。
それは、記憶には「最後に入ってきた情報が記憶に残りやすい」という法則があるから。
一番伝えたかった「最初のポイント」が、2つ目のポイントで消え去られてしまう可能性があるのです。
お子さんによって違いますが、だいたい9歳前は、お子さんの記憶にどれくらい残っているのか様子を見ながら対応しましょう。
小学校高学年とか中学生になって、記憶の容量が十分に育てば、一つの場面で2つのことを言っても両方とも覚えていられるようになるかもしれません。
それまでは、「1シーン=1ポイント」にして2つめのポイントはグッとこらえましょう!
伝える方が、感情的にならないで冷静に、「1シーン=1ポイント」と気をつけること伝えたいことが伝わり、記憶に残りやすくなります。
さっきの場面で出しっぱなしのオモチャを大人が片付けてしまっては子どもが成長する機会を逃してしまいますね。
オモチャを片付けさせるのは、違う場面で。
例えば、お風呂から出てきて、「あれ、オモチャがそんな所にあるね」など、感情的にならないで冷静に声をかけて、子どもにも冷静に状況をわかってもらいます。
そして、子どもが片付けられたら、すぐに肯定してあげましょう。肯定してもらえることで、片付けることを学ぶことができます。自分から片付けるようにもなってくれます。
ついその場では色々目について言いたくなってしまうものですが、グッとこらえて次の機会に伝えるようにしたら、私達親子はずいぶん楽になりました!
◆インターラクティブに!
2つ目のコツは、インターラクティブに子どもを能動的に参加させること。
学校の授業も一方通行よりも参加型のインターラクティブな方が学びが身になりやすい。つまり子どもに伝わり、記憶に残りやすいと言われています。
お家でも、インターラクティブに能動的に、子どもが参加できるようにすると子どもに伝わり記憶に残りやすいです。
学校の先生みたいにはいかないわと思われるかもしれませんが、やることはいたってシンプル!
1.言わせる
2.動作させる
です。
約束したこと「言ってみて」と言わせる。そして、その場「やってみて」と行動させる。
例えば、我が家では、お風呂の時間になると、よくこんなやりとりをしていました。
私:今何時?
息子:8時
私:8時は何する時間だっけ?
息子:お風呂に入る時間
私:そうだね。じゃあ、お風呂に入ろう!
といった具合です。
動き始めたらすかさず「動き始めたね!」とか、そのままやっていることを言葉にして肯定してあげてくださいね。するとまた動こうという気になってくれます。
肯定するときは、冷静でなくてポジティブな感情が出せればベターですけど、イライラしているときはグッドジョブのサインや拍手だけでも肯定の意味が伝わります!
こんな風に子どもが自分で言ったり、やったりする機会を作ってあげると、ただ言われただけのメッセージよりも子どもに伝わり記憶に残りやすくなります!
いかがでしたか?何度言ってもママの言うことを聞かない子どもには、1シーン=1ポイントとインターラクティブにすることで、お母さんが伝えたいことをお子さんにスッと伝えて、記憶に残して行動させてあげてくださいね!
執筆者:山田ちあき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)