お子さんは宿題していますか?もし宿題ができなくても学習習慣はつけたいですよね。発達障害・グレーゾーンの子の勉強法で悩んでいる方に、実際に我が家で効果のあった勉強法をご紹介します。まずは毎日楽しく30秒です!
【目次】
1.お子さんは宿題していますか?
発達障害・グレーゾーンの子をお持ちの方、お子さんは宿題していますか?
宿題をしなくても、何か勉強しているでしょうか?
お子さんの特性に合う勉強方法わかっていますか?
発達障害グレーゾーンの私の息子は、小学2年生の頃から一気に宿題をするのがしんどくなりました。紆余曲折ありましたが、結局宿題は全くやらなくなりました。
小学1年のときは、自らすすんで宿題をやっていたのです。 それが小学2年の2学期あたりからスムーズにできなくなっていきました。
「宿題やったの?」
「もうこんな時間だよ!早く宿題しなさいよ」
と、毎日のようにバトル。この宿題タイムが親子の苦痛な時間でした。
なかなかうまくいかない状況に「なぜ宿題がスムーズにできないのか」考えてみました。
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2.発達障害・グレーゾーンの子が宿題ができない理由
なぜ宿題ができないのか?
宿題ができなかったり、宿題をしなかったりするお子さんをお持ちの方は、なんとなくできない理由に気がついているのではないでしょうか。
・勉強が苦手
・勉強がわからない
・勉強がとにかくきらい・いやだ
・勉強が面倒くさい
・勉強よりゲームのほうが楽しい
・勉強しようとしてもできない・わからない
また、発達障害・グレーゾーンの特性が影響していることもあります。
勉強のほかに楽しいことがあるとそのことばっかり考えて勉強が手につかなくなったり、目に映るものに気がとられて集中できなかったりします。
どうにか宿題を始めても、分からない問題がでてくると、イライラして一気にやる気がなくなってしまうこともあります。
特に学習障害タイプだと、子どもの学習の理解と宿題の内容が全く合っておらず、宿題をやっても意味がない、やる気もないということも考えられます。
学校を休みがちなお子さんは、学校に行くことで精一杯!宿題なんて到底する余裕がないかもしれません。
私の息子も、上記のすべてが当てはまる感じでした。
3.子どもが宿題をしなくなると不安になる!?我が家の場合
我が家の場合は、私自身が息子が宿題をしないことを受け入れると、毎日の宿題バトルから解放されました。
宿題をしないことで、親子ともにストレスが減ったのです。
でも、これははじめだけでした。
宿題をしないので、学校から帰るなりすぐに子どもはゲーム…。
宿題バトルはなくなったのに、今度は「宿題やってないのに、ゲームばっかりして…」とイライラ。またもやバトルに発展していきました。
だんだん、「このままでいいのか?」「全く勉強をしなくて、将来大丈夫なのか?」など、とても心配になってきたんです。
そして、宿題も勉強もしていないのに、ゲームをして楽しそうにしている子どもの姿をみて、嫌味を言ってしまうようになりました。
「ゲームはしていい。宿題はしなくてもいい。でも、少しは勉強してほしい」
そんな思いから、中学に入るまでに学習習慣をつけさせたい、本人に合った勉強法を見つけたいと考え、いろいろな勉強法を試すようになりました。
息子に合いそうな勉強法をいろいろと試した結果、我が家でうまくいった勉強法をご紹介していきますね。
4.発達障害・グレーゾーンの勉強法は「無理なく楽しく!」
息子が小学4年生の夏休みのこと。私は息子にこう切り出しました。
「宿題はしなくていいけど、全く何もしないのも、お母さん心配…」まで言ったとたん、息子は「勉強しろって言いたいの?わかってるよ。そんなこと」。
ちょっと、面食らいましたが、やっぱり子どもだって「勉強はした方がいい」と思っているのだなと改めて気付いた瞬間でした。
「これからなにするの?」
「心配しなくて大丈夫!」
「30秒!30秒だけ毎日やろう!!」
こうして「毎日30秒学習」がスタートしたのです。
30秒と聞いて、どう感じられましたか?少ない?10分でも少ないと思っているのに、そんな少しでいいの?と思われたかもしれません。
はい!いいのです。
勉強をする習慣がない、勉強から遠のいている子どもだからこそ、30秒でいいのです。
ただし、30秒だけですが毎日してくださいね。
そして、子どもが簡単にできるところまで学習内容をさかのぼることが鉄則です。
息子は小学4年生でしたが、10マス計算をやりました。
まずは、0の足し算、0~9の数字に0を足します。
0+0=0
1+0=1
2+0=2
3+0=3
これを9まで。0から9までの数字はランダムにし、計算させます。このときタイムを計ります。
次の日は、0から9の数字に1を足します。
その次の日は、0から9の数字に2を足します。
0の足し算…できますよね?学年にとらわれず、ここまで戻る大胆さが大切です。
「こんなの簡単!!簡単!!」と子どもに思わせ、30秒もあればあっという間に終わってしまう内容であることがポイントです。
終わったら丸つけして褒めます。花丸をつけてあげるのもいいでしょう。
そして、「よくできました!勉強はおしまいだよ!!」とスパッと終わらせます。
子ども自身がもうちょっとやりたそうな様子見せたり、「もう終わり?」と子どもに聞かれたりしても、欲張らないことが大切です。
学習意欲が高まっていることに嬉しくなって量を増やしてしまうと、子どもは疲れてしまいますし、満足してしまってやる気をなくすこともあります。
余裕のあるところでやめるのがポイントです。
我が家はこれを毎日続けました。
このやり方のいいところは、「集中」できるところです!
簡単な問題で、タイムを計ることで一定時間だけでも集中できるということ。
ゲーム感覚で学習ができますし、簡単な問題なので昨日よりも今日のタイムが上がります。
タイムが上がると嬉しいし楽しい。もっとしたくなる。簡単な問題だし、タイムもあがれば、学習を継続しやすくなります。
宿題をしなくなって、「どうせ、自分はだめなんだ」と自己肯定感が低くなっていませんか?
この方法だと「できる」「できた」が増えて自信もついてきます。
タイムを計ることがプレッシャーになる子もいるので、子どもの様子をみながら試してみてくださいね。
また、学習をはじめるタイミングはお子さんと相談して決めましょう!
なかなか決められないお子さんの場合は、「ごはんの前にする?」それとも「ごはんの後にする?」など提案するのもいいですね。
目指すは学習習慣をつけることです。
いかがでしたか? 歯磨きのように、学習しないと気持ち悪い…というようになるとしめたもの。日常生活の中に学習が組み込まれ、ルーティン化できるといいですよね。
発達障害・グレーゾーンの子の勉強法のポイントは「無理なく楽しく!」です。
参考になれば嬉しいです。
発達障害・グレーゾーンの子どもに合う勉強法のヒント公開中です
執筆者:愛川まいこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)