外出が苦手な発達障害の子どもがお出かけ好きになっちゃうお家対応とは?

 

我が家の息子たちは家が大好き!休日と言ってもほとんど家を出ることがなく「たまにはお出かけしよう!」と誘ってみても断られてばかり、そんな外出が苦手な発達障害の子どもがお出かけ好きになっちゃうお家で簡単にできる対応をご紹介します。
 

【目次】

1.家が大好き!外出が苦手な兄弟に困っていました
2.外出を嫌がるのはなぜ?
3.外出が苦手な発達障害の子どものお出かけ攻略法
①子どもが「行きたい!」と思った興味のあるところにすぐ連れていく
②前もってスケジュールを知らせて安心させる
4.ひとつの経験が成功体験となり、外出が楽しくなりました

 
 

1.家が大好き!外出が苦手な兄弟に困っていました

 
 
私には境界域知能の発達ゆっくり小3男子と注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンで不安が強い傾向の小6男子がいます。
 
 
我が家の子ども達は家が大好き!外出が苦手で休日と言ってもほとんど家を出ることがありませんでした。
 
 
家の中でYouTubeやテレビ、ゲームもいいけれど、ずっと家の中にいるのも…と思って「たまにはお出かけしよう!」といろいろ誘っても、
 
 
「行かない!家にいる!」
「ママが一人で行ってきたら?」
 
と断られる日々…
 
 
 
 
やっと一緒に買い物に行くことになってもお店に入るなり、次男は店内を走り回り、落ち着きがなくいろいろ物を触ったり、とにかく目が離せません。
 
 
長男といえば「今日は何するの?」「いつ帰るの?」と心配ばかり…
 
 
私は「手をつないで歩いて!」「走らない!」「触らない!」と叫んではイライラ「買い物が終わるまで帰れないよ!」と毎回怒っていました。
 
 
正直、私も子どもたちとのお出かけは疲れるから行きたくないなとも思っていました。仲良く子どもとお出かけしているママがとても羨ましかったです。
 
 
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2.外出を嫌がるのはなぜ?

 
 
発達障害の子ども達にとって外出は苦手なことばかりで全然、楽しくありません。
 
 
そもそも、環境が変わるのが苦手な発達障害の子どもたちは家という安全地帯から出なくてはいけないこと自体ハードルが高いのです。
 
 
そのうえ、見通しを立てることが苦手なため、慣れない外出先での予定がわからないことを強く不安に感じてしまうのです。
 
 
 
 
また、発達障害の子どもたちの中ではなかなか落ち着いていられない子どもも多くいます。
 
 
外出先では周囲の人の目も気になるので、ママもいろいろ注意したり、怒ったりしてしまうことがありますよね?
 
 
発達障害の子どもたちはネガティブな記憶が残りやすく、過去にママに言われた嫌な記憶が残ってしまっているんです。
 
 
どうせ、お出かけしてもママにまた怒られるんでしょ?と思っているため、お出かけする気になれないのです。
 
 
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3.外出が苦手な発達障害の子どものお出かけ攻略法

 
 
あの手この手と誘ってみても外出を嫌がる発達障害の子どもたちをどうやってお出かけ好きにするか?
 
 
意外と簡単な方法で攻略できちゃうんですよ。これからご紹介しますのでぜひ試してみてくださいね!
 
 

◆①子どもが「行きたい!」と思った興味のあるところにすぐ連れていく

 
 
まずは子どもが行きたい!と思った興味のあるところに出かけてみましょう。
 
 
大人の都合で決めた場所より、子どもが行きたい!と思っているだけで外出することへのハードルが下がり、出かけやすくなります。
 
 
できれば子どもから行きたい!とリクエストがあったら、早い段階で願いを叶えてあげましょう。
 
 
子どもの行きたい気持ちに乗っかることも外出することへのハードルを下げます。
 
 
すぐに対応が無理なら、一緒に計画するなりして子どもの気持ちが冷めないようにするのもポイントです。
 
 
 

◆②前もってスケジュールを知らせて安心させる

 
 
発達障害の子どもたちは見通しを立てるのが苦手です。
 
 
だからこそ、前もって子どもたちに外出の予定を意識づけすることは子ども達の安心につながります。
 
 
例えば、子どもが「観たい!」と言っていた映画に出かけるとしますね。
 
 
まず、映画に行く日の1週間前ぐらいから「何日に△△映画を観にいくよ。金曜日だね」とお知らせしておきます。
 
 
子どもたちももうすぐだとワクワクして待っていますよ!
 
 
次に3日前ぐらいから具体的なスケジュールを伝えます。
 
 
何日に〇〇で△△映画を観るよ。
何時何分にはじまるから、家を何時にでるよ。
ポップコーンは買いますか?何味を買う?
映画の後はご飯をどこで食べようか?お店?お家?
 
 
などと確認しておきます。
 
 
わかりやすく紙に書いて説明してもいいですよ。
 
 
スケジュールは当日まで1日1回は子どもたちと確認します。繰り返し行うことで子ども達に意識づけされます。
 
 
子どもたちに伝えるタイミングもどのくらい前からが効果的なのかは子どもによって差があるのでよいタイミングを見つけてくださいね。
 
 
子どもが何かをしているときに伝えるのはNG!せっかくのお知らせが耳に入りません。子どもたちが話を聞いてくれるタイミングをみつけて話すのがポイントです。
 
 

4.ひとつの経験が成功体験となり、外出が楽しくなりました

 
 
我が家での実践記録をご紹介しますね。
 
 
まず、次男が「観たい!」と言った映画に行くことになりました。
 
 
普段なら、騒ぐ子どもたちを心配して公開が終わりになりそうな時期に映画館へ出かけていましたが、今回は公開初日に映画を観に行くことに決定!
 
 
ママのお仕事が終わってから子どもたちを迎えに行って映画鑑賞という我が家には高度なミッションです。
 
 
映画に行く日が決まってから、次男は何日?あと何日?と自分から確認してくれるので鑑賞日の見通しはバッチリ!
 
 
3日前から当日のスケジュールも三人で確認しておきました。できるかな?と不安になりましたがなんとできたんです!
 
 
当日、仕事を終えて迎えに行くと、子どもたちはバッチリ支度をすませ、すぐに車の乗り込み映画館へ出発!グズったりすることもなく無事映画を堪能しました。
 
 
 
 
この体験が成功体験となり、過去のママとの外出の嫌な記憶が楽しい記憶に変わったのです。
 
 
その後、子どもたちからは「今度は◯◯に行きたい!」「△△もしてみたい!」とリクエストが出てくるようになりましたよ。
 
 
外出先でも、子どもたちはやりたいことに夢中になっているため、落ち着きがないなどの困りごとが目立たなくなりママが怒る機会も減ったんです。
 
 
私自身は公開初日のそれも平日に映画なんて今までは考えもしませんでしたが、実際やったらできちゃうもんなんだ!と考えが変わりました。
 
 
外出が苦手な発達障害の息子達だけでなく、ママ自身の外出へのハードルも下がることになりました!本当に驚きです!
 
 
今では、パパがいなくても遠出をしたり、カラオケ、ファミレスなど今まで出かけなかったところへ出かけられるようになりました。
 
 
ひとつひとつ楽しいことを体験することによって、それが良い記憶となり次の体験へ挑戦する気持ちが生まれます。
 
 
ぜひ子どもたちとの外出を楽しんでみてください。
 
 
 
 
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執筆者:嘉山葉子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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