痛い思いをしないように、辛い経験はさせたくない。そのママの心配が子どもの成長にブレーキをかけています。「~すると~しちゃうよ」は子どもが自分で学習することなのです。子どもに自分で学習するチカラを身に着けさせるママの心得とは。
【目次】
1.ありのままの姿を尊重することが子どもの成長を伸ばす
いろんな面白いことをやって見せてくれる子ども。
大人からすると奇想天外なことも得意げに披露してくれますよね!
子どもらしく元気なのはいいけれど、度を超えると叱らなければいけないこともあります。
子どもとしてはママに見てほしくてやったことが、ママから怒られることになったら。
せっかくママに見せたかったのに…。もういいよ、とがっかり。
このママの対応が本来は自信をつけ自主的に行動する力を子どもから奪っていることになります。
もったいないですよね。
私が経験から学んだ気づきを与えて学習することの大切さをお伝えします。
2.優しさのつもりが逆効果!子どもの自立にブレーキをかけていた
以前の私は、ダウン症の5歳次男が子ども園の出口の下り坂を走り出すと
「ほら、待って待って!!危ないよ、転ぶでしょ!!」
「お鼻ぶつよ~!!〇※△✕◇✕~!!!!」
と大声で、次男が走りだすのを止めていました。
本当にダウン症次男はこの坂道でよく転んで、膝や時にはお鼻も擦っていたんです。
だから先回りして、注意を喚起していました。
「転んで痛い思いをさせたくない」「顔を擦りむいたら大変」という親心なんです。
しかし、結果としては子どもに行動をさせないで、禁止している行為になっていました。
母である私が、子どものブレーキを踏んでいる状態です。
3.アクセル全開の行動力が子どもを伸ばす絶好のチャンス
子どもの脳は、日々成長しています。
伸びている脳は、やる気に満ちています。
小さな子どもの脳は、ブレーキのない車のようなもの。
だからこそ危なっかしいのですが、アクセルを踏みまくって体験し、時には失敗して、 いつしかブレーキが必要なことに気がつき、その機能が備わります。
この脳の機能の育つ順番は決まっています。
アクセルが先!ブレーキは後!
アクセルを踏むから、ブレーキが育つんです。
ところが。
子どもがアクセルを踏む前から親がブレーキを要求しすぎると、 子どもの脳にアクセル機能が十分に育たなくなります。
その結果、やる気の出ない子どもになってしまうのです。
何を叱るべきで、何を叱らないでやらせるか、判断は難しいです。
しかし一番避けたいのは、子どものやる気を取り上げる叱り方なんです。
子どもが全然やる気のない子になってしまうママのNG行為。
それはまだ起こってもいない未来を怒ること。
今では私は次男が転んだら「ナイス!今の良い転び方!」「運動神経いいね!」 と言って笑い、子どもに学習させます。
子どもが人前で大恥をかいてしまうような場面では先回りのアドバイスも有効ですが、 親子の時間ではまずは子どもにしっかりアクセルを踏ませる。
これが子どもの脳を育てるコミュニケーションです。 意識してみてくださいね。
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執筆者:松下かよ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)