発達障害・グレーゾーンの子どもの勉強が心配だと、夏休み中にしっかりフォローしたいと考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。宿題以外の勉強をどう進めていくか、アンケート調査をもとにお伝えします。 |
【目次】
1.宿題以外の勉強、する?しない?
◆6割以上のお母さんが「宿題以外の学習をする予定」と回答!
1.発達障害・グレーゾーンの子どもに勉強してほしいお母さんの本音
◆「普段から継続的に行っているから」が47.1%で第1位!
◆注目!32%の子どもが勉強をしたがっている
3.宿題以外に勉強をさせるなら?気を付けたいポイントはたったひとつ!
◆子どもの学習状況や理解度に合わせて取り組もう!
◆「体験型学習」で子どもの得意をどんどん伸ばす!
◆まとめ
◆6割以上のお母さんが「宿題以外の学習をする予定」と回答!
1.発達障害・グレーゾーンの子どもに勉強してほしいお母さんの本音
◆「普段から継続的に行っているから」が47.1%で第1位!
◆注目!32%の子どもが勉強をしたがっている
3.宿題以外に勉強をさせるなら?気を付けたいポイントはたったひとつ!
◆子どもの学習状況や理解度に合わせて取り組もう!
◆「体験型学習」で子どもの得意をどんどん伸ばす!
◆まとめ
【アンケート概要】
・調査期間:2019年6月6日〜2019年6月10日
・調査方法:インターネット調査
・対象 :発達科学コミュニケーショントレーナー、リサーチャー、受講生、メルマガ会員 計101 名
・調査期間:2019年6月6日〜2019年6月10日
・調査方法:インターネット調査
・対象 :発達科学コミュニケーショントレーナー、リサーチャー、受講生、メルマガ会員 計101 名
1.宿題以外の勉強、する?しない?
1学期は新入学・進級などで環境が大きく変わります。必死に環境に慣れようと頑張っているお子さんを見て、お母さんも何かとご心配だったのではないでしょうか。「やっと夏休み…」とほっとされている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、夏休みは夏休みでお母さんの心配の種は多いですよね。夏休みをどう過ごそうか、考えていらっしゃることと思います。
小学校に入れば勉強がスタートします。お母さんのなかにはお子さんが授業についていけているか不安な方もいらっしゃるかもしれません。
特に発達障害やグレーゾーンで耳で情報をキャッチすることが苦手なタイプだと、学校の先生の授業は頭に入りにくいこともあります。同時に2つのことをするのが苦手なタイプだと、先生のお話を聞きながらノートを取ることも難しいかもしれません。
この1学期の間、お母さんご自身もお子さんの宿題の状況や授業参観での様子を見てこられたと思います。「この子、勉強大丈夫かな?」と不安になっていませんか?
まじめなお母さんほど、「よし!夏休みでしっかり復習させないと!」と気合が入っているかもしれません。
ですが、ちょっと待ってください!夏休みの困ったランキングで宿題は第2位!宿題だけでも大変なのに、そのほかの勉強なんてできるのでしょうか?
◆ 6割以上のお母さんが「宿題以外の学習をする予定」と回答!
実際に、宿題以外の勉強をさせようと思っているお母さんは、どれぐらいいるのでしょうか。
Q1.今年の夏休み、宿題以外の学習をする予定はありますか?
第1位:ある(61.5%)
第2位:ない(29.2%)
第3位:去年まではしていたが今年はしない(8.3%)
第4位:去年まではしていなかったが今年はする(1%)
なんと、宿題以外の学習をする予定だと答えた方が6割以上と圧倒的多数でした。宿題をさせるだけでも大変なのに、どうして他の学習もやらせようと考えているのでしょうか?
2.発達障害・グレーゾーンの子どもに勉強してほしいお母さんの本音
宿題をさせるだけでも大変だけど、プラスの学習もしっかりやっていこう!というお母さんが多数いらっしゃることが分かりました。宿題にプラスして学習するとなると、子どもの負担は大きくなります。勉強を見てあげるお母さんも大変なのでは…と思いますよね。
どうして宿題以外の学習をさせようと考えているのか、理由をお聞きしました。
Q2.どうして宿題以外の学習をさせるのか、理由を教えてください(複数回答可)
第1位:普段から継続的に行っているから(47.1%)
第2位:学習習慣を定着させたいから(35.7%)
第3位:これまでの学習の理解を深めたかから(34.3%)
第4位:本人がやりたがっているから(32.9%)
第5位:2学期以降の学習を先取りしたいから(15.7%)
第6位:受験に備えて(8.6%)
第7位:学校の宿題をしないから(代替)(5.7%)
第8位:そもそも夏休みの宿題がないから(4.3%)
◆「普段から継続的に行っているから」が47.1%で第1位!
