それ落とし穴!吃音(どもり)の子の兄弟姉妹を叱ると吃音(どもり)の子もダメージ受けます!

吃音(どもり)の子を叱ってはいけません、と言われて守っているけど、一緒に暮らす兄弟姉妹は叱っていませんか?それ落とし穴です!吃音(どもり)の子本人は叱られていなくても同じダメージを受けてしまいます。ママの対応をガラッと変えましょう!
 

【目次】

1.吃音(どもり)の子の兄弟姉妹を叱ることはいけないのか

 
 
「吃音(どもり)の子は叱らずに、受容的に接しましょう」と指導されて一生懸命努力されているママさんもおられると思います。
 
 
しかし、一緒に暮らす兄弟や姉妹はどもらないので、ついつい叱ってしまうことありませんか?
 
 
ママが忙しくて心にも時間にも余裕がない時、吃音がない子ども達ぐらいちょっと頑張ってほしいと期待してしまっても仕方ありません。
 
 
子ども達がすんなり動いてくれない時や、何度言っても聞かない時に、ついイラッとして感情的に叱ってしまうことがあるかもしれません。
 
 
 
 
吃音の子の対応でママがいくつも堪えていることが多いと、他の子にママの甘えが出ることもあります。
 
 
仕方がないことですが、実はそれ日頃の努力が台無しになっているのと同じことなんです。
 
 
「吃音の子を叱らない」には落とし穴があるので、もう一度「叱らない理由」について復習しましょう!
 
 
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2.叱らない育児」の根拠を知る

 
 
記憶はポジティブな記憶よりも、ネガティブな記憶が残りやすいという傾向があります。
 
 
これは人間だけではなく、生物全般に言えることで、何か恐怖体験や危険に遭遇した際に、2度と同じ状況に陥らないようにネガティブな情報は記憶されやすくできているからです。
 
 
 
 
その理屈で言えば、2度と叱られないように何度も叱られることをしなくなってくれるのではないか、と期待して大人は子どもを叱り続けます。
 
 
しかし、そうやって叱られ続けた人は、ネガティブな記憶が蓄積され、自分に自信がなくなっていきます。
 
 
自信がないので、「これで叱られないかな?」、「どの答えだったら叱られないかな?」と自分が行動する理由の軸がずれていってしまいます。
 
 
叱られない方法を選ぶだけでなく、叱られないために自分から動くのではなく、指示出ししてもらうのを待つようになってしまいます。
 
 
「叱らない育児」を推奨するのは、子どもが自分に自信を持ち、自分で考えて動けるようになるために邪魔な要素になることが多いからです。
 
 
さらに、吃音(どもり)の子の場合、「どもらないように」と吃音を否定的に思って欲しくないためネガティブな感情は極力持って欲しくありません。
 
 
「どもってもいいや!」と明るく開き直ってほしいからです。
 
 
 
 
そうすれば余計な行動から生まれてくる二次症状はなくなり吃音は徐々に徐々になくなっていきます。
 
 
叱るのは「生命に関わる問題」の時だけで十分です。
 
 

3.吃音(どもり)の子も間接的に叱られた気分になる理由

 
 
吃音(どもり)の子は、まだどもることを恥ずかしいと感じていなくても、「なんかつっかかっちゃって話しにくいな」とは感じています。
 
 
そして、次第にどもる度に「どもらないように話そう!」とどもることを抑えようとします。
 
 
会話をする度に、「どもらないように」と自分をコントロールしようとするので、常に自分で自分を抑圧する状態になります。
 
 
徐々に徐々にストレスを溜めていき、ひどくなると癇癪や暴言暴力につながります。
 
 
しかし、実際には吃音の子の多くはそこにすら至らず、溜め込む一方で発散できない子がほとんどです。
 
 
ストレスが溜まるとどもる頻度も増えて悪循環に陥ります。
 
 
吃音という症状自体はそれほど頻繁に起こるわけではないのですが、ストレスの多さ、周りの対応、本人がどれだけ吃音を気にして、話し方の工夫を重ねるかで症状が増悪し、二次症状が出てきます。
 
