発達障害自閉っ子を子育て中のママ、就学にあたり、療育を卒業することに不安をお持ちではありませんか?これを機に、「療育」の意味を見直し、今までのあたりまえを変えてみましょう。我が子の専門家であるママがおうちで療育をするのです。
【目次】
1.療育卒業前に、今までのあたりまえをひっくり返してみませんか?
2.ママたちの不安を安心に変えられなかった臨床心理士時代のこと
3.お家療育で発達障害 自閉っ子を自立させる覚悟を母が持って!
4.Let’sお家療育!ポイントは笑顔と安心
(1)安心できるよう笑顔でいる
(2)落ち着かせてあげる会話をする
1.療育卒業前に、今までのあたりまえをひっくり返してみませんか?
入学してひと月が過ぎました。黄色いカバーのランドセル姿が初々しい1年生の姿にほっこりしますね。
新しい環境に少し慣れてきた頃でしょうか。
新年長さんのママは、1年後の我が子の姿を重ねてご覧になっていることでしょう。
いま療育に通う新年長さんの中には、1年生から支援がなくなってしまう予定のお子さんもいらっしゃるかもしれませんね。
この機に、通って先生にみてもらうのが当たりまえだと思っていた「療育」の意味について見直してみてください。
その上で、おうち療育を今後の選択肢のひとつとしていただけたら嬉しいです。
私は、自分の自閉っ子子育て9年の経験×発達科学コミュニケーショントレーナー×臨床心理士、の経験から、療育グッズ不要!ママがお家のコミュニケーションで実践する「お家療育」をママたちに教えています。
私がおうち療育をお勧めする理由を、療育の目的と支援の量に焦点を当てて解説していきますね。
2.ママたちの不安を安心に変えられなかった臨床心理士時代のこと
その前に、少しだけ私の想いをお話しさせてください。
私は臨床心理士として療育の先生をしていましたが、たくさんのママたちの不安を、根拠をもって安心に変えることができませんでした。
成長は感じるものの、困りごとがなくならないまま療育を卒業していくお子さんもたくさんみてきました。
かんしゃくや言葉の困りごとを抱えたまま小学校にあがり不登校になってしまったという話を聞いても、支援することさえできず、とても葛藤していました。
この葛藤を解決するためには、私が直接子どもを教えるのではなく、ママたちが我が子にお家療育をすることが必要ではないかと考え始めたのです。
自閉っ子たちが、「楽しかった!」「嬉しかった!」と気持ちの会話をどんどん弾ませてほしい! 自閉っ子がやりたいに夢中になれる世界を創りたい!
そのために臨床心理士を辞めて起業しました。
3.お家療育で自閉っ子を自立させる覚悟を母が持って!
療育って、発達障害の特性を持つ子どものママにとっては馴染みのある言葉だと思います。
では、療育の「目的」はご存知でしょうか?実はあまり知られていないように思うのです。
療育の目的は、障害のあるお子さんの将来の自立と社会参加です!
今通っている療育の目的は、「自立」になっていますか?
ひらがなが書けるようになる、ジャンプができるようになる、友だちに「貸して」って言えるようになる。
もちろんとても大事ですが、そこは療育の目的ではありません!
「ひらがなが書けるようになる=自立」ではないからです。
自立というのは、自分で考えて行動できることであったり、困りごとがあっても自分で解決する方法を探せること、ですよね。
これを踏まえて、私がお家療育をすすめるには2つ理由があります。
1つ目は、「ママが自立を意識するようになる」こと。
ひらがなを書かせることが目的になっている療育って、ママも本人も辛くなることがあります。
それよりも、自立に向けて何が必要?とママが考えた時に、「今は、ひらがなじゃない!新しいことに挑戦できる自信だ!」と考えることができれば、お家での時間が変わってきますよね。
ぜひ自立に向かう目をお家療育で養って、「大人になっても困らない」ことを目指してください。
2つ目は、「療育の量が増やせる」こと。子どもの脳はまだ発達段階です。言ってしまえば未熟です。
この時期の脳は、質よりも量がものを言います。いくら偉い先生の療育が月1、2回あっても正直言って量が足りません。
だけれどもママがお家療育を習得して、脳を育てることができれば365日の支援になるので、とっても効果も早いのです。
療育の量、つまり自立に向けた支援の量が増えたら?私は自閉っ子たちが「自分のやりたい」に夢中になれる世界に近づくと考えます。
支援級の自閉っ子は特に、発達の凸凹が大きいことがあります。
できることもたくさんあるのに困りごとに隠れてしまい得意が発揮できないことがあります。そんなのもったいない!!
4.Let’sおうち療育!ポイントは笑顔と安心
ではどうやってお家療育を進めたら良いかお伝えしますね! まずはベース作りからです。
◆(1)安心できるよう笑顔でいる
なにはともあれ、「スマイル」です。普段から、「笑顔」を心がけましょう。
子どもの目を見て口角をしっかりあげることがポイントです! 笑顔で会話をすることがとても大切です。
子どもは下から見上げると、怒っていないのに真顔に捉えてしまうことがあります。
真顔ですと、子どもの脳は「怒られている!」と判断してしまうので、少し目線を下げてあげることで笑顔が伝わりやすくなります。
目で見た情報が得意な自閉っ子たちには、安心感を与えてゆけるよう「笑顔」を心がけてください。
◆(2)落ち着かせてあげる会話をする
これは自閉っ子によくある特性ですが、何度も同じことを聞いてくるときは不安が強まっています。
落ち着かせてあげる会話をしましょう。こんな不安な時こそ、お家療育のチャンスなんです!
同じ質問には、何度でもオウム返ししてあげてください。
「明日休み?」
「明日休みだよ~!」
「明日休み?」
「明日休みだよ♪」
5回以上続いたら、次は共感してあげましょう。
「明日休み?」
「明日休み?って気になっちゃうね。」
こんな感じです。 少し質問の様子が変わってきたら、具体的な見通しを立ててあげると良いでしょう。
「3回休んだら学校だね。」
「5月〇日は遠足だね。」 などです。
この、お家で会話を広げるメソッドが、療育グッズ不要でママのコミュニケーションだけでできるお家療育なのです。
子どもたちの才能と個性を発揮するために、支援級だから安心!と学校任せにしないで、自立に向けた療育をママがお家で続けてくださいね!
自閉っ子が自立する未来を描きたい、脳を育てるコミュニケーションを学びたい。
そう思うママには、個別相談で、どう対応していけばいいかをお子さん1人1人に合わせてお話しし、全力で私がサポートいたします!
発達科学コミュニケーションでは、脳科学と心理学が合わさった方法をママたちが学ぶので、発達の根拠と再現性があります。
発達の効果が早く、ママたちの子育てがうんと楽になるのです。本気でお子さんの未来を変えたいママは、会いにきてくださいね。
対応に悩む時間を減らし、自閉っ子の自立に向けてお家療育に取り組むママが増えることを心から願っています。
自閉症キッズの子育てを楽しむヒントがたくさん載っています!
執筆者:今川ホルン
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)