発達障害の子どもの不安を和らげる感覚過敏の対策とは

 

マイナスなことを想像して不安を口にすることが多い。その原因は発達障害グレーゾーンゆえの発達凸凹で、音や感触に敏感すぎる感覚過敏、逆の感覚鈍麻の特性があるからかもしれません。特性を理解して、環境を整えてあげることで安心して過ごせますよ!
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもの感覚過敏・感覚鈍麻ってどういうこと?

 
 
発達障害グレーゾーンの子どもの特性には感覚過敏感覚鈍麻があることがあります。
 
 
私たちは日常生活で外界からいろいろな刺激を受けています。しかし大方は当たり前に気にせず生活しています。新しい環境になっても慣れてしまえばまた当たり前となっていきますよね。
 
 
ところが、感覚過敏や感覚鈍麻の特性を持った子どもは、一部、外界の刺激を上手く受け取れないことがあります。
 
 
「聴覚」「視覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の五感が過剰に反応してしまい、本人が困ってしまうのです。これが感覚過敏です。反対に、鈍感すぎて不便がある場合を感覚鈍麻と言います。
 
 
ここで、感覚過敏・感覚鈍麻にどんな例があるかを紹介しますね。
 
 
「聴覚」
・教室のザワザワした音が耐えられない
・大きな音が苦手
 
 
「視覚」
・光をとてもまぶしく感じる
・テレビやパソコンの画面を見るのが苦手
 
 
「触覚」
・洋服のタグが苦手
・軽く触られるだけで痛く感じる
・痛みに鈍感
 
 
「嗅覚」
・柔軟剤などの匂いが苦手
・他の人が気づかないような匂いも気になる
・異臭に気づかない
 
 
「味覚」
・特定の味がものすごく苦手
・決まったものしか食べられない
 
 
では、このような感覚過敏・感覚鈍麻がある子どもはどうして不安になりやすいのでしょうか?次の項でご説明しますね。
 
 
 
 

2.感覚過敏があると不安になりやすい⁈

 
 
発達障害の子どもは、なぜマイナスなことや、起きてもいない悪いことを想像して不安になるの?こんな疑問を持ったことはないですか? それは、防衛本能が原因かもしれません。
 
 
例えば、軽い聴覚過敏の特性を持っていて大きな音が苦手な小学1年のA君のお話をします。普段疲れがひどくないときは、どの授業も、音楽の授業も、一見普通に受けています。
 
 
しかし、音楽会に向けて1か月以上いつも以上に熱心な指導が続き、大きな声で叱られるという体験をしてしまいました。
 
 
疲れてくると、いろんな楽器、友達のおしゃべり、先生の怒鳴り声、すべてが同じレベルで聞き取れてしまう特性があり、さらに疲れてしまいます。
 
 
疲弊していき、ボーッとしてしまい、大きな声で歌えない。先生からは注意しても聞いていないと思われ、さらに大きな声で叱られる。これが本人には、みんなの前で強く叱られた、嫌な記憶として残っていきます。
 
 
周りからは、何度言われても言うことを聞かない自分勝手な子で先生に叱られる子、という印象になります。このように、軽い感覚過敏の特性を持った子は、その時の心身の状態によって、できるとき、できないときがあります
 
 
これは環境調整で過ごしやすくなったりもするのですが、それがかえって知識のない先生から見ると、やればできるのに、やる気がないわがままな生徒だと誤解されやすいのです。
 
 
元気がなくなる子どもを心配したお母さんが、のちに検査で調べたら、軽い聴覚過敏と感覚鈍麻があったというケースもあります。
 
 
感覚過敏や感覚鈍麻を持った子どもが理解のない環境で叱責された経験があれば、余計に不安になります。
 
 
また同じようなことがおきるのではないか?と心配が先だったり、過去の失敗や叱責された想像が頭をよぎって不安になる。
 
 
決してわがままでやっているわけではないとまずお母さんが理解してくださいね。
 
 
 
 

3.感覚過敏・感覚鈍麻を理解し環境調整してあげよう!

 
 
発達が凸凹の子どもは、現段階で脳をうまくコントロールできない部分で無用な叱責をうけやすいので、必要以上に自信を無くさないようにしてあげてください。整った環境で成長していけば、は発達しますし、不安感は緩和することが多いです。
 
 
まず、お母さんは早めに担任の先生に特性の配慮をお願いしましょう。
 
 
例えば、
 
 
・疲れや不安が強いときほど感覚過敏が出やすい
 
・苦手な大きな音や声は普通より何十倍も不快に感じているが我慢をしている
 
・疲弊しすぎるとボーッとしてしまい、わざと怠けているわけではない!
 
 
など、お子さんの特性を把握して伝えます。
 
 
21世紀に新たな業界で活躍している人は、ある意味何か特別な感性・感覚を持っている人でしょう。でも、その人たちの幼少時代はどんなだったでしょうか?
 
 
 
 
義務教育時代に、クラス全員と同じこと、同じ速さだけをもとめられる環境だったならば、みなと同じ感覚でないゆえにつらかったのではないでしょうか。
 
 
そのとき、お母さんがその特性に気付き理解あるおおらかな安心できる環境・対応をしてくれたり、その子の良さを認めてくれる先生の言葉が支えになって、夢がかなえられた人なのではないでしょうか。
 
 
極端な拒絶、不安感が強い子どもは、必ず何か理由があります。無用な叱りから守ってあげましょう。『わがままだな、そのうち慣れるから我慢しなさい』厳禁です。
 
 
お母さんが長期的視点をもって原因を理解し、子どもが安心出来る環境を整えましょう。そうやって休憩を入れられたら、子どもの元気を取り戻せますよ。
 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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