24時間ママべったりだった母子登校の子が修学旅行に行けるようになったミラクルストーリー

付き添い登校や分離不安のあるお子さんへの対応に悩まれているママはいませんか?実は母子登校をしたからといって問題が解決するわけではないのです。母子登校経験者の発コミュトレーナー・いたがきひまりさんの息子さんの奇跡の変化の証明がここにあります。
 

【目次】

 

1.いつまで続くかわからない付き添い登校が憂鬱だった

 
 
「不登校の支えは沢山あるのに、母子登校の相談機関はどこを探してもありませんでした。」
 
 
と、語るのは息子さんが小学4年生の頃から分離不安・母子登校を経験された、発達科学コミュニケーショントレーナー・いたがきひまりさんです。
 
 
いたがきさんは、発コミュに出会ったことで24時間べったりだった息子さんとの母子登校を卒業することができました。
 
 
 
分離不安・母子登校って何?どんな様子なの?という内容について、前回のインタビューでいたがきさんに伺っています!
 
 
 
さて、今回のインタビューでは、前回お伝えしきれなかった、当時の母子登校中のいたがきさんの過去についてたっぷり伺っていきます。
 
 

ーーーいたがきさんご自身が分離不安の息子さんへの対応にとても苦労をされてきたそうですが、具体的にどのような様子だったのでしょうか?

 
 
「現在小学6年生の息子がいるのですが、息子が4年生の頃から私に24時間べったりな状態が始まりました。
 
私がトイレに行く時も一緒、洗濯物を干す時もベランダについてきて…と、家の中でも私と常に一緒で私がそばにいないと安心できない様子でした。
 
本当に1分、5分も自分の時間がないくらい私にべったりな状態でした。」
 

ーーー息子さんが分離不安になる前はスムーズに登校できていたのですか?

 
 
「私の息子は 自閉症スペクトラム(ASD)の特性があり、もともと小さい時から不安がすごく強い子で小学校に上がってからは登校しぶりを繰り返していました。
 
ですが、なんとかごまかしながらやってきていたのですが、小学4年生の時に息子は自信を失ってしまい母子登校になりました。
 
初めは、『ママが一緒なら学校に行ける!』と息子が言うので、じゃあ私が頑張ろう!と思って頑張っていたんです。
 
けれど、一緒の時間を過ごしても全然改善の兆しが現われませんでした。
 
最初は校門までの付き添いだったのですが、徐々に下駄箱まで、そして教室まで一緒…となり、最終的には一日中授業に付き添いをするという過ごし方になっていったのです。
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
 
息子さんが母子分離不安障害となり、1分たりともママだけの自由な時間が無いという状態はどれだけ可愛い我が子であってもママが息抜きをする余裕もない状態です。
 
 
そして、母子登校をしているママは家事をする余裕もなく、まるでママ自身が学生かのように子どものために毎朝一緒に登校しています。
 
 
 
いたがきさんのように、今まで通りのスタイルが激変することから生活や精神面にまで、とても大きくな影響がでてしまうという方が多いのではないでしょうか。
 
 
ですが、日々あらゆる手を尽くしながら母子登校をしたからといって、子どもが母子登校から卒業できるのか?というと、そうではないのです。
 
 
いたがきさんも、この母子登校の現状から抜け出すことができずに苦悩されていた1人でした。
 
 
息子さんとの母子登校が始まった当時、いたがきさんは会社へお勤めをされていたそうです。母子登校をしながらお仕事をしていた状況について、これから伺っていきます!
 
 

2.仕事を辞めざるを得なかった!母子登校がきっかけで大好きな仕事を手放しました

 
 

ーーー母子登校をする中で日々の生活やお仕事へどのような影響がありましたか?

