発達障害・グレーゾーンの子どもがサクッと動く!夏の汗の匂い対策に使える発達コミュニケーション流指示出しのコツ

汗をよくかくこの時期。子どもに「靴下脱ぎなさい」「靴下をかごに入れなさい」と指示が多くなっていませんか?でもやらないことが多くイライラ。発達障害・グレーゾーンの子どもがサクッと動く、発達コミュニケーション流伝わる指示出しを教えします!
 

【目次】

 

1 ママのたくさんの指示出しを理解するのは発達障害・グレーゾーンの子どもは苦手です

 
 
蒸し暑くなってくるこの時期。汗びっしょりで帰宅した子どもの服や靴から、モワッと不快なくっさーい匂いがしてくること、ありませんか?
 
 
私は現在香港に住んでいるのですが、最近気温は30度前後で湿度は80パーセントくらいの毎日。外に出たらすぐに汗だくになり、匂いが気になることも。
 
 
大人も子どもも、この時期汗で服がビショビショになります。特に靴の中の足、1日でかく汗の量想像できますか?およそコップ1杯分なんですって!
 
 
靴下を履いていると、足が更に温まって汗をかきやすくなるので、一日中運動靴を履いていたら、もしかしたらコップ1杯以上かもしれませんね。
 
 
湿った足と温かい靴の中の環境は細菌・雑菌が増えやすく、それが悪臭のもとに…それをよく知っているお母さんだからこそ、
 
 
「子どもの足の匂いで家の中が臭くなって欲しくない」「学校で臭いって言われたかわいそう」と、指示出しがどうしても多くなる傾向があると思うんです。
 
 
・汗を拭きなさい
・靴下脱ぎなさい
・脱いだ靴下をかごに入れなさい
・靴を外で乾かしなさい
・帰宅したら足を洗いなさい
・お風呂に入ったら石けんでよく洗いなさい
 
 
などなど、指示出のオンパレードを無意識にしています。
 
 
どこのお母さんも普通に言うことでしょ?やってもらわなければ、子どもが困るから!という理由はよ~くわかります。かつての私もやっていましたから。
 
 
でもこの指示出しを毎日言い続けているのに、ちっとも子どもがやらなくて本当に頭にきませんか?
 
 
これに気づいたお母さん!大きなヒントが隠されていますよ!今までの指示出しで子どもが言うことを聞かない理由を一緒に考えてみましょう。
 
 
 
 

2 短い指示出しの落とし穴とは?

 
 
分かりやすく短い指示出し。簡単に行動できるはずなのに、なぜ子どもが言うことを聞かないのでしょう
 
 
それは指示が楽しくなく、あれもこれもだからなんです!
 
 
指示をしている場面では、「そのときにやって欲しいことをやってくれていないから」指示を出してると思うのですが・・・

 
 
このすかさずお母さんが言ってくる短い指示の言葉。発達障害・グレーゾーンの子ども、障害があるなしにかかわら脳に響いていないんです。
 
 
ではどんな風に伝えたらいいのでしょうか?
 
 
♦「靴下を脱ぎなさい!」
→ 靴下をサッと脱いで、洗濯カゴにシュートしよっ
→ 玄関にある〇〇の靴をビューンと、ベランダへ配達して
など。
 
 
子どもの脳は、言葉本来の意味よりも、その音の響き(語感)を優先的に処理します。
 
 
これは大人も同じなのですが、子どもはこの傾向が大人より強いため、「靴下を脱ぎなさい!」の言葉をいつも言われ続けていると、脳に届いておらず行動しません
 
 
だからこそ!いつもと違う指示出しをして、変化をもたらすことが鍵!
 
