発達障害・グレーゾーンの子どもの登校しぶりや不登校の反抗的な態度や暴言への対応術!子どもの困った暴言をおさめ、親子バトルを終わりにしましょう!

発達障害・グレーゾーンの子の暴言や、反抗的な態度に困っていませんか?怒りっぽさを放っておくと攻撃性はますます強くなります。今すぐにお母さんが親子のコミュニケーションを見直せば、お子さんの行動が変わります。
 

【目次】

 

1.発達障害・グレーゾーンの子どもはどうして暴言を言ったり反抗的になってしまうの?

 
 
発達凸凹の子は小さな頃から、じっとしていられない、順番が待てない、相手の気持ちがわからない、忘れ物やなくし物が多いといった数々の困りごとを抱えています。
 
 
そんなお子さんをお母さんは毎日叱ることが日常化しています。
 
 
学校生活が始まると、勉強や友だち、クラブや部活など、様々なことで問題が発生し、先生に叱られることが多くなります。
 
 
発達障害の子どもは、長い間ダメなことを指摘され叱責され続けています。
 
 
 
親や先生など、周りの人が不適切な対応をし続けてしまうと、子どもの元々の特性とは別の二次的な問題や特性が現れることがあります。
 
 
小学校の高学年になると、子どもが突然反抗的になったり、すごく挑発的になったりします。
 
 
「うるせーなー。はぁ?」
「うざっ!」
「黙れ」
「クソババ」
「めんどくせーなぁ」
 
 
など、幼い頃からは考えられないような暴言を吐いたりします。
 
 
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2. 登校しぶりや不登校になったとき、暴言や反抗的な態度になって困っていませんか?

 
 
発達障害・グレーゾンの子どもの発達の特性として
 
 
①不安が強い
 
②自分の気持ちをうまく表現することができない
 
③ほんのわずかなマイナスの感情があると全てがマイナスであったかのように感じる
 
 

◆①不安が強い

 
 
変化や予想できないことが苦手なために、不安や恐怖心を抱いてしまうことがあります。不安を感じて衝動的に「ばか!」「どけ!」などの暴言になってあらわれることがあります。
 
 

◆②自分の気持ちをうまく表現することができない

 
 
発達障害・グレーゾーンの子は自分の感情や欲求をコントロールすることが苦手です。
 
思い通りにならなかったり、嫌なことをされると、衝動的に手が出てしまったり、暴言が出てしまったりします。
 
うまく表現ができない自分への怒りや不安が、暴言としてあらわれることがあります。
 
 
 

◆③ほんのわずかなマイナスの感情があると全てがマイナスであったかのように感じる

 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、ネガティブな感情をいつまでも覚えていて記憶として残りやすいのです。
 
 
学校への登校しぶりや不登校になった子はネガティブな感情が渦巻いています。
 
 
不登校経験者だった人の40%以上が、その理由を「無気力」「不安」と答えています。
 
 
学校にいけいない理由を本人自身が分かっていないこともあります。
 
 
なんとなく感じるもやもやとした気持ちを言葉で表現することがとても難しいのです。
 
 
そんな気持ちをお母さんには分かって欲しい。
 
でもその気持ちを話すことはとても難しい…。
 
 
学校への登校しぶりや不登校が始まった頃、子どもが急に暴言や反抗的な態度になることがあります。
 
 
暴言や反抗的な態度は、子どもが気持ちを伝えるための手段であり、子どもからのSOSのサインかもしれません。
 
 
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3.お母さんが今すぐに対応を見直せば、子どもの行動が変わります

 
 
お母さんも、考えてみてください。
 
 
お母さんの職場に何をやっても文句を言ってくる上司がいるとします。
 
 
そんな上司のもとで毎日仕事をするのは、とっても辛いですよね。やる気なんて全く湧いてこないと思います。
 
 
やる気どころか、叱責や注意されることが多くなるとストレスになり職場に行くことも嫌になりませんか?
 
 
子どもも一緒です。
 
 
親や先生、周りの人にずーっと叱られ続けていたら、全てにやる気をなくし「無気力」になってしまいます。
 
 
不安でいっぱいになり、学校なんか行きたくない!というふうになってしまうのです。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子はどんなに叱られても、その行動を止めることができません。
 
 
それなのにお母さんは子どもの「できないこと」に注目し、叱ったり注意したりする。
 
 
子どもは「どうせできない」「怒られてばっかり」「面倒クセー」と反抗的な態度や無気力になる。
 
 
お母さんは反抗的な態度や、やる気のない子どもを見て益々怒る。
 
 
というような負のスパイラルに陥ります。
 
 
この負のスパイラルを断ち切るためにお母さんにして欲しいことが2つあります。
 
 
一つ目は、見て見ぬ振り(スルー)して待つ。
 
 
暴言や反抗的な態度、好ましくない行動が始まったらすぐにスルーしましょう。
 
 
暴言に対して言い返しても、お互い、余計にヒートアップして負のスパイラルに陥るだけです。
 
 
二つ目は、問題行動がおさまったらすぐに褒める。
 
 
子どもが好ましくない行動をやめ、好ましい行動をしたらすぐに褒めます。
 
 
例えば、お母さんが子どもに「早くお風呂に入りなさいよ」と言ったとします。
 
 
それに対して、子どもは「うるせーな!わかってるよ!クソババ!」と反抗的な態度をとったとします。
 
 
子どもはなかなかお母さんの指示には従いませんよね。
 
 
ここで、お母さんは、子どもの暴言には応じず、ひたすら聞き流し、スルーして待ってください。
 
 
お母さんは、何か他のこと(家事や本を読む)をしながら待ちましょう!
 
 
文句を言いながらも、お風呂に入ろうとしたら「お風呂入るんだね♪」と、好ましい行動にだけ注目しすぐに褒めます。
 
 
子どもが自分で「できたこと」だけを褒めます。
 
 
この「できたこと」への注目が子どもの脳を発達させます。
 
 
子どもは自分の行動を注目されると、さらにその行動を繰り返します。
 
 
お母さんが子どもの「できた」に注目することが大切なのです。
 
 
反対に「できないこと」や好ましくない行動に注目すればするほど、子どもは好ましくない行動を取り続けます。
 
 
お母さんがガミガミを封印し、「できたこと」に注目すれば、負のスパイラルから抜け出せます。
 
 
一緒にいる時間の長い夏休みは親子のコミュニケーションを改善するチャンスです。
 
 
子どもの「できる」「できた」をたくさん見つけてあげてくださいね。
 
 
 
 
執筆者:深井淳子
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
 
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