夏休みだから特別なにかを追加するのではなく、普段からやっていることをそのまま継続する方が多いようです。「いつもと同じ」なので子どもたちも抵抗なく取り組めそうですね。
一方で「これまでの学習の理解を深めたいから」と回答した方は34.4%にとどまりました。また、2学期の学習の先取りのため、受験に備えて、など積極的に学習の理解度を上げることを目的とした回答はいずれも第5位、第6位にとどまっています。
新しい課題を準備して勉強をしっかり理解させたいというよりは、普段と同じ学習で学習習慣を定着させることを目的にしたいという方がたくさんいることが分かりました。
確かに、もともと勉強が苦手な子どもに、新しい課題をたくさん与えても嫌がってしまってスムーズにいかない可能性が高いですよね。新しいことが苦手なタイプならなおさらです。
◆ 注目!32%の子どもが勉強をしたがっている
そして特筆すべきなのは、「本人がやりたがっているから」(32.9%)という子どもたちの積極的な姿勢です。お母さんが「勉強しなさい!」と強制するのではなく子どもがしたいからする。これだとうまくいきそうですよね。
まずは子どものやる気を引き出すこと。こちらの記事をぜひチェックしてくださいね!
「夏休みの間にしっかり復習させよう!」と考えていたお母さんは、子どもの意思を尊重しながら、新しく課題を追加するのではなく、普段からやっていることのなかで復習できるよう工夫する必要がありそうです。
3.宿題以外に勉強をさせるなら?気を付けたいポイントはたったひとつ!
では、具体的にどんな学習をさせればいいのでしょうか。アンケート結果はこのようになりました。
Q3.宿題以外の学習はどんな学習を考えていますか?(複数回答可)
第1位:通信教育(51.4%)
第2位:体験型学習(ワークショップへの参加など)(37.1%)
第3位:塾/家庭教師(28.6%)
第4位:宿題以外のドリル・ワーク(15.7%)
◆子どもの学習状況や理解度に合わせて取り組もう!
宿題以外での学習、第1位は「通信教育」で50%を超えました。夏休みだから特別に、というわけではなく普段から受講しているものを夏休みにも取り組むという方が多いのかもしれません。
通信教育に第3位の「塾/家庭教師」、第4位の「宿題以外のドリル・ワーク」を含めると、95.7%のお母さんが机に向かってする「勉強」を予定していると回答しました。
机に向かってする勉強であれば宿題でもいいはずです。「宿題以外で」勉強するからこそ、宿題では得られない効果期待したいですよね。
ですから、お母さんは夏休みが始まる今の時期に、お子さんの学習状況について確認していただきたいのです!
どの分野が得意でどの分野が苦手なのか、どれぐらいの量であれば負担なくできそうなのか見極めてください。
理解度やつまづき、集中力。誰一人おなじ子どもはいません。宿題はそれらを全く考慮されずに全員一律で同じ課題が出されます。同じ分野でつまづいていたとしても、どれぐらいの量をやれば理解できるのかも子どもによって違います。
苦手を克服することも、得意を伸ばすことも、宿題をやるだけ十分に対応できない可能性があるのです。
せっかく宿題以外に勉強しようとしているのですから、子ども1人1人にピッタリの課題を準備してあげたいですよね。
通信教育をするなら、1から順にやっていくのではなく、問題を取捨選択することも必要かもしれません。塾や家庭教師を利用されるなら、子どもの学習状況を先生にしっかりと伝えて、どんな学習計画を立てるのか相談されるといいと思います。
少数意見ですが、お母さんがお子さんに問題を作ってやらせる、という方もいらっしゃいました。お子さんのための完全オリジナル!きっとお子さんもスムーズに取り組めますよね。
いずれの場合も、苦手を克服したいからと言って、そればかりやらせるのは負担が大きいもの。子どもの抵抗感が強いですし、苦手分野であればあるほど集中力が途切れやすく理解にも時間がかかります。
「こんなにやってるのに全然できない…」と子どもが感じてしまうと、自己肯定感も下がってしまいます。
一方で、時間のある夏休みだからこそ、しっかり苦手を克服したいお母さんやお子さんのやる気も分かります。もし苦手を克服させたいなら、子どもに無理のないやり方を考えてあげてください。
こちらも併せてチェックしてくださいね!小学生にももちろん応用可能な方法です。
◆「体験型学習」で子どもの得意をどんどん伸ばす!
楽しい夏休み、せっかく勉強を頑張るのであればしっかり成果を出して自信をつけてあげたいですよね。そのためには、苦手を克服するよりも得意なことをどんどん伸ばしてあげましょう!
得意なことであれば子どもは自分から進んでやりますし、集中できて成果も上がりやすくなります。子どもの自信を伸ばすなら得意なことをどんどん伸ばすようにしましょう!
得意な勉強を伸ばすーこうお伝えするとどうしたらいいの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。テストの点数を見ればもうしっかり理解できていて手を入れる余地なんてないと思われるかもしれません。
そこで、「体験型学習」です。このアンケートでも37.1%で第2位に入りました。夏休みでは各地でさまざまなワークショップが開かれます。学習は机に向かってするだけではありません。英語や化学実験、プログラミングなど体験してみることで理解や興味がさらに深まるはずです。
英語のテストに満点はありますが、英会話に満点はありませんよね。また、プログラミングの技術やプログラミングを通して身に付く思考力にも天井はありません。得意な勉強もやり方を変えれば伸びしろは無限にあるのです!
脳は新しい体験をすると発達が加速していきます。お子さんの興味に合わせて参加できるものを選んでみてください。お申し込みはお早めに!
◆ まとめ
もうすぐ始まる夏休み、宿題以外の学習を考えているお母さんは、
① 子どもの「やりたい!」意思を尊重する
② 子どもの理解度やつまづき、興味に合った内容を考える
③ 苦手の克服よりも得意をグーンと伸ばす
の3つのポイントを意識して準備を進めてくださいね!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)