 
吃音の悪循環に陥らせないためにも些細なことでも余計なストレスはかけてほしくありません。
 
 
ちょっと食べこぼしたり、ちょっとお支度が遅かったり、遊びを中断できなくても寛容に受け入れてほしい、というのが幼児の吃音の基本対応になります。
 
 
吃音の子を叱らなくても、一緒に暮らす兄弟姉妹を厳しく叱っていたら、
 
 
「あれはいけないらしい」
「これもいけないらしい」
「今日もママがイライラしている」
「今日もママが怒っている」
 
 
ネガティブな記憶を植え付けられているのと同じになってしまいます。
 
 
 
 
ママの不機嫌な顔、イライラした声、ピリピリした空気家の中からマルっと排除してほしいです。
 
 
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4.「叱らない子育てなんて絶対無理!」と思っていた私

 
 
「叱らない子育て」が目指す家庭は、ママがいつも笑顔で優しく穏やかどんな子どもでも受け入れてくれる温かい家庭です。
 
 
正直、そんなの無理!と思いませんか?私は思っていました。
 
 
そんなの映画かドラマの中だけの話でしょ?現実はそんなに甘くない!とイチャモンをつけて、挑戦する前から諦めていました。
 
 
しかし、3歳で吃音を発症し、発症から1年半ほどたって、吃音が慢性化していた長女は、「吃音がよくなるか様子をみよう」などと悠長なことは言ってられない待ったなしの状態まで悪化していました。
 
 
それまでは「やれと言われても無理!」と思っていた吃音治療の教えが、「やるしかない!」に変わったのが4歳半ばの頃でした。
 
 
好きなことを始めると切り替えられない娘は、朝起きてもすぐに遊び出して、着替えられるのに着替えない、食事も自分で食べられるのになかなか食べない、ずっとグズグズしている娘にイライラしていました。
 
 
 
 
とにかく時間がなかった我が家は、子どものペースに合わせて待ってあげると、最後に時間がなくなってイライラが爆発する、という悪循環に陥っていました。
 
 
この悪循環を打破するためにはあることを諦めるしかない!と思いつきました。
 
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5.期待・要求を捨ててママの印象をガラッと変える

 
 
当時の私は定型発達の子がたどる「○歳までに△△ができる」にこだわりがありました。
 
 
娘の発達に凸凹があるのに気づきながらも、なんとかその凸凹を埋めようと、さまざまな取り組みをしていました。
 
 
つまり、娘の発達のペースに合わせるのではなく、月齢に追いつくようにさまざまな期待や要求をしていました。
 
 
その結果、娘に指示出しやダメ出しが多くなり、毎日ガミガミ叱るようになっていました。
 
 
いつも笑顔で優しく穏やかなママになるためには、私のこの期待や要求を捨てるしかない!と踏ん切りをつけました。
 
 
「4歳なんだから」という私の期待を捨てて、言ってもやらないなら、着替えを手伝い、ご飯も食べさせ、お片付けもやってあげるようにしました。
 
 
赤ちゃんではないけど、待遇は赤ちゃんのようでした。
 
 
そこで余った時間に親子のラブラブタイムをつくるようにしたのです。常に笑顔で優しく穏やかに接するようにしました。
 
 
それまで日々の生活をこなすだけで精一杯で、髪の毛を振り乱しながら娘に指示出しばかりしていた私が、ニコニコしてたくさん娘を甘やかし、大好き、大好きばかり言うので娘は私にデレデレになりました。
 
 
 
 
すると、次第に、出だしは手伝うけど途中から自分で着替え始め、食事も自分から食べ始め、遊びを切り替えて一緒にお支度をするようになり、娘が素直に動く子になりました。
 
 
そこから徐々に徐々に吃音は減っていき、5歳1ヶ月の頃からパタリとどもらなくなりました。
 
 
めくじらを立て、いつもイライラしているママさんだとしたら、ガラッと印象を変えてみてください!きっとその変化に子どもたちが自然と変わっていきますよ。
 
 
 
 
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執筆者:おざわ つきこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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