日本の教育がしんどい発達障害の子どもが、フィンランドの教育を家庭で取り入れて自信をつける!

日本の教育は、発達障害傾向の子どもにとっては伸び伸び学ぶことが難しいところがあります。北欧・フィンランドの教育を参考に、子どもの自信がアップして日本の学校で頑張れる子どもになれる、日本の家庭でもできる方法をお伝えします!
 

【目次】

 

1.繊細な子どもは日本の学校教育で疲れていた

 
 
我が家の子どもは、HSC(Highly Sensitive Child)傾向のある、とても繊細な娘です。
 
 
3年生の娘はもうすぐ4年生。新型コロナウイルス禍で色々なことがありましたので、とてもよく頑張った1年だったと思います。
 
 
「私はよく頑張っているよ!」と自己肯定感も高い娘ですが、進級を控えて不安な気持ちも強いようでした。
 
 
「先生が変わるかもしれないな」
「私は環境が変わると慣れるまで時間がかかるよね」
「勉強も難しくなるのかな」
 
 
そんな気持ちを素直に私に伝えてくれていました。
 
 
そのような不安からか、学校では全力で頑張ってくる娘でしたが、家に帰ってくると…
 
 
「お母さん、明日の時間割しておいて〜」
「明日の服選んでおいて」
「髪の毛とかして〜」
 
 
と、依存的な面がとても多かったのです。
 
 
また、あまりに疲れがひどいと私のちょっとした言葉に敏感に反応し、怒ったりイライラしたりすることもありました。
 
 
感覚の過敏さもあり、学校ではとても疲れてくることを私もわかっています。
 
 
家では娘の要望はなるべく答えてあげるようにしたり、感情が荒れたときには巻き込まれないように対応したりしていました。
 
 
けれども、「もし娘が家でも自分の力で頑張ることができれば、もっと自信をもてるようになるのではないかな?」と思ったんです。
 
 
もう少し頑張る力をつけることができたら、自分で考えてやりとげる楽しさをもっともっと感じることができるんじゃないかと!
 
 
 
 
日本の教育は発達凸凹キッズにとってしんどい環境だな…と感じることって多くありませんか?
 
 
敏感で、大人の発言力が強いと自分の意見を安心してこと言うことができなくなってしまう子がいます。
 
 
また、耳で聞く力よりも、目で見る力のほうが得意で大人からの褒めの声がうまく響きにくいという子もいます。
 
 
私の娘にとっても、日本の学校という場所は、楽しいけどとても疲れる場所なんです。
 
 
・先生が厳しい口調で怒ると怖い
・決められた範囲内での学習が多く自由がないと感じる
・先生からの一方的な授業は退屈
・ザワザワとした騒々しさがうるさく感じる
 
 
と、日本の学校の集団の中で、少々居心地の悪さを感じているようなんです。
 
 
家では伸び伸びと遊んで学べている姿を見ていると、
 
 
「なんで日本の学校はこんなに窮屈なんだろう。」
「家みたいに伸び伸び学べるところってないのかな?」
 
 
と、私は思うようになっていました。
 
 
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2.北欧フィンランドの教育を日本の家庭で実践

 
 
そこで、色んな国の教育を調べてみました。
 
 
その中で、「フィンランドの教育が発達凸凹の子ども達にピッタリなのではないか?」と思いました。
 
 

◆①発達障害の子どもにもあっていそうな海外の教育

 
 
しかも、そのフィンランド教育を日本の家庭でも取り入れることができるというのです!
 
 
フィンランドでは大人と子どものコミュニケーションを大事にしていて、上から目線で大人が子どもを叱り付けたりしません
 
 
また、大人も子どもも一緒に学び合うことを大事にしています
 
 
遊びから学びを取り入れることもたくさんあります。
 
 
子ども達のできることを、綺麗な色を使って見えるように掲示することも日常的で、子どものヤル気もアップするんだそうです。
 
 
学校を変えたり、留学したり、すぐに子どもの学習環境を変えてあげることができるのなら、それはそれでいいのです。けれども、そう簡単に環境を変えるのは難しい。
 
 
「今ある環境で外国の教育方法を取り入れることができるのならやってみたい!」と感じやってみることにしました。次に紹介しますね!
 