 
 
 
 
 
「母子登校になると当日の息子の調子次第で登校していたので、朝何時に家を出れるかも分からないんです。なので、必然的に仕事ができなくなってしまいました。
 
本当は私は元々仕事が好きだったんですよね。子どもを出産してからも産休育休を取って、0歳から息子を保育園へ預けて復帰したほど仕事が好きだったんです。
 
だから、毎日毎日、会社に電話をかけて『今日はすみません、遅刻します。』とか、『今日はごめんなさい、やっぱり行けませんでした…』って連絡するのが本当に辛かったです」
 
 
 
 

ーーーはっきりと予定を会社へ伝えることも難しいし、いたがきさんご自身がコントロールできるわけでもないし…とても苦しかったですよね。

 
 
「そうですね、仕事と子どもの板挟みというのが本当に辛くて…息子は母子登校を望んでいましたし、ここで私が仕事を辞めて子どもに付き添えばうまくいくのかなって、思ったんですよね。
 
なので、私は当時勤めていた仕事も辞めて家事も後回しにして息子との母子登校を最優先しました。」
 
 

ーーー母子登校をするためにお仕事を辞めるのはとても勇気のいることだったと思います。母子登校を優先されてからはどうでしたか?

 
 
「学校では私も授業に付き添いをしたり、別室で2人で課題をやったり1日中学校の中で子どもに付き添う生活をしていると、だんだんだんだん私自身が
 
『あ~、もう疲れた…。』
『もう母子登校辞めたい…。』
 
と、精神的に疲弊していき、いつまで母子登校を続けていけばいいんだろう?と本当に不安な毎日を過ごしていました。
 
誰かに相談したくても母子登校をしていると、日中も子どもと常に一緒ですので専門機関に相談に行くことすらできませんでした。
 
それに、母子登校の相談先というのは探しても見つからず、周りに同じような経験をしている人もいなくて、とても孤独な状況でした。」
 
 
 
 

◆ポイント解説 

 
 
母子登校中のママは、我が子を応援するために一生懸命日々付き添い登校をしています。
 
 
一方で、そのためにママ自身の時間やキャリアをあきらめざるを得ない状況になってしまう可能性もあるのです。
 
 
子どもがママと離れられるタイミングは、その日その時、学校に行ってみてその時にならなければ分からない…という状況下で、 会社側はどこまでも社員の対応をできるわけではないのが現実なのではないでしょうか。
 
 
子どもへ無理強いをして登校させても上手くいくわけではないので、お仕事をされているママにとっても、専業主婦のママのとっても毎朝が精神的な負担の積み重ねになり兼ねません。
 
 
 
このような経験をされてきたいたがきさんですが、その後いたがきさんを専門家へと導くきっかけとなった、発コミュの出会いについてこれから伺っていきます。
 
 
分離不安・母子登校を解決してきた方法については一番最後の辺りでしっかりと解説していきますね!
 
 

3.誰も教えてくれなかった答えが見つかった!1冊の本が始まりの出会い

 
 

ーーー発コミュとはどのようにして出会われたのですか?

 
 
「私は悩み始めて、孤独などん底にいるような状態で、毎日夜な夜なネット検索だけに頼るという日々を過ごしていました。ですが、すぐには発コミュと出会わなかったんです。
 
たまたま本屋さんで発コミュ創始者の吉野加容子さんの本『発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室』に出会って、そこで初めて発コミュに出会うことができました。」
 
 

ーーー本が発コミュとの出会いのきっかけだったのですね!そこからどのようにして発コミュ講座の受講に至ったのでしょうか?

 
 
「はい、最初は発コミュ創始者の吉野加容子さんの本の後ろの方に記載されてありましたメルマガへの登録をしました。
 
そこから吉野さんのメルマガを読むようになりました。当時たまたま最初のコロナ休校で、1回限りの吉野さんの無料特別レクチャーの講義があったんです。
 
 
 
私はその講義に少し興味がありつつもビビリな性格なので、お申込みボタンを押すことに躊躇していたのですが、今しかない!と思い、無料の講義へ申込みをすることができました。
 
その時の初めて受けた吉野さんのセミナー内容に、もう本当に衝撃を受けました。」
 
 

ーーー目から鱗の衝撃的な内容のセミナーだったのですね!

