「子どもの自己肯定感が低いのは親のせい」と聞いたことはありませんか?お母さんの言葉が子どもに与える影響は大きいです。子どもの自己肯定感を上げる口ぐせに変えていきましょう!そうすれば、発達障害グレーゾーンの子育てもグッと楽しくなりますよ! |
【目次】
1.自己肯定感とはどんな気持ち?
実用日本語表現辞典によると、自己肯定感という言葉の意味は、
「自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。自己否定の感情と対をなす感情とされる。」
とあります。
つまり、
「自分はありのままの自分で大丈夫」
「自分は必要とされている」
「自分は生きているだけで価値がある」
と思える気持ちのことです。自己肯定感は生きていく上で大切な力と言えます。
となると、もちろん親としては、子どもの自己肯定感を上げたいですよね。
ですが、子どものためと思って一生懸命に子育てしていても、子どもの自己肯定感を下げてしまっている場合もあるのです。
2.発達障害グレーゾーンの子どもの自己肯定感が低いのは親のせい!?
お母さんの声かけ・口ぐせがどれだけ子どもの脳に影響を与えていると思いますか?
お母さんと、先生や他の人との違いはなんでしょうか?
子どもが朝起きてから寝るまで、生活のありとあらゆる時間を一緒に過ごしているお母さんの声かけの影響力は、とても大きいと言えます。
日々何気なく発しているお母さんの口ぐせが子どもに不安をあたえて、自己肯定感を下げてしまうことにもなるのです。
そのうえ、子どもに伝わってないことが原因で、お母さんの仕事(声かけ・後始末など)をお母さん自身が増やしていることもあります。
特にお子さんが発達障害やグレーゾーンであれば
・のんびりなタイプ
・マイペースなタイプ
・不器用なタイプ
・繊細なタイプ
の場合が多いのではないでしょうか。すると、お母さんは
「できてるかな?」
「間に合うかな?」
「大丈夫かな?」
と心配になってしまうことが多々あると思います。
そんなお母さんの口ぐせは…「大丈夫!?」「〇〇した!?」が多くなってしまいますよね。
このような口ぐせが多いお母さんは、心配症でお節介な心のクセがあると言えます。「大丈夫!?」とお母さんが常に言っていると、実はお子さんの不安が増してしまいます。
いつも心配されている自分を
「大丈夫なのかな!?」
「僕・私ってダメなのかな!?」
と、お母さんの口ぐせ・言葉から子どもの思い・感情が作られ、記憶に残っていくのです。
ですから、口ぐせを変換してほしいのです!言葉で自己肯定感が変わってきますよ!
また、子どもに不安を与え、自己肯定感を下げる口ぐせのパターンを、もう1つご紹介いたします。
この口ぐせが頻繁に出てしまうのは、育てにくいお子さんのママ、手がかかる子のママに多いかもしれません。
発達障害やグレーゾーンのお子さんを育てているお母さんの場合も、よくある口ぐせではないでしょうか?
こちらが言っても聞いてくれない。思い通りに動いてくれない!そんなとき…
「もう、置いていくからね!」
「知らないからね!」
文字で表すと結構パンチのある言葉ですよね…イライラする場面は、私たち親も感情的になってしまいがちです。
子どもがやらないこと、やってほしいことがあって言ってしまっている言葉なのですが、子どもにとっては全否定されていると感じてしまいます。
これが子どもの自己肯定感を低くしているのです。
「僕って、必要ないんだ…」
「私、ママに置いてかれちゃうの…」
と不安だけが募っていってしまいます。この不安がどんどん積もったらどうなってしまうでしょうか?
不安が大きく自己肯定感が低いと、脳が勝手に自分を守ることに精一杯になります。そうなると、本来は行動してほしいのですが、行動できなくなります。
子どもの行動する力を、私たちの声かけ・口ぐせが奪ってしまうことになるのです。
“今”だけではないんです。“将来のため”にお母さんの口ぐせを変えて、ポジティブな記憶を与えていきましょう!
3.お母さんの口ぐせで子どもの自己肯定感を上げましょう!
もちろん、心配は愛情ゆえということは十分理解しています。
そうであるならば、その愛情を
・子どもを信じてあげる口ぐせ
・子どもに自信をつけてあげる口ぐせ
・子どもが「僕できる!大丈夫だ!」と自己肯定感が上がる口ぐせ
に変換していきましょう!
では、どう変換していけばいいのか、具体的にお伝えしますね。
「片付けないなら、これ捨てるよ!」
↓
「どこから⽚付ける?」
具体的にどこから⽚付けるか、分かってもらいましょう。また、自分で決めると、より脳は動きやすくなります。
「早く準備しないと、置いていくよ!」
↓
「準備できたら、〇〇⾏けるよ〜♪」
今の状況のまま思考を⽌まらせるのではなく、次の⾏動への期待感を伝えることで、動き出しやすくなります。
「また失敗しちゃったの?」
↓
「よくがんばってチャレンジしたじゃん!」
結果だけに注目せず、頑張った過程をしっかりと認めてあげましょう!
⼦どもの⾃信がなさそうなときには、不安を掻き⽴てるような⾔葉が逆効果になるので、不安にならない⾔葉に変えていきましょう。
また、何がいけなかったのか、何をしてほしいのかを伝えていくことも大事です。愛情ゆえの言葉が子どもにどう伝わるかが重要なのです!
こういった不安を与えるような口ぐせを自信をつけてあげる口ぐせに変えることにより
・のんびりなお子さんがスピードアップして動けるようになる!
・マイペースなお子さんが自分で段取りを組めるようになる!
・不器用なお子さんが苦手なことにもチャレンジする!
など、お母さんの言葉が脳を発達させているので、困りごと・心配ごとが減ってくるという嬉しい変化がみられますよ!
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)