対応 自閉症スペクトラム

心配し過ぎて行動できない?不安が強い子どもへママができる対策法

投稿日:

子どもが苦手なことや初めて経験することに不安を感じて行動できない、なんてことはありませんか?特にASDの子はやる前から心配し過ぎて、初めての体験に尻込みしてしまいがち。今回はそんな不安が強い子どもが行動しやすくなる対策法をお伝えします。
 

【目次】

 

1.ASDの子はまだ起きていないことを心配し過ぎ?

 
 
発達障害、特に自閉症スペクトラム(ASD)の子どもは不安が強いとか怖がりだなと感じたことはないですか?
 
 
大人にとっては「そんなことが心配なの?」と思うようなことを子どもが気にして行動にうつせない、なんてこともあるかもしれません。
 
 
わが家のASD特性のある娘も、まだ起きていない先のことを心配しては行動にうつせず尻込みしてしまうということがよくあります。
 
 
たとえば今度、英語の授業で新しい外国人の先生が来る、とか体育の授業で体力測定があるなど、いつもとはちょっと違う新しいことや、本人が苦手だなと感じることは、一気に不安におそわれます。
 
 
 
 
大人からすると、新しい外国人の先生が来るだけ、体力測定があるだけ。
 
 
ですから、つい「大丈夫よ」とか「心配し過ぎ!」などと言ってしまいがちです。
 
 
しかし、子どもの心の中は不安でいっぱい。 お母さんの言葉もすんなりと受け入れられないのです。  
 
 
▼大人気▼発達グレーゾーンを卒業する方法が分かります
 
 

2.なぜASDの子どもは不安が強く、先のことを心配しすぎてしまうの?

 
 
発達障害の子どもは、予測できないことや、初めての経験に対して面白そうとかワクワクするといったポジティブな反応がなかなか起きてきません。
 
 
大丈夫かな、心配だなといったネガティブな反応がなによりも先に起きています。
 
 
これは、これから何が起こるかという先のことを想像するのが苦手で予測が立てられないため、気持ちの準備ができないことが原因です。
 
 
そのため、と不安や心配ばかりが大きくなり、行動を起せなくなってしまうのです。
 
 
その上、子どもにとっての苦手要素があると「やってみても出来ないかもしれない」と不安を先取りしてしまい、自分で苦手部分をクローズアップしさらに不安に陥ってしまいます。
 
 
 
 
そういうわけで、決まったスケジュールをこなすことはできても、新しい出来事には拒絶反応を示すということが起きるのです。
 
 
そんなとき、まずは不安がっている子どもを否定することなく「そうなのね、不安だよね」と気持ちに寄り添って共感するという対応は正解です!
 
 
けれども、子どもの不安に対するフォローを子どもの気持ちを受け止めるだけで済ませてしまってはいないでしょうか?  
 
 

3.不安が強い娘への間違っていた私の対応

 
 
実は、私も以前は娘に「不安だよね~」とぎゅ~っと抱きしめて共感するだけの対応で済ませていました。
 
 
しかし、子どもが感じている不安感はどうなったかというと…どこかへ消えてなくなったりはしていないのです。
 
 
むしろ、ママも分かってくれるんだ!と自分の感じた不安を肯定されたかのようにとらえ、さらに不安が強くなる子もいます。
 
 
 
 
子どもの気持ちを受け止めて共感するだけでは、子どもは不安を解消して立ち向かって行動する気持ちにはなかなかなれません。
 
 
けれども、いつまでたっても怖いからやらない、ママ助けて~ではお母さんもモヤモヤしてしまいますよね。
 
 
私自信も、こんなことでいいのか?とスッキリしない気持ちでいました。  
 
 
▼大人気▼発達グレーゾーンを卒業する方法が分かります
 
 

4.不安が強い子が「挑戦してみよう!」と思える作戦

 
 
わが家はひとりっ子ということもあって、つい甘やかし、ことあるごとに共感だけの対応をしてしまっていました。
 
 
そのため、挑戦しないことが当たり前になっていたのです。
 
 
気が付くと小学生になっても1人でお使いにも行けないまま。まわりの子と比べてもできることが少なすぎる!ということにやっと気が付いたのです。
 
 
そこで、わが家ではその不安を解消して行動にうつすための作戦会議をしました。
 
 

◆不安の見える化

 
 
まず、これから起きることが想像できずに心配し過ぎてしまう…ならば何が不安なのか、どうしたらいいかを子どもに分かるように伝えることにしました。
 
 
・新しい英語の先生は女の人でミシェル先生
 
・○○ちゃんの隣で授業を受ける
 
・体育には体育館シューズを持っていく
 
・測定は上体をそらしたり、ジャンプする高さを計る
 
 
など、説明しながら予定表などにどんどん書いていきます。必要なら、目で見て分かるように写真や動画で説明すると伝わりやすいですね。
 
 
これは、不安を見える化するということです。
 
 
学校の行事などは前もって情報をもらったり、直接先生からも説明をしてもらうようにしました。
 
 
こうすると、何も情報がなかったときに比べて子どもが想像しやすくなり、やってみることのハードルが下がっていきます。
 
 
 
 

◆褒めるというごほうび

 
 
学校から帰ったら、今日の出来事を聞くことにしました。
 
 
そして、頑張って挑戦したことをとりあげて褒めるのです。
 
 
「今日は学校に頑張って歩いて行ったね」
「算数のテスト、頑張って受けたのね」
 
 
など、できたかどうかではなく、小さな挑戦でもチャレンジしたことを褒めてあげてくださいね。
 
 
そうすると、また頑張ったらママが喜んでくれるかな、驚いてくれるかな、という期待から「次もやってみよう」という気持ちが湧き起こるようになってきます。
 
 

5.「できた!」小さな成功体験の積み重ねがやる気を後押しします

 
 
不安を見える化して、ちょっとした褒めを繰り返していたある日、不安感が強い娘が生まれて初めてのお使いに行ってきてくれました。
 
 
もちろんそのときも、
 
・玄関を出たら道路の右側を歩く
・線路は遮断機の音がしなかったらゆっくり渡る
・買うのは〇〇と好きなおやつ1個
・お金は1000円を財布に入れておく
 
など、前もって娘と一緒に考えながらシュミレーションをしました。これが不安を取り除く作業になったようです。
 
 
無事にお使いを済ませて帰ってきたときには私も嬉しく思いましたし、娘も1人で行けたことでさらに自信を持てたようです。
 
 
 
 
いかがだったでしょう? 不安に共感することは、とても大切です。
 
 
ただ、それだけでは不安は解決しません。
 
 
共感した上で、その不安を分かりやすく見える化し、褒めて自信をつけると、子どもが新しいことに挑戦するきっかけとなります。
 
 
ASDで不安感が強い子どもも、小さな成功体験を少しずつ積み重ねることで、子ども本人の自信につながってくるのです。
 
 
子どもは成長していくにつれて、親の助けなしにやらなければいけないことがたくさんでてきます。
 
 
そのときに、いろいろな経験が子どものやる気を後押ししてくれるよう、まずは、小さな成功体験を積んで自信をつけてあげてくださいね。
 
 
 
 
 
 
不安が強い子どもに自信をつける方法、多数ご紹介しています!
▼ご登録はこちらから!

▼小冊子プレゼント中です!
 
 
執筆者:井上喜美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

-対応, 自閉症スペクトラム
-, , , ,

Copyright© パステル総研 , 2021 All Rights Reserved.