大人や小さい子どもとはコミュニケーションが取れるのに、同級生の集団は苦手…そんなお悩みはありませんか?特に、発達障害のお子さんはコミュニケーションが苦手な場合が多いですよね。そんな苦手を克服するために、お母さんができることをお伝えします! |
【目次】
1.集団に入れればなんとかなると勘違いしていた私の過去
2.納得!同級生との会話が苦手な理由とは?
3.発達障害・グレーゾーンの子どものコミュニケーション力を高める方法
◆肯定すること
◆子どもの話をよく聞くこと
1.集団に入れればなんとかなると勘違いしていた私の過去
大人や、自分よりも小さい子どもとはコミュニケーションが取れるのに、同級生の集団の中でのやりとりが苦手…そんなお悩みはありませんか?
これ、コミュニケーションが苦手な発達障害・グレーゾーンの子どもあるあるなんです!
さっそく、私の失敗談をご紹介しますね。
実は、私の息子もコミュニケーションが苦手なタイプ。そして発達科学コミュニケーションを学ぶ前の私は大きな勘違いをしていました。
コミュニケーションは「慣れ」だし、集団に揉まれれば、いつかは同級生と楽しく会話できるようになる…。
そう信じていた私は、我が子の意思に関係なく、お友達と遊ぶ時間を必死に設定していました。
そうなんです、これが大失敗でした!
息子はコミュニケーションの取り方を知らなかったので、いくら集団に入れたところで勝手にできるようになるわけがなかったのです。
ではここで、コミュニケーション力チェック!普段の様子を振り返ってみてくださいね。
・同級生との会話はスムーズですか?
・同級生と楽しく過ごしていますか?
・同級生の輪に入って自分から話ができていますか?
いかがでしたか?質問に「いいえ」があった場合、お子さんはコミュニケーションが少し苦手かもしれません。
2.納得!同級生との会話が苦手な理由とは?
「同級生」と「コミュニケーション」、なにか関係があるの?と思ったあなた!はい、バッチリあります!
それは何かというと…例えば相手が大人の場合、子どもの話の内容がちょっと理解できなくてもその意図をくみ取ってくれますよね?
また、自分よりも小さい子どもの場合も、自分の思っていること、して欲しいことを伝えれば、比較的素直に従ってくれることが多いです。ですからコミュニケーションが成立します。
しかも、大人からは「面倒見の良いお兄ちゃん(お姉ちゃん)だね」と褒められることも多く、子ども自身も「コミュニケーションがうまくいった!」という嬉しい体験になります。
しかし…低学年の子どもたちの会話の内容を聞いていると、とってもストレートだと感じませんか?
それは、お互いが相手の心の内を読んで話すわけではないから。悪気はなくても思ったことを遠慮なしに言ってきます。
実は会話とは、自然に進んでいるように見えて、
・相手の表情やまなざし
・声のトーン
・姿勢やしぐさ
なども観察しながら行っています。
例えば、友達に「あなたって本当に忘れっぽいよね!」と言われたとします。
私たちは、そのときの相手の表情や声のトーンを見て、悪口なのか冗談なのか判断できますよね。まさに「暗黙の了解」の部分です。
ですが、発達障害・グレーゾーンの子どもはこの「暗黙の了解」をうまく読み取れないことがとっても多いんです。ですから言葉通りに受け取って、傷ついたり、怒ったりします。
しかもこのようなことを日常的に繰り返し経験しているので、会話すること自体が苦手になり、人知れず悩んでいることがあるんです。
では、発達障害・グレーゾーンの子どものコミュニケーション力を高めるために、お母さんができることは何でしょうか?
3.発達障害・グレーゾーンの子どものコミュニケーション力を高める方法
それは集団に入れることではありません。お母さんとのコミュニケーションの中でできることなのです。
◆肯定すること
まず、お母さんとのコミュニケーションで「できた!」という体験を積むことです。その基礎になるのが、お母さんからの「肯定」です。
「おはよう、良く起きてきたね」
「手伝ってくれるの?お母さん嬉しい!」
など、子どもの良い行動に注目して言葉にするだけでOKです。え、これだけ?と思いますか?はい、これだけです!
なぜなら子どもは「できている」と言われたことを脳にしっかりとインプットしていくから。
こうやって毎日少しずつ、お母さんとの会話で自信をつけていくと、だんだんとお友達とも上手にコミュニケーションできるようになっていきます。
◆子どもの話をよく聞くこと
次に、心がけて欲しいのが、子どもがコミュニケーションをとって「良かった!」と思える体験を積むことです。それには、お母さんが子どもの話をよく聞くことです。
お母さんも忙しい毎日ですが、子どもが話しているときは、手を止めて、しっかり聞いてあげてください。また、お子さんの話を途中で遮らないでください。
子どもが話したいと思ったことは最後まで聞いてあげてくださいね。
「そうなんだ〜」
「それで?」
途中で相槌を打ったり、もっと聞きたいという姿勢を示してあげることで、子どもは「お母さんがちゃんと話を聞いてくれた」と嬉しい気持ちになります。そうすれば、お母さんに話して「良かった!」と思えるのです。
お母さんとのコミュニケーションがうまくいった体験を積んでいけば、他の人とも上手にできるようになっていきます。
いかがでしたか?親子のコミュニケーションを見直して、お子さんのコミュニケーション力をグーンと高めていきましょう!
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まずは親子の会話から見直してみませんか?
執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)