発達障害・グレーゾーンの男の子に効果テキメン!な言葉の教え方

発達障害・グレーゾーンに限らず、男の子は女の子よりも発達が遅いのです。一発で言葉を教えようと思っても、無理があります。複雑にせずに簡単に!まずは、最初に教えたいことを優先させて、「1対1構造」のコミュニケーションを心掛けましょう。
 

【目次】

 

1.男の子は、一発では覚えない!?

 
 
男の子と女の子って、発達のスピードが違いますよね。
 
 
発達障害のほとんどは男の子ですし、やはり男の子の言語発達は、発達障害があってもなくても女の子よりも遅めです。
 
 
 
 
そんな男の子たちに言葉を教えるときの裏技をお伝えします!
 
 
男の子は、言葉の発達が女の子よりゆっくりしているだけでなく、記憶の発達もゆっくりしている子が多いです。
 
 
もちろん、これは幼児期〜思春期くらいまでの特徴であって、一生、女性がリードするワケではありません。
 
 
ですから、第一子が女の子で、第二子が男の子のご家庭では、「お姉ちゃんはすぐ覚えたのに、○○くんはマイペースだなぁ」と感じたことがあるのではないでしょうか。
 
 
でも仕方ない。それは教える方の技術でカバーするしかありません!
 
 
今日は男の子に効果テキメンな言葉の教え方についてお伝えいたします。
 
 
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2.男の子の言葉の発達を理解しよう

 
 
「男の子だよなぁ」と思うのは、例えば次のようなときです。
 
 
「お箸を持つ手が右手だよ、お茶碗が左手だよ」と教えた後、「じゃあ、お箸はどっちの手?」と聞くと、「えっとぉ〜…」
 
 
右と左がぐちゃぐちゃになっている…これ「男の子あるある」ですね。
 
 
他にも、洋服の前後の印を「印が付いてる方が前、付いてない方が後ろだよ」と伝えても「え?どっち?」
 
 
というようなことです。
 
 
「先がトゲトゲのがフォーク。丸いのがスプーンだよ」と教えて、「フォークとって」と言ったのに、スプーンを持ってきちゃったり。
 
 
「タカシくんに赤いのあげて、ヒロシくんに黄色いのあげて」と言って手渡したのに、見事にヒロシくんに赤いの持ってたり…。
 
 
 
 
男の子は、女の子に比べて、記憶の容量が小さい場合があります。
 
 
そのために一発では覚えられない、という事態が起きます。特に「耳で聞いただけ」の場合に、よくこう言ったことが起きます。
 
 
お母さんは女性ですから、男の子が「たったコレだけのこと」を覚えられないのは、不思議でたまらないかもしれません。
 
 
でも男の子とは、そういう発達なのです。そのくせ「男のプライド」はいっちょ前に持っていたりして…そんなところが、たまらなく可愛いところでもあるのですけれどね。
 
 
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3.男の子には「1対1」で教える~記憶の容量が小さい発達障害・グレーゾーンの子どもの対応~

 
 
記憶の容量が小さいので、1度に2つのことを教えても当然のように覚えられません。
 
 
幼児期の男の子や、小学生以上の発達が遅めの子や、女の子でも記憶が苦手な子どもには、「1対1」で教えるのが鉄則です。
 
 
これは、簡単なようで、案外「やっちまっている」お父さん、お母さんが多いのです!
 
 
例えば、さっきの「お箸とお茶碗」事件。「お箸を持つ手が右手だよ、お茶碗が左手だよ」これって、一度に「右と左」の2つのことを教えてしまっている典型例なのです。
 
 
だから、右と左を混乱してしまうのも無理はありません。
 
 
では、どうすればいいのか?
 
 
まず、最初に教えたい方を決めます。
 
 
「右」が大事だと思うなら、最初に「右」だけを教えればいいのです。
 
 
「お箸を持つ手が、右手だよ」
 
ザッツオール。以上!
 
 
お茶碗を持つ手のことは、今は教えなくて結構。
 
 
どうせ混乱するのですから、まずは右手がどちらか?を定着させることを優先しましょう。もしも子どもが「お茶碗持つ方は〜?」と聞いてきたら、堂々と答えましょう。
 
 
「右手じゃない方だよ」
 
 
これで「お箸=右手」という「1対1」の構造になります。
 
 
「右手」という新しい情報1つだけで、お箸を持つ方と、お茶碗を持つ方の両方を覚えさせているワケです。
 
 
覚える情報が少ないほど、記憶の定着は進みやすくなります。
 
 
1〜2週間、「お箸を持つ手は何て言うの?」と聞き倒して、即答で「右手!」と言えるようになるのを待ちましょう。
 
 
まずは、1つ目の定着をはかります。
 
 
 右手がしっかり定着した頃に、「お茶碗を持つ方は、実は左手って言う名前があるんだよ」と新たな情報を覚えさせれば良い訳です。
 
 
右手がしっかり定着した後ならば、新しく左手を教えても、混乱することはありません。
 
 
「先がトゲトゲのが『フォーク』だよ」と教えたら、数週間ずらしてスプーンを教える。そんな風に「1対1」の構造を利用してください。
 
 
ついつい教えすぎてしまうお母さんや先生が陥りやすい「教えすぎて、かえって混乱を招くパターン」を防いで、大人も子どもも徒労しないようにしたいですね。
 
 
 
 

4.子どもも大人も「1対1」 構造で理解も記憶もしやすくなる

 
 
「お箸を持つ方が右手で、お茶碗を持つ方が左手だよ」の言い方は、「AがBで、CがDだよ」という言い回し構造。
 
 
これ、大人でも難しいと思いませんか?例えば、こんな説明を聞いたらどんな風に感じますか?
 
 
「こっちの最新式iphoneの方は月額定額プラン2980円年間パケホーダイ付きで、こっちの防水式Android端末の方は、通話料60分込み家族割引適用プランです。」
 
 
これも「AがBで、CがDだ」の言い回し構造です。ややこしいですよね。お仕事などで営業をされている方やプレゼンテーションをする方で、
 
 
「説明がわかりづらい」
「結局なにを言いたいの?」
と言われる方は、案外「AがBで、CがDだ」の言い回しを多用しちゃっている方が多いです。
 
 
そんな場合は、大人に対しても、「AがBです」でいったん区切りましょう。
 
 
相手が「ヘェ〜」とか、「なるほどね〜」とか、うなずくなど反応するのを待ちます(定着を待つのと同じ)。
 
 
その後に、「実は、Cの方はDでして」と新しい情報を提示しましょう。たったコレだけのことで、ぐんと「聞きやすい話」になるのです!
 
 
子どもも大人も「1対1」 構造で理解も記憶もしやすくなります。ぜひ活用してみてくださいね!
 
 
 
 
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
 
 
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