 
なんだかおもしろそうな言葉のトーンだと、子どもがお母さんの言うことを聞いちゃうようになるんです。
 
 
 
 

3 子どもにやって欲しいことをまずは1ヶ所に絞るが発達コミュニケーション流

 
 
お母さんとしては、子どもの体と足の匂いを何とかしたいという切実な問題があり
 
 
・汗を拭きなさい
・靴下脱ぎなさい
・脱いだ靴下をかごに入れなさい

・靴を外で乾かしなさい
・帰宅したら足を洗いなさい
・お風呂に入ったら石けんでよく洗いなさい
 
 
これを全部やって欲しいわけです。
 
 
でも、この指示出しを分解してみると、指示をしている場面が違うことに気づきませんか?
 
 
・汗を拭きなさい → 家の外
 
・靴下を脱ぎなさい → 玄関 又は リビング
 
・脱いだ靴をかごに入れなさい → 玄関又はリビング カゴがある脱衣所
 
・靴を外で乾かしなさい → 玄関、ベランダ 又は 玄関の外
 
・足を洗いなさい → お風呂場
 
・お風呂に入って石けんでよく洗いなさい → お風呂場
 
 
大人は問題なくさっとできると思うのですが、子どもにとったらあちらこちらに移動しないといけないので、結構面倒な行動
 
 
学校で集団生活していた緊張を大好きなおうちに戻ってきてホッと解放しているところに、お母さんからの指示のオンパレード。
 
 
でもお掃除をしっかりされてきれいなおうちで待っていたお母さんに取ったら、帰宅した我が子の臭いに敏感になって当然ですよね。
 
 
でも帰宅した本人はその自分の臭い匂いには気づいていませんし、ちょっとゆっくりしたいタイミングでもあると思うんです。
 
 
とは言え、大好きなお母さんにガミガミギャーギャー言われたくないやらないと〇〇させないって脅されるからやっている子どももいます。
 
 
なぜやらないといけないかの本質を全く理解してない状態で…。
 
 
では、発達障害・グレーゾーンの子どもが言うことを聞いちゃうように仕向けるコツはなんでしょうか?
 
 
それはお母さんが1番やって欲しいことを、1つの場所で起きていることだけに絞ることです。
 
 
上に出した指示出しの例を使って、玄関に絞ってみますね。
 
 
玄関を入ったら
 
・靴を脱ぐ
・靴下を脱ぐ
・脱いだ靴を玄関の外で乾かす
 
これだけをまず習慣化させましょう!
 
 
もしここでかごに入れる、足を洗うまでをやって欲しいと思うなら、全て玄関でできるようにする工夫が必要です。
 
 
例えば、脱いだ靴下を入れるカゴを新たに玄関におく。
 
 
足をお風呂場で洗う代わりに、ウエットティッシュで足と指の間を拭く。拭いたティッシュを捨てるゴミ箱も玄関に置くことも大切です。
 
 
連の流れを玄関で済ませられるようにセットしたら、帰宅したら靴下をすぐに脱いでほしい理由を説明。
 
 
そして帰宅して玄関で靴を脱ぎ始めたら、すかさず声かけ
 
 
「おっ、靴脱いだね!」
「靴下がスルッと脱げて気持ちよさそうね!」
「靴下を脱ぐと涼しいね!」
 
 
ここで気をつけなくてはいけないのは、例え靴下が裏返しになって脱いだとしても、「裏返しになってるから直して!」なんて声かけしないこと
 
 
そして、すぐ脱がなくても、「脱いでない」と怒らないこと
 
 
もし脱ぎ忘れていたら、「〇〇の靴下は、シュッと〇〇の足から脱皮して、ビューンと洗濯カゴに飛んで行ってくれるかな♪」なんて声かけなら脳に響くでしょう。

 

 
 
今お母さんがして欲しいことは、「リビングに入る前に靴を脱ぎ靴下を脱ぐこと」。裏返しになった靴下を元に戻すことは、脱ぐことが習慣になってから。次のステップだと思ってください!
 
 
子どもに1つずつを鉄則に、焦らず面白くやってみてください。2週間後にはサクッとできていること間違いナシ!
 
 
夏本番になる今から、少しずつ試してみてくださいね!
 
 
 
 
執筆者:吉田エイミー
(発達科学コミュニケーショントレーナー、心理カウンセラー)
 
 
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