 
 
「私の今までの価値基準が大きく変わって、今まで誰も教えてくれなかった子育ての答えが初めて見つかった!!という感情が湧いて、『もう、これだ!これしかない!』と、どん底の私に1本の光が見えた瞬間でした。
 
私はもっと学びたい!と思うようになり、すぐに個別相談の予約をして講座を直ぐに申込しました!」
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
 
母子登校についての相談機関はどこを探されてもなかったといういたがきさんですので、ネットで検索をしても中々これだ!という情報に出会うことがなかったのですね。
 
 
たまたま出会った1冊の本から、いたがきさんが息子さんの悩みを解決することができたのは、メールマガジンへの登録で情報を受けとる環境へ整えたことから、欲しい情報を自分でキャッチできるようにされたのですね。
 
 
そして、その情報を活かされたからこそ衝撃的な子育ての答えを見つけることができたのではないでしょうか。
 
 
いたがきさんが衝撃を受けた脳科学・心理学・教育学のメソッドを組み合わせた発コミュに出会い、実際にどのようなことを息子さんへされたいかれたのでしょうか。
 
 
この後公開していただきます!
 
 

4.接し方を〇〇へ変えることが、子どもが1人で学校に行けるようになるポイント!

 
 

ーーー分離不安・母子登校を克服された、いたがきさんご自身の体験から発コミュを実践する前と後で何が変わりましたか?

 
 
「そうですね、やっぱり今考えると接し方が違ってたのかなと感じています。子どもに向き合おうと思って一生懸命やっているのに上手くいかないので、
 
上手くいかないから、私が悪かったんだ。私の育て方が悪かったんだって自分を責めていたという悪循環がありました。
 
ですが、その時に私はこの発コミュに出会うことができて接し方が違ったんだっていうのに気づくことができました。
 
接し方を変えて、本当に子どもに合ったやり方でピッタリはまると暴力暴言のあった息子も素直になっていったんです。」
 
 
 
 
 

ーーー子どもが変われる接し方についてぜひ教えていただけますか?

 
 
「私は息子へ肯定が10否定が0ということを心がけてやりました。
 
肯定をすると言う のは量というのがとても大切になりますので、まずは少し不安だなというふうに感じたら肯定10否定0を目指してやってみていただきたいです。」
 
 

ーーー肯定とは、例えばどのような場面ですればいいのでしょうか?

 
 
「分離不安のお子さんたちは、物事を自分で決められないんですね。すると、自分でわかんないから『ママ決めて!ママやって!』というふうになりがちです。
 
そこで私は息子が自分で決めるというのを少しずつ育てていこうということを始めました。
 
その始めに、学校に行くか、行かないかというのも『どっちでもいいから自分で決めてごらん』というふうに選択させました。
 
家の中でも、『おやつのチョコとクッキーどっちにする?』というふうに、細かいことでも自分で決めるという経験を積んで息子に自己決定力を身に付けてあげて、自信を増やしていきました。」
 
 
 

ーーーお子さん自身が自分で決めたことを、さらに肯定していかれたということでしょうか?

 
 
「そうです!息子が決めたことはしっかりと肯定してあげる。すると、自分で決められた!というふうに息子自身に自信がついていきます。
 
大切なのは、どっちを選んでもちゃんと認めてあげることです。
 
学校に行くか行かないかというのも、もし行かない方を選択したとしても、『ちゃんと決められたね!』としっかりと肯定してあげてきたことで、息子へ自信がついてきたのかなと思います。」
 
 

◆ポイント解説

 
 
分離不安や母子登校のお子さんに対してのいたがきさんのオススメは、全て肯定!!
 
 
そして、否定はゼロということですので、誤った判断や危険なケースなどを除いては例え学校を休むという場合でも休むと決めたことを褒めることで自己決定が難しいお子さんもグングン自身がついていくのですね!
 
 
お子さん自身へ選ぶという権利を与えることで、強制ではなく尊重してもらえたと子どもが感じることでさらに行動へ移しやすくなります。
 
 
 

ーーー肯定10否定0を実践されてきて、息子さんにどのような変化がありましたか?

 
 
「このように私が声かけを変えていったことで、息子も変わっていきました。
 
自分でできることがたくさん増えてきて、例えば 学校も1人行けるようになり、宿題も自分でやる、お風呂も自分で入る。
 
今では1人で寝ることもできて来たので、私のひとり時間がすごく増えて、おかげでお仕事もこのようにできるようになったんです。」
 
 

ーーー学校へ1人で行けるようになるまでに何か心がけてきたことはありますか?

