対応 発達障害

【お悩み相談室】発達障害の不安が強い子どもが家族での予定を急にキャンセルすることがあります。計画通りに、家族みんなで楽しめるようになるコツはありますか?

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幼稚園の息子が家族で予定していたことについて、その当日の自分の気分で予定を急遽変更したりすることに困っています。急な変更で親は残念な気持ちになるし、子どもの方は不機嫌になってしまいます。子どもの不機嫌が家族にも移り、親として対応に困っています。

5歳・男子のママ

現在8歳の息子にも同じようなことがありました。変更可能な予定なら合わせてあげることができますが、変更が難しい場合だとお互い嫌な気分になりますよね。予定の変更をなるべく避けるための我が家の工夫をお話しします。

発達科学コミュニケーションリサーチャー 松尾歩

 

【目次】

 

1.発達障害で不安が強い息子が急に予定を変更することに困っていた過去

 
 
コロナと一緒に生活していくこと、約2年になりますね。
 
 
まだ油断はできない状況ですが、規制も以前より緩やかになりました。皆さん今できる予防をしつつ、それぞれの生活を楽しむようになりつつありますね。
 
 
コロナの影響以前のわが家のことをお話しさせてください。
 
 
週末や長期休みなどに、子ども向けの体験型のイベントが色々な場所で開催されていましたね。わが家でも、息子が興味のあるものには参加させてあげたいなと思い、よく利用していた時期がありました。
 
 
もちろん、私が息子の気に入りそうなものを選んで、その内容を伝えて、「楽しそう」「やってみたい!」の気持ちを確認してからの申し込みや当日参加でした。
 
 
息子も参加を決めたときは、「行ったら、〇〇するから!」とか、「△△が作れるんだ!どんな感じかな~」など、期待している様子が家族にもよく伝わってきました。
 
 
しかし、イベント当日が近づいてきたり、当日に朝になって、「やっぱり行きたくない」となってしまうことが多々あったのです。
 
 
 
 
その日、体調が悪いのなら仕方ないと思うのですが、そんな様子もない…。
 
 
親として戸惑いながらも、「〇〇してみるんだよね?楽しみにしていたよね?」と確認してみるのですが、「いや、やめたい」とバッサリ!
 
 
こうなると、事前申し込みしたものをキャンセルすることにしたり、外出すること自体を取りやめたり、家族としても困っていました。
 
 

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2.不安が強いお子さんが、急に気分が変わってしまう理由とは?

 
 
発達障害のお子さんの場合、行ったことがない場所や体験したことがない事に対して、うまくイメージができず、不安を感じている可能性があります。
 
 
定期的に行っている体験型イベントの場所なら、知っている場所なので不安は感じないでしょう。けれども、新しく行く場所だと、どこに何があるのか、どのくらいの人がいるのか、など、周囲の状況がわからないことで不安を感じてしまうのです。
 
 
もう一つ、発達障害のお子さんの場合、嫌だったことや怖かったことなどがネガティブな記憶として残りやすいことがあります。
 
 
 
 
例えば、何度か参加しているイベントでも、前回のイベントあとに嫌だったことがあり、その記憶が残っていたりすることで、今回は嫌になっている可能性もあります。
 
 
それでは、どのように対応したら、家族みんなで楽しめるようになるのでしょう?
 
 

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3.日常生活に取り入れると、家族みんなが予定を楽しめハッピーになる秘策!?

 
 
わが家では、不安を改善する方法として、まず家族共用のカレンダーを用意しました。
 
 
それをどう活用していくのか?
 
 
簡単です!家族全員の予定をカレンダーに書き込んでいくだけです。子どもの習い事や学校の行事、親の用事や病院の予約、外出の予定など全てです。
 
 
イベントの参加が決まったときには、本人が見ているところでカレンダーに記入します。1週間ぐらい前に、もう一度、参加について伝えます。
 
 
数日前から前日に、再度予定を伝え、当日のおおまかな時間の流れを伝えます。
 
 
そして、事前にわかる情報をできる範囲で伝えています
 
 
前にも行ったことがある場所なら、そのときに何をしたのか、を。初めてのイベントに参加するときには、行先までの時間や経路、施設の情報など(知ってる施設と比較しての大きさなど)を説明します。
 
 
次に、余裕があれば、初めていく場所の情報を再確認すると同時に、そのほかの情報をチェックします。
 
 
行く予定施設の中や周囲にあるもので、お子さんの興味の引くものはないか、をです。イベントの前後の時間を使って、体験イベント参加にプラスして他の何かができないかを確認したりします。
 
 
息子の気持ちを尊重して、新しく見つけた場所へ行くかどうかを予定に組み込みますが、当日、うまくいけば二つの楽しい体験になるからです。
 
 
「午前中に〇〇のイベントに参加して、お昼ご飯を食べて、午後は近くの場所で△△して家に帰ろうね」と。
 
 
 
 
何回も予定を伝えたり、大まかな時間の流れを説明する理由は、不安の強い息子が、心の準備をして、初めての場所で不安を感じないようにするためです。
 
 
そして、初めての場所やおなじみの場所でも家族で楽しく過ごせたという、成功体験を積んで欲しいからです。
 
 
確かに、最初、何度も予定を確認することは少し大変かもしれません。でも、これが習慣化したことによって、今では息子はカレンダーを見て、「来週は○○あるから、今週は△△しよう」と自分で自分の予定を把握できるようになりました。
 
 
そして、当日の行動の流れの見通しが分かるようになり、途中でぐずることも減りました。
 
 
体調が悪い日は無理をしないようにキャンセルすることも大事ですが、せっかくのお休みの予定なので、家族みんなが楽しく過ごせるようにしたいですね。
 
 
コロナへの予防をしつつ、皆さん、今年の冬休みによい思い出をつくりませんか?
 
 
 
 
 
不安が強い子がスムーズにお出かけできるようになる方法をお届け!

 
 
執筆者:松尾歩
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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