発達障害・学習障害のお子さんへのサポート〜ディスレクシアの読み書き困難への家庭でできるサポートについて〜

発達障害・学習障害のお子さんの中でも、「ディスレクシア」と呼ばれる読み書きが苦手な子ども。有名な映画俳優の例から認知は広がっているものの、まだまだサポートが不足しているのが現実です。家庭でもできるサポートについて考えてみましょう。
 

【目次】

1 発達障害・学習障害の中でも、ディスレクシアとはどんなもの?
2 読み書きが苦手とは、具体的にどんな困りごとがあるの?
3 お母さんが家庭でできるサポートがあります!

 

 
 

1 発達障害・学習障害の中でも、ディスレクシアとはどんなもの?

 
 
学習障害とは、知的な障害はないものの、読み書き、話す。計算するなど、いずれかにのみ問題を抱える状態のことを言います。そのうち、読み書きにおいて困難のある場合を「ディスレクシア」といいます。
 
 
本来は、「文字を読むこと」が難しいことを指していました。しかし、読むことができなければ書くことも難しいために、一般的には「読み書きの困難」と解釈されることが多くなりました。
 
 
 
 

2 読み書きが苦手とは、具体的にどんな困りごとがあるの?

 
 

皆さんは「さかな」と読んだ時に、頭の中で「魚」と頭の中で変換し、中には具体的なマグロやアジなどを思い浮かべた方もおられるのではないでしょうか。

 
 

これをディスレクシアの子が読むと、「さ」「か」「な」と文字の一つ一つを拾って読んでしまうことがあります(逐次 「ちくじ」)。また、文を読む際にも、「こうえんであそぶ」→「こ」「うえん」「であ」「そぶ」などのように単語の途中で区切って読んでしまうケースもあります。

 
 
私達は、単語や文章を読む際に、文字を単語にし、意味や読み方を記憶から探し出してくる、という処理を脳内で瞬時に行っており、「さかな」とみただけでマグロやアジを連想するのがこの一連の流れなのです。
 
 
ディスレクシアの場合はこういった処理が苦手で、単語にまとめて解釈したり、意味を連想することに困難があります。
 
 
学童期に困るのは、学校での板書教科書が読めないことでしょう。また、その後の生活にいても、バスや電車の乗降時にとっさに文字が読めずに乗り遅れるなど、様々な支障をきたす可能性があります。
 
 
このような状況で、脳の中では常にプチパニックが起こっているのです。「怠けている」「努力が足りない」と誤解されがちなディスレクシアの子どもたちですが、実はいつも脳をフル回転させて文字や単語を認識しようと働いているのです。とても疲れやすくて当然ですね。
 
 
こんなに頑張っているお子さん達にご家庭でもできるサポートをご紹介したいと思います。
 
 
 
 

3 お母さんが家庭でできるサポートがあります!

 
 
○遊びながら、トレーニングする
 
迷路点つなぎがオススメです。
鉛筆で描きながらその動き追うことは、目からの情報を脳に伝える視覚のトレーニングになります。また、遊びを楽しむことは、鉛筆を持って書くことへの興味を高めてくれる効果もあります。
 
 
○道具を上手に使う
 
・本や教科書の1行のみを集中して読むことができる、リーディングルーラー、リーディングトラッカー
 
・筆圧の弱い子には、6Bなどの書きやすい鉛筆
 
・滑りにくい定規
 
 
最後に、ディスレクシアの子ども達の困りごとは「練習すれば克服できる」という概念は通用しません。先にもお伝えしたように「努力不足ではない」からです。まずは、お母さん自身がこの事実を理解することが、最初の最大のサポートになると思うのです。
 
 
読み書きにこだわるのではなく、まずはお子さんの好きなこと、得意なことを認めていくことも、お子さんの力になります。お子さんがイキイキとする部分を一緒に見つけて伸ばしていきましょう。
 
 
 
 
執筆者:葉山 めぐみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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