自分のイヤなことをされると、とっさに手が出てしまう…。このようなダウン症キッズの友達トラブルに悩んでいませんか?ママができる効果的な声かけを3ステップでお伝えします。
【目次】
1.言葉よりも先に手が出てしまう!ダウン症の息子の友達トラブル
2.手が出るのにも理由がある!言いたいことがうまく言えないダウン症キッズ
3.手が出てしまうダウン症の子どもの困りごとはこの3ステップで解決!
1.言葉よりも先に手が出てしまう!ダウン症の息子の友達トラブル
我が家の息子はダウン症、一般のこども園に通う年長です。
実はこども園に入園してすぐの年少の頃
・遊んでいるおもちゃを触られると、叩いてしまう
・「○○くーん」と近づいてくるお友達を、突き飛ばしてしまう
など言葉よりも先に手が出てしまう行動が多いことに悩んでいました。
このままじゃお友達とのトラブルが増えてしまうかも…
乱暴な子だって思われてしまうかも…
お友達がはなれていってしまうかも…
そんな心配で胸がいっぱいでした。
心配になった当時の私が取った行動は、 「やってはいけないことを教え込むこと!」
「嫌なことがあっても、お友達は叩いてはいけないよ」
「お友達が近づいてきても突き飛ばしてはだめだよ」
「先生に言わないとだめだよ」
と、繰り返し何度も教え込みました。
息子もその場では「うん、わかった」 と言うのですが、こども園での様子は一向に変わりません。次第に、私は息子を叱り、問い詰めるようになってしまいました。
2.手が出るのにも理由がある!言いたいことがうまく言えないダウン症キッズ
ダウン症の子どもは言葉の発達が遅いために、嫌なことや困ったことがあったとしてもそれをうまく言葉で伝えることが苦手です。
言いたいことがうまく言えない。 言ったとしてもうまく伝わらない。こういった経験の積み重ねにより言っても「どうせ伝わらないんだ」と自信をなくしてしまうのです。
それでも、どうしても我慢できないこともある!! どうしよう!!ととっさに手が出てしまうのです。
それなのに「先生、○○ちゃんが叩いた~」などと周囲のお友達に言われてしまう。
ママは「なんで叩くの!!」とガミガミ怒る。
こんなことが続くと、「僕の本当の気持ちは伝わらないんだ…」と無力感を感じて、思うようにいかないと手っ取り早い「手を出す」という行動が日常の習慣になってしまうのです。
3.手が出てしまうダウン症の子どもの困りごとはこの3ステップで解決!
言葉の力はすぐには伸びませんが、言葉より先に手が出ることを止めることはできます。
こんな時はこうすればいいんだ!と子どもが理解して行動できるように脳を発達させれば困りごとを減らすことができるようになりますよ。
さぁ、この3ステップで脳を発達させましょう!
ステップ1:子どもの気持ちを確認
ステップ2:困った行動を振り返る
ステップ3:正しい行動を伝える
息子がおもちゃを取られて手が出てしまった時は、この3ステップで解決しました。
◆ステップ1:気持ちを確認
私:「まだ、おもちゃ使い始めたばっかりだったんだね」 「もっと遊びたかったね」
息子:「うん」
◆ステップ2:行動を振り返る
私 :「お友達におもちゃ取られて、 叩いちゃったんだね」
息子:「うん」
◆ステップ3:正しい行動を伝える
私 :「『まだ使いたいよ』って言えるといいね。」 「一緒に言ってみよう」
一緒に:「まだ使いたいよ」
※お子さんがしっかり言えなくてもOK
この3ステップはお子さんを反省させるためにやるのではありません。
次に同じ状況になった時、子どもが「こうすればいいんだ!」と理解し、行動できるようにするためです。
お子さんが一度でしっかり言えなくてもできているところを褒めて終わることを忘れずに。
実際の場面でできるようになってきたら、しっかり褒めて、できていることを伝え、子どもに自信をつけていきましょう!
私はこの3つのステップで息子の手が出るという困りごとを解消することができました。
友達トラブルで悩んでいるお母さんはぜひ、ためしてみてくださいね。
ダウン症キッズとのコミュニケーションの取り方がわかります。
執筆者:松下かよ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)