10歳の思春期女子の情緒不安定をさらりと治す!賢いママの3ステップ対応法

 

10歳前後の思春期の女子はまさに難しいお年頃。情緒不安定でイライラされると周りも困りますが、子ども自身も気持ちをおさめられず困っているかもしれません。今回は思春期の女子の情緒不安定をさらりと治すためのママの対応法、お伝えします。
 

【目次】

 

1.10歳、思春期の女子の情緒不安定に振り回されていませんか?

 
 
お子さんが思春期に入り始め、これまでと様子が違う、対応がうまくいかない、なんてことはないですか?
 
 
とくに発達障害があると、思春期の難しいお年頃がさらに難しく感じるかもしれません。
 
 
わが家の10歳になる娘もいつの間にか子どもから大人への移行期に入っているようで、最近は特に情緒不安定になってきています。
 
 
例えば、お友達との関係。
 
 
学校からの帰り道でお友達から何か嫌なことを言われたのか、行き違いがあったのかは分かりませんが、帰宅後もイライラしていることがありました。
 
 
何度も思い出しているようで「一緒に帰ろうって言ったのは〇〇ちゃんなのに…」とブツブツ文句を言ったり、ドアをバタンと大きな音を立てて閉めたりと、気持ちがおさまりません。
 
 
しかも、イライラが爆発しているかと思えば、今度は1人でふさぎ込んでいるという風に、まわりからみても明らかに情緒不安定。
 
 
 
 
私もなんとかしようと「どうしたの?何があったの?」などと話しかけてみましたが、突然「もういいから!」と怒ったような言い方をし、自分の部屋に閉じこもってしまいます。
 
 
そもそも、自閉スペクトラム症の診断がある娘なので、ネガティブな感情が頭に残りやすい、気持ちを引きずりやすいという特性はもっています。
 
 
ですが、今までとは違って感情の浮き沈みの度合いも大きく、今までうまくいっていた声かけをしても、感情がなかなか治まらないのです。
 
 
そんなわが子の様子に「思春期ってこんなに不安定なの?」「もしかしてこれがずっと続くの?」と心配でなりませんでした。  
 
 
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2.難しいお年頃?子どもも初めての経験なんです

 
 
成長に差はありますが、おおむね10歳くらいから女の子は思春期に入ると言われています。
 
 
小学校高学年になってくると体つきが女性らしくなって丸みを帯びてくるという体の変化がみられ、初潮を経験する子も出てきます。
 
 
けれども、発達凸凹がある子どもたちは、元々の発達特性に加えて思春期の変化を初めて経験していくわけですから、自分の成長にうまく適応できない子もいます
 
 
そのため、普段以上に気持ちのバランスを崩しストレスも感じやすくなってしまうのです。
 
 
 
 
年齢が上がってくるとお友達との関係も難しくなってきます。
 
 
今までと違って周りのお友達が急に大人っぽい雰囲気になったり、会話の内容も抽象的な内容が多くなったり、複雑になってきます。
 
 
すると、話がよく分からないとか、テンポよく返事ができず会話に入れない、なんてこともあるかもしれません。
 
 
さらに、周りのお友達と比べては自分の不得意を認識し、できないところを過剰に気にして落ち込んだり、不安になったりしてしまうのです。
 
 
子どもにとってこのような体の変化、気持ちの変化は今までに経験したことがないこと。
 
 
ですが、気持ちの不安定さ、バランスの悪さを上手に説明したり、受け流したりする方法を10歳頃の思春期女子はまだ持ち合わせていないのです。
 
 
すると、このどうしようもない気持ちを、家族(特にママ)に文句を言って八つ当たりしたり、ときには暴れたりという表現をしてしまうのです。
 
 
こんな不安定な状態が続くと、ママとしても心配ですよね。
 
 
では、発達障害の思春期女子へはどのような対応をしたらいいのでしょうか?
 
 
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3.不安定なイライラを治す3ステップ対応法

 
 

◆ステップ1 感情移入しない。

 
 
思春期の女子の情緒不安定さへの対応として、絶対にやってもらいたいのが、ママがドーンと構えて子どもの感情に振り回されないことです。
 
 
子どもが不安定だと心配なのは分かりますが、感情移入しすぎない。
 
 
この冷静な態度でいることが実は1番大切なんです。
 
 
小さい頃は荒れることがなかった子でも、思春期になると自分の感情をコントロールできずに物に当たったり暴言を吐くことがあるかもしれません。
 
 
けれども、そこに取り合ってしまうと、荒れたらママがなんとかしてくれる、だから嫌なことがあったら荒れてもいいんだ!という風にインプットされてしまうのです。
 
 
ですから、「あなたがイライラしていることなんて大きな問題じゃないよ」とばかりにイラついて荒れている子どもとは心の距離を保って、ママは平常心でいることが重要です。  
 
 

◆ステップ2 ママはママの時間を楽しむ

 
 
ただ、どうしても気になって、つい子どもの暴言に巻き込まれたり、子どものイライラに影響されるママもいるかもしれませんね。
 
 
そういうママにおすすめしたいのは、あえてこのタイミングでママ自身が興味のあること、やりたいこと、楽しいことをする時間にしてしまうのです。 例えば
 
 
好きな動画を見る
行きたいおしゃれカフェのリサーチ
気になるキッチン周りの掃除
 
 
など、子どもの感情とは全く関係ない行動がおすすめです。
 
 
すると、子どもは誰も取り合ってくれないのにいつまでも1人で感情を高ぶらせたままでいることはできません。
 
 
さらに、ママもなにやら楽しそうにしている…となると、子ども自身も「何にイラついていたのかしら?」と次第に冷静になって落ち着いてきます。  
 
 
 
 
 

◆ステップ3 アドバイスはしない、まずは聞く

 
 
子どもが落ち着いてきたタイミングがきたら、穏やかに「さっきはイライラしちゃったね」などと声をかけてみてください。
 
 
そこから、子どもが話しだしたらまずは子どもの話を聞いてあげましょう。
 
 
言っていることが自己中心的な言い分になっているかもしれませんが、アドバイスはしないこと!
 
 
「ふーん、なるほどね」
「そうだったのねー」
 
 
といった共感の言葉がけをするようにしてくださいね。
 
 
人は誰でも自分自身のことに一番関心があります。
 
 
子どもも自分のことを自分以外に理解してくれるママがいると感じることで安心できるのです。
 
 
嫌なことがあってどうしようもない気持ちでいても、最後にはママがいて味方になってくれる、分かってくれる、と思えると次第に気持ちも安定してきますよ。  
 
 
思春期がやってきて、気持ちが落ち着かなくてイライラして大変なのは子ども自身。  
 
 
子どもが安心してママに頼れるように、少々のことでは動じない大人の女性のロールモデル、示してあげてくださいね。  
 
 
 
 
 
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執筆者:井上喜美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

 

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