ADHDの症状で気をつけるべきなのは多動よりも不注意!ワーキングメモリに注目した支援法とは?

発達障害のADHD症状といえば、まず思い浮かぶのが多動性や衝動性です。でも、それ以上に不注意の症状は要注意!実は大人になってから問題が大きくなりやすい症状なんです。そんな不注意とワーキングメモリの関係、そして学校で使えるスキルをお伝えします!
 

【目次】

 

1.発達障害のADHD症状で気をつけるべきは不注意だった!

 
 
発達障害の注意欠如多動症(ADHD)には多動性・衝動性・不注意という3つの症状があります。
 
 
多動性や衝動性は、見るからに落ち着きがないので一目瞭然です。
 
 
それと比べると不注意はあまり目立ちませんが、実は大人になってからも症状が残りやすいので
 
 
・集中力がない
 
・忘れ物が多い
 
・片付けが苦手
 
 
という症状は大人になって就職してからのトラブルにもつながります。
 
 
ADHDでも子どもの頃は周りのサポートがあるので、苦手を乗り越えられる子が多いそうです。
 
 
しかし、就職して一人で仕事をすることになったらどうでしょうか?
 
 
適切なサポートがないことでミスが増えてしまい、職場ではミスが組織全体に影響します。
 
 
ADHDの特性を理解してもらえないと失敗を責められて、自己肯定感が下がる原因にもなってしまうんです。
 
 
脳の特性で生まれつきできないことを「頑張ればできるはず!」「やる気が足りない」と根性論で対応されてしまうと
 
 
「何回やってもできない」
 
「どうすればいいかわからない」
 
「やっぱり自分はダメなんだ」
 
 
と感じて自己肯定感が下がり、自信を無くしてしまいます。
 
 
 
 
特に、ADHD不注意タイプの女の子は周りに症状が気付かれにくいと言われています。
 
 
本人は一生懸命やっているのに、不注意の症状が原因で物事がうまく進められない。
 
 
うっかりミスでテストの点数が悪くなるなど、勉強でも困りごとが起きやすくなる。
 
 
そして、周りからできないことをバカにされたり責められることが多くなります。
 
 
多動性や衝動性に比べて目立たないからこそ、気をつけたいのが不注意の症状なんです。
 
 
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2.ワーキングメモリと不注意の関係とは?

 
 
実は、そんな不注意の症状にはワーキングメモリが関係しているケースがあります。
 
 
ワーキングメモリというのは、何かの作業をする時に必要な情報を一時的に覚えておく能力です。
 
 
ADHDのお子さんはワーキングメモリが低い傾向があるという研究結果もあり、ワーキングメモリが低いと集中力を保つのが難しくなります。
 
 
また、情報を頭の中で覚えておくことが難しいので聞いたことを理解するのが苦手になります。
 
 
例えば、たくさんの指示を出されると最初に言われた情報を覚えていられません。
 
 
学校の授業でも先生の指示を忘れてしまい、何をすればいいかわからない状態になっているかもしれません。
 
 
先生の言っていることがわからないと退屈でさらに集中できなくなる悪循環にハマってしまうので要注意です!
 
 
 
 
さらに、ワーキングメモリは読み書き、計算の能力にも関連していると言われています。
 
 
ワーキングメモリが低いと、文章題を解く時に質問を覚えていられないかもしれません。
 
 
さらに算数でも複雑な計算をするのが難しく、ミスが出やすくなります。
 
 
・聞いたことを理解する苦手さ
 
・読み書き、計算の苦手
 
 
この2つを考えただけでもワーキングメモリの低さが勉強の苦手につながるということがわかります。
 
 
だからこそ、お子さんに合った対策が大事と言えるんですね。
 
 
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3.勉強の負担も減らせる「〇〇一覧表」がおすすめ!

 
 
それでは、ワーキングメモリ不足への対策は何をすればいいでしょうか?
 
 
基本的には、頭の中だけに記憶を留めるのではなくて記憶を外部化する方法がおすすめです。
 
 
例えば九九がなかなか覚えられない子は、九九を思い出すだけでワーキングメモリをたくさん使っています。
 
 
そうするとワーキングメモリの余裕がなくなるので、他の計算も間違えやすくなってしまうんです。
 
 
そんな時に使えるのが九九の一覧表を横に置いて、それを使いながら計算するという方法です。
 
 
一覧表で確認すると時間短縮になりますし、間違いを減らすことにもなります。
 
 
ワーキングメモリの負担を減らして、失敗体験も減らすことができるのでおすすめです!
 
 
私は普段音楽教室でピアノを教えていますが、これと同じ方法を使っています。
 
 
楽譜は、何の音を弾くのか?長さはどれくらいか?など情報量が多いので、ワーキングメモリが低いと楽譜を見る負担は大きくなります。
 
 
音を読む時にワーキングメモリを使いすぎてしまうと、演奏に必要な他のことを考える余裕がなくなってしまいます。
 
 
それだったら、ピアノでも九九表と同じように楽譜に書いてある音がわかるような一覧表を置いておけばいいですよね!
 
 
 
 
普段の学校生活では、今日やることを付箋に書いて、見える場所に貼っておきます。
 
 
すぐ見える場所に貼っておくことで、うっかり忘れてしまうのを防ぐことができます。
 
 
できればこの時に優先順位も記入しておくのがおすすめです。
 
 
やることを整理して優先順位をつけるのは、手帳でスケジュール管理をするのと同じ手順です。
 
 
計画を立てる力は自立スキルの中でも特に重要なので、ぜひ今から身につけておきたいですね!
 
 
ADHDの不注意症状は本人も周りも気付かないことが多いので、うつ病などの二次障害を発症するリスクも高くなります。
 
 
だからこそ将来に備えて、お子さん本人がどんな方法で物事に取り組めば上手くいくか理解しておくことが大切になります。
 
 
ワーキングメモリを意識した工夫をして、発達障害の子どもたちの負担を軽くしてあげてくださいね!
 
 
 
 
 
 
ワーキングメモリが弱い子どもへの対応を、この他にもお伝えしています!

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執筆者:三浦知花
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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