発達障害凸凹傾向の子どもは、自分が好きなことをしているときは集中しているときがあります。でも苦手なことはやらず、好きなことしかしない…と思うママもいるかもしれません。しかし、好きなことをきっかけに子どもの得意を引き出すことができます! |
【目次】
1.コロコロコミックが大好き!同じコミック誌シリーズばかり読んでいた息子
2.発達障害傾向の子どもが好きなことを通じて発達することはなぜ大切なのでしょうか?
3.「好きなことしかしない」はチャンス!子どもの好奇心をさらに伸ばそう!
4.いろいろなジャンルの漫画や本を読むようになり、興味の幅が広がりました
1.コロコロコミックが大好き!同じコミック誌シリーズばかり読んでいた息子
漫画が好きな小学生の子どもは多いですよね!
私は、診断はついておりませんが、注意欠陥性多動障害(ADHD)と自閉症スペクトラム障害(ASD)の特徴を合わせ持った発達障害グレーゾーン傾向の小学生2年生の息子と保育園に通う3歳の娘がいる会社員ママです。
息子は漫画が大好き!
少し前まで、特に少年漫画のコロコロコミックのコミック誌に夢中になっていました。
私自身も小学生時代は、「りぼん」や「なかよし」など少女漫画雑誌読んで育った世代!
私自身が少女漫画雑誌を読んで楽しかった思い出があるので、はじめはほほえましく息子の様子を見ていました。
しかし、息子はもともと興味のあることに対して、ものすごく集中する特性があります。
興味のあることに集中力を発揮することは、息子自身の得意なことでもあります。
しかし、その反面、集中しすぎるあまり、漫画に夢中になっているときは、宿題も片付けも中途半端。
私や夫が声をかけても、漫画に夢中になっていて、声かけは素通り。
さらにコロコロコミックに夢中になってからは、それ以外の本は読まなくなってしまいました。
そんな日々が続いた結果、息子の様子にイライラした夫が「コロコロコミックばかり読むんじゃない!」ととげとげしい口調になる始末。
その結果、息子がとげとげしい口調の夫に反論して、さらに家族全体がイライラした雰囲気になったりするなど、ちょっとしたトラブルが続きました。
息子も漫画が好きなのは知っているし、活かしてやりたい。
でも漫画きっかけにイライラした雰囲気に包まれるのもイヤなので、どうしたものかと思っていました。
しかし、私自身、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を通じて、子どもの特性や発達科学を学んでいきました。
学んでいくうちに、息子に漫画を無理にやめさせるのではなく、好きな漫画を通じて、もっと息子を発達させるのが大切と学び、別の対応に置き換えていきました。
そうすると、コロコロコミックLOVE一直線であった息子が別活動にも興味を示し始めたのです。
2.発達障害傾向の子どもが好きなことを通じて発達することはなぜ大切なのでしょうか?
「子どもが好きなことを通して発達するのが大切」というのは分かるけど…なんで大切なの?と思うママもいるかもしれません。
なぜ大切かというと、子どもの脳の発達をぐんぐん伸ばしていくためには、子ども自身が楽しいと思える経験や情報を与えてあげることが必要だからです!
発達障害に関わらず、人間の脳が発達していくためには、3つの要素が必要だと言われています。
①グルコース(栄養)
②酸素
③脳を使う経験、情報
脳を使う経験とは、子どもが脳を使う行動を行うことを指します。
どんな時に脳を使う行動を多くしているかというと、楽しんだり、興味を持って行動しているときに、沢山使われています。
大人だって、楽しくないことや苦手なことは、積極的に活動しようと思わないですし、やりたくないときもありますよね。
楽しくないな、つまんないなと思っていると、行動が消極的になります。
逆に自分が興味のあることや好きなことは楽しく活動できますよね。
大人だってそうなのですがら、子どもならなおさらです!
だからこそ、子どもの好きなことを見つけ、それをきっかけに、さらに活動を広げていくことが大切なのです。
活動を広げていくことで、さらに子どもの行動を引き出して脳の発達を加速させることができるのです!
3.「好きなことしかしない」はチャンス!子どもの好奇心をさらに伸ばそう!
子どもの好きなことを見つけて、さらに活動を広げていくことが大切だと分かっている。
でも、実際どうすればいいの…と思うママもいるかもしれません。
そんなときは、まずは子どもの好きなことや得意なことを見つけてみましょう。
そして、好きなことや得意なことをきっかけに、子どもの好奇心を引き出すには何をしてみたらいいのか考えてみましょう!
子どもが「好きなことしかしない」のは、実はチャンスなんです!
例えば、
●子どもが特定のマンガが大好きなのであれば…
⇒レンタル漫画を初めて経験をしてみる
⇒図書館で違うジャンルのマンガをたくさん借りてみて、子どもの好奇心を広げる
●車の車種を覚えるのが得意な子どもであれば…
⇒車のイベントに行ってみる!
⇒車が大好きなコミュニティーに参加してみる
など、子どもが「楽しそう!やってみたい!」と思える好奇心をさらに引き出す活動をママがしかけていきます。
子どもが楽しんで行える活動を引き出すことにより、子どもの行動量を増やします。
行動量を増やした結果、子どもの脳の発達を加速させることができるのです。
子どもが好きなことしかしない環境や状況を存分に活用しましょう!
4.いろいろなジャンルの漫画や本を読むようになり、興味の幅が広がりました
我が家の場合、息子と一緒に図書館に行き、息子が読んだことがない漫画や学習漫画を、息子自身に選んでもらい、借りてくるのを何度か繰り返しました。
何回か繰り返すうちに、息子自身が楽しいと思う漫画も探せるようにもなりました。
いままでコロコロコミックばかり読んでいた息子が違うジャンルの他の本や漫画も読むようになるきっかけとなっていきました。
ママが子どもの好きことや得意なことをゼロから作り上げようとすると大変です。
でも、もともと子どもが好きなことであったり興味のあることであれば、ママなら見つけやすいですよね!
まずは、子どもが今夢中になっている好きなことや興味のあることを、少しの時間でも観察してみましょう!
▼▼YouTubeを使って好きなことをさらに得意にする方法が分かります! ▼▼
発達障害凸凹の子どもの長所を伸ばすテクニックを他にも数多くご紹介しています!
執筆者:なつき みき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)