 
 
 

◆②『ハッピーツリー』の作り方

 
 
今回試してみようと思ったのが、できていることの「見える化」です!
 
 
家庭でできて、子どものやる気アップ!お母さんの子どもを見る力もアップしちゃう方法を実践してみました。
 
 
子どもの今できていることを楽しくかわいく「見える化」する方法です。ハッピーツリーを作ります!
 
 
 
 
用意するのは、茶色の色画用紙と、子どもの好きな色の色画用紙、ハサミ、のり、ペンです。
 
 
まず、木の幹になる部分を茶色い色画用紙を切って作ります。
 
 
次に、子どもに好きな色画用紙を選んでもらい、たくさん葉っぱの形に切っていきます。まだ小さなお子さんの場合、お母さんが型紙をつくってあげたり、線を引いてあげて、お子さんに切ってもらってもいいですよ。
 
 
そして、その葉っぱに、子どもの「できていること」や「がんばっていること」を一緒に確認しながら書いていきます。
 
 
「毎日ご飯を全部食べている!」
「洋服を選ぶのが上手!」
「鉄棒がんばって練習している!」
 
 
などなど、お子さんの普段の生活でできていることを聞き出してあげればいいだけです!
 
 
書いた葉っぱを木の幹にどんどん貼っていきます。一度にたくさん貼って仕上げてもいいし、1日1枚と決めて貼っていってもいいですね。
 
 
こんな教育方法、なんだか楽しくてとても素敵ですよね!
 
 
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3.『ハッピーツリー』を取り入れてからの子どもの様子

 
 
例えば我が家では、こんな風に会話をして始めました。
 
 
母親「フィンランドは学力トップレベルなんだって!でもガリガリ勉強しているんじゃなくて、楽しく勉強しているんだって。」
 
 
子ども「ふーん」
 
 
母親「日本のおうちでもできるハッピーツリーっていうのがあってね、それをやると色んなことを頑張れるようになって頭も良くなっちゃうかもよ?一緒にやろうよ。」
 
 
子ども「ハッピーツリー?うん、やる!」
 
 
我が家の子どもは「頭が良くなりたい!」という気持ちが強いので、「頭良くなるよ」という誘い文句を使いましたが、お子さんのなりたいものに置き換えてやってみるといいと思いますよ。
 
 
 
 
我が家では、ハッピーツリーを作り始めてから…とにかく子どもの機嫌がよくなりました!!
 
 
今までは学校での生活で疲れてくると、私に言葉で当たってしまうことも時々あったのですが、疲れてきたときに自分で自分をコントロールすることができるようになっていきました。
 
 
そして、甘えたいときにはガマンしたり不機嫌になることなく素直に甘えることもできるうになりました。
 
 
どんなに忙しくても、やりたいことは絶対やる!という力強い意思を持ち、家でも「素敵な生活をしたい」とお手伝いを進んでしてくれるようになりました。
 
 
私が「今の娘には難しいんじゃないかな?」と思っていたような検定も受験し合格することができました!
 
 
今では進級することをとても楽しみにしています!
 
 
ハッピーツリーを作ることで、できていることや頑張っていることを言葉で確認しあい、それが常におうちで「見える」状態であることで、ツリーから娘へやる気パワーが注がれているような感覚を持っています。
 
 
私自身も、子どもできていないことは気にならなくなり、できていることだけ微笑ましく見つめることができるようになっています。できていることに注目ですね!
 
 
我が家では、思春期のお兄ちゃんや主人にも作ってみようかなと現在計画中です!
 
 
子どもの学習環境が「子どもに合っていないかも?」と感じても、いろんな教育方法を調べ家庭で取り組む方法を得ることで子どもがもっと伸びていくことができます!日本の教育があわなくても、海外の教育はピッタリ合うかもしれません
 
 
ぜひ、皆さんもご家庭でハッピーツリーを作りながら親子でコミュニケーションをとってお子さんに自信を授けてあげてくださいね。
 
 
フィンランド教育のアドバイザーからインタビュー!こちらもご覧ください。
 
 
ハッピーツリーを仲良く作れるように、親子関係をよくする方法もチェックしてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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