5歳なのにオムツが取れない発達障害の子どもがいると心配ですよね。トイトレが進まない原因は、発達特性と不安が原因かもしれません。私の失敗体験とともに、自閉症のトイトレの進め方、おむつ卒業までの進め方をお伝えします!
【目次】
1.発達障害・自閉症のトイトレが進まない原因は?
2.5歳なのにオムツが取れない発達障害の我が子の失敗したトイトレ
3.発達障害・自閉症のトイトレ、おむつ卒業までの進め方
1.発達障害・自閉症のトイトレが進まない原因は?
周りの子もできてるから、我が子もそろそろトイトレを始めようかな?
保育園1歳児クラスになると、そんな風に思い始めるころですよね。
朝一番に声をかけたり、夏はチャンスと言われたり、お母さんもいろいろ試される頃だと思います。
しかし、なかなか思うようにトイレに行ってくれなかったり、 おむつを外したがらなかったり、他の子はどんどん外れていくのを見て焦ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
発達障害・自閉症の子どものトイトレがうまくいかない原因は、様々な特性が関係しているかもしれません。
◆感覚特性がある
・感覚過敏があると、トイレの「明るさ」「におい」「音」等に大きなストレスを感じ、行くこと自体が苦手
・感覚鈍麻があると、トイレに行くタイミングがつかめない
◆こだわりが強い
・決まった姿勢でしかトイレができない
・オムツからパンツに変わる変化にストレスを感じる
・家でしかトイレができない
このような場合、特性に合わせた環境調整や感覚に慣れていく為のサポートが必要!
段階的に「できる」範囲を増やしていく練習を地道に重ねていくことが大切となります。
よって、発達障害・自閉症の子どものトイトレは、発達の特性の為に他の子どもよりも慎重に長い期間が必要になるかもしれません。
しかし、絶対にママの「焦り」は、禁物です!!
なぜなら発達障害・自閉症の幼児はネガティブな記憶を溜めやすいため、 一度失敗すると
「また失敗するかも…」
と不安になってしまい極度にその行動を嫌がってしまう場合があるからです。
今回は我が家の失敗を通して、ストレスなくできたトイトレ克服法についてお伝えします。
\子どもが素直になる声かけ35つき/
癇癪・暴力がスッとおさまる!
脳科学に基づく接し方
↓↓↓
癇癪・暴力がスッとおさまる!
脳科学に基づく接し方
↓↓↓
2.5歳なのにオムツが取れない発達障害の我が子の失敗したトイトレ
我が家はもうすぐ年長クラスになる5歳の男児がいます。
自閉症傾向があり、不安が強くこだわりを持っています。
1歳クラスに進級して、体つきもしっかりしていた息子は比較的早くからトイレに行くようになりました。
「今日も息子君トイレでできましたよ!」
そんな先生の声に、思ったよりスムーズにトイトレ完了できるかも!と当初は安心していたんです。
家でも通信教育のトイレグッズを片手にトイレに行くようになり、感覚も自分でわかっているようでした。
そのため早々にパンツを購入して履かせてみることにしたんです。
しかし、昨日はできたのに今日はトイレに行かない…など波が出てきました。
そしてその波はどんどんおむつへ固執に変わっていったんです。
周りが徐々におむつが取れていく中、おもちゃやご褒美、トイレを飾ったりとあの手この手を試しましたが一過性の案に過ぎませんでした。
気分で行くときは行く、ということが半年以上続いたんです。
「もうすぐ年少さんになるのに。幼稚園生だったら取れてなきゃいけない時期なのに」
と焦った私は、息子の好きなキャラクターのパンツを購入して、 おむつを隠してパンツに誘導するという半ば強引な手段を試しました。
感覚はだいぶできているし、トイレだって行ける回数も増えた。もし失敗しても掃除すればいい。
そんな軽い気持ちでした。
その結果は…大失敗!
普段のおむつとは違った感覚で催してしまった息子はパニックを起こし、その状態に私もパニック!
あまりにじっとしていない息子に 「今拭くから待ってって言ってるでしょ!」と怒鳴ってしまいました。
それ以降、息子はトイレに行くこと、パンツを履くことを完全にシャットアウト!
私が焦るがあまり、これまで積み上げてきた「時々でもトイレに行けていた」という成功体験の良い記憶を一気に壊してしまった、そんなできごとでした。
【期間限定 11月末まで】
新常識!
繊細すぎる子のトリセツがわかります
↓↓↓
繊細すぎる子のトリセツがわかります
↓↓↓
3.発達障害・自閉症のトイトレ、おむつ卒業までの進め方
そんな大失敗を通して、トイトレが進まない状況に陥ってしましたが、トイトレをスタートしてから既に3年近く経過した今は無事パンツで過ごせています。
ではそのやり方・進め方とはなんだったのか。
ポイントは2つです。
◆①行動を細分化すること
1つ目は行動を細分化したことです。
大人からすると、トイトレは「オムツが外れてトイレに行く」という一貫した行動ですが、
子どもからすると
・トイレで用を足すこと
・オムツからパンツに移行すること
この2つに行動がわかれます。
発達障害・自閉症タイプの幼児は不安が強い傾向にあるため、一度に多くの情報を処理させようとすると先を予想できなくなってしまい、進むことを拒むことがあります。
そのため行動を細分化してスモールステップでスタートすることは、少しずつ先を見通しながら進めるので安心感をもって取り組むことができるんです。
実際、先の失敗の後、私はしばらく「トイレで用を足すこと」にフォーカスすることにしました。
パンツのことを一切言わず、トイレも声はかけるものの「行ってみる?」と軽い程度。
本人の気持ちが整うまで意識を向けないようにしました。
最初はオムツですることを頑なにしていた息子ですが、私が言わなくなったことで徐々に自分からトイレに行けるようになっていきました。
◆②時間を細分化してパンツタイム
そして2つ目は時間を細分化してパンツタイムをスタートさせたことです。
これには保育園や児童発達支援教室の先生のお力をお借りしました。
周りのお友だちができているとつられてトイレに行く回数が多いということは聞いていたので、
お友だちと一緒にいる日中だけパンツで過ごしてみない?
という提案をしてみたんです。
徐々にトイレに行くことへ抵抗がなくなっていった息子は、「外だけなら」とパンツを履けるようになっていきました。
そこから成功体験を積み、
平日、お友だちといる間だけ。
土日、発達支援教室にいる間だけ。
お出かけする時だけ。
帰宅後、お風呂に入る前まで。
とパンツの時間を少しずつ長くしていったんです。
その結果、私も息子もずっとストレスを抱えていたトイトレが、なんの負荷もなくすんなり卒業することができたんです!
「夜もパンツで寝るよ!」と自ら宣言をするほど、本人も抵抗なく過ごせています。
いかがでしたか?
進級前焦るお母さんも多いとは思いますが、行動と時間を細分化してお子さんとストレスなくトイトレにチャレンジしてみてくださいね。
▼無料電子書籍▼
▼毎日の行き渋りに悩むママさんはこちら
▼不安の強い子どものトラブルをなくしたいママさんはこちら
トイトレがストレスなく進められる秘訣をお伝えしています
執筆者:仲田なぎさ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)