 
 
スモールステップに1個ずつ目標をクリアしていったことだと思っています。
 
はじめは息子は下駄箱 まで行って、先生へのお手紙を書いて終わりだったのですが、次は連絡帳だけ書きに行こう。次は1時間だけ行こうか。
 
というふうに、息子自身が1つ1つ段階を上げていくことができたことで最終的に1人で行けるようになったということへ繋がったのかなと思っています。」
 
 

ーーーいきなり1人で行けるようになるわけではなく、自信の積み重ねがあるからこそできたのですね!

 
 
「そうですね、分離不安や母子登校の子どもは、学校にいるだけでたくさんのストレスや不安を抱えているということが多いんです。
 
そのため、学校への不安が大きくなってしまうと徐々に徐々に登校への不安やストレスが増してきて最終的にお母さんと行かないといけないというふうになってきてしまうんですね。
 
ですが実はお母さんが接し方を変えたりおうちで安心ができる声かけを増やすことで子どもの不安を和らげ自信が育ち自主的に子どもが行動できるというふうになります。」
 
 
 
 

ーーーこんなにもママの対応次第で子どもは変化するのですね!

 
 
「はい、私の息子は肯定10否定0にするだけで暴力暴言などはたった1か月でなくなり、徐々に不安が和らいでいき学校に行くということに対しても少しずつ不安が和らいでいきました。」
 
 

◆ポイント解説

 
いたがきさんオススメのポイントである、肯定が10否定が0。
 
 
息子さんがグングン成長していかれたのは、学校に1人で行けるようになるというゴールを分解して、すぐにできそうな小さな目標を1つ1つこなしていかれたのですね。
 
 
そして、スモールステップの中でこまめに肯定10否定0を実践していかれたことで、息子さんの自主性がグングン育っていかれたのでしょう。
 
 
母子登校を卒業した息子さんは、小学6年生になった今も成長が止まることなく感動を与えてくれる日々だそうです。
 
 
 

5.24時間ママにべったりだった分離不安の子が修学旅行へ行けた!奇跡の裏側

 
 

ーーー24時間ママにべったりだったという息子さんですが、現在の様子はどうですか?

 
 
「小学6年生の息子は、今すごく落ち着いています。集団が苦手という特性が元々ありますので、今でも行きたくない時もあるのですけが、自分で自分をコントロールできるようになっています。
 
例えば、『今日は○〇だから行かない』とか『今日は○〇だからこのくらいに帰るよ』というふうに息子自身が自分で見通しを立てて過ごせるようになり、楽になっています。
 
そして、6年生なので修学旅行をどうするかということをずっと悩んでいたのですが、最終的には元気に修学旅行にも行くことができたので私も一安心しています!」
 
 
 

ーーー修学旅行に行ってみんなと1泊できるようになるとは本当に凄いです!何か気を付けてこられた対応があるのですか?

 
 
「そうですね。先程お伝えした肯定10否定0を私は一番大切にしてきました。
 
他には、今までは私が指示をしないと子どもが何もできないんじゃないかなと私が不安になって、宿題やりなさい』とか『お風呂だよ』というふうに言っていたんです。
けれど、私が子どもの事を信じられるようになったのでそのような指示を出さなくなったんです。すると、子どもが自分で動くようになっていったのは大きな変化だと思っています」
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
 
24時間べったりだった息子さんが24時間以上もママと離れられるようになったのは本当に奇跡のようなできごとですね!
 
 
その奇跡の裏側には、やはり肯定10否定0が基本なのですね。
 
 
今では母子登校の専門家として活躍中のいたがきさんですが、発コミュに出会うことができた始まりは1冊の本でした。
 
 
もし、あなたが過去のいたがきさんのように辛い思いや悩みを抱えておられたら、この記事に出会われたことを始まりのきっかけにするチャンスがここにあるのかもしれません。
 
 
さて、次回はインタビュー最終回です!いたがきさんの素の姿、知りたくないですか?起業家としてのいたがきひまりさんのライフスタイルや目指す夢についての内容をお伝えしています!
 
 
 
どこを探しても見つからなかった母子登校・分離不安の相談先はこちら!
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執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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