ピンポン玉をトレーに投げ入れて遊ぶアナログゲーム「バウンスオフ」。落とす、投げるという動作や指令カードの形を読み取る力など、単純ながらも大人も熱中してしまう面白さがあります。ゲームが苦手な人でも楽しめる単純さがおすすめの卓上対戦ゲームを紹介します。
【目次】
1.思春期の特徴?ゲームや携帯が友達の息子との親子時間をどうする問題
高学年になり声変わり中の息子。
宿題をするのもYouTubeを見ながら、聞きながら。
宿題が終わればゲームの時間。
家の中の移動中も片手に携帯を持ちながら…という生活。
ボールが友達!ならスポーツ少年という感じでいいのですが、スマホやタブレットが体の一部のような状態の息子。
電子機器を触らない時間を作るためには、子どもも大人も楽しめる時間を意識して作らないといけない!という危機感を感じて、リビングにはレゴとボードゲームを置くようにしました。
息子のお気に入りはボードゲームのチェスなのですが、夕飯後に私は頭を使うゲームをする気にはなれず、息子から誘ってもらっても相手をしてあげられません。
まだまだ刺激が欲しい元気な息子と、夕食が終わってほっとしたい母親との温度差をどう埋めるのか?が課題になりました。
そこで息子も楽しめて、私にとっては難しくないゲームが我が家にあることに気づきました。
2.投げて、狙ってバウンドさせる「バウンスオフ」
1年ほど前に、弟君が保育園からもらってきたのがピンポン玉を投げてトレーに入れるという「バウンスオフ」というアクション系のアナログゲームです。
使い方がイマイチわからなかったので遊んでいませんでしたが、説明動画を見たところ簡単なゲームである事に気がつきました。https://youtu.be/lHaUnBczrjs
ピンポン玉の大きさのボールが16個(2色)、ボールホルダーが4個、カードが9枚、トレーが1個入っていて、これらを使って遊びます。
最初に指令カードを1枚めくり、指令カードと同じ形にボールをワンバウンドさせてトレーに入れるゲームです。
プレイヤーは自分のカラーのボールを持ち、先に指令カード通りの配置になったらカードがゲットできます。
どちらが勝ったかわかりますか?黄色が勝ちました。
ボールは交互に投げ入れますが、指令カードの通りに形を整える事を狙うことも大事ですが、相手の形を阻止するのも重要なポイントです。
簡単そうに見えますが、ピンポン玉なので、なかなか目指した場所には入らず、狙ったところと違うところに入ったりと思うようにいきません。
そのもどかしさが楽しさの一つです。
ゲームが苦手な人でも楽しめる単純さがとても良いアナログゲームです。
家族や親戚、難しいゲームが苦手な友達と遊ぶときに楽しめます。
3.「バウンスオフ」の効果
小学生でも力の加減を意識してコントロールするのは難しいですが、このゲームを楽しみながら「力のコントロール」を無意識に学ぶことができます。
指令カードは平面に書かれていますが、実際は立体的なボールの配置とカードの絵を見比べる必要があります。
カードを回転させると実は同じ並び方ができていたということもあります。
このように比較する力と空間認知能力が遊びながら鍛えられます。
戦略的には、どの様に並べていくかが考えどころです。
しかし、狙ったところに入るわけではないので、状況に応じて柔軟に対応する柔軟性も必要です。
また、チームに分かれてする場合は自分のチームの手を進めるのか、相手チームの邪魔をするのかの状況判断能力が試されます。
同じチームの人と作戦や相談する時にコミュニケーションの機会も生まれ、「ナイス!」「ドンマイ」「残念!」「おしい」と言った言葉が飛び交います。
楽しみながらもこれらのたくさんの能力を伸ばすことが期待できます。
4.より面白く遊ぶオリジナルルール
「バウンスオフ」のおかげで親子時間を過ごせるようになりました。
もう少し長男と互角に戦えると思っていたのですが、全てが成長期の息子の順応性にすっかり負けてしまいます。
息子は勝てるので嬉しそうですが、私は悔しいのでちょっとおまけをしてもらって、勝たせてもらったりと、親子の立場が逆転してしまっています。
色んなボードゲームを経験している高学年の息子には負けてしまうので、ハンデをつけることにしました。
息子のように実力に差があり過ぎる時は、上手な人には「ツーバウンドさせる」というルールを付け足したり、「遠くから投げる」「利き手は使わない」というハンデをつけてみるのもおススメです。
オリジナルの指令カードを作って難しさをアップさせることもできます。
また、ボールさえ投げられれば一緒に遊ぶことができるので、4歳の子どもでもすぐに遊べます。
低年齢の子ども向けの遊び方として、指令カードは使わずに、たくさん入った方が勝ちというシンプルなゲームから始めることも可能です。
輪投げを楽しむような感覚に似ています。
ボールを投げるのが好きな子どもさんには、上から落としてトレーに入れることを楽しんだり、両手で落としてみたり、少しずつ遠くから投げて入れてみたりと色々な入れ方で遊ぶことができます。
少し慣れてきたら、オセロのように相手の色を挟んだら相手の玉をゲットするというルールを作っても楽しめます。
6歳の弟君の場合はまだまだこれから伸びしろがいっぱいなので、私にはちょうどいいくらいの対戦相手になっています。
すべてのボールを入れてから、指令カードと同じ形になっているのが何個あるのかを探すという遊びをしてみたりと遊び方は年齢に応じて工夫できます。
兄弟2人で遊ぶにはお兄ちゃんが面白くなさそうですが、母親が入ったり、遊びに来た友達が入って複数ですると白熱してきます。
年末は暖かい室内で子どもの能力を伸ばせること間違いなし!の「バウンスオフ」で遊んでみて下さいね。
【商品詳細】
・商品名:バウンス・オフ
・パッケージサイズ:26.7 x 4.8 x 26.7cm (幅x奥行x高さ)
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執筆者:大村かよ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)