4歳児になるのに、トイトレが進んでいない。頑なにトイレ拒否する!「いつかはできるようになるから大丈夫」と思っていても、焦ってしまう。しかしママの少しの工夫で、トイトレがぐっと進み、ママも子どもも気持ちがラクになるのです!
【目次】
1.4歳になっても、娘のトイトレが進まず焦っていました
4歳になるのに、子どものトイレトレーニング(トイトレ)が進んでいないと、
・周りのお友達はできているのに…
・いつになったら、オムツを卒業してくれるの…
と思いますよね。
もう4歳なのに…とママが焦ってしまうのも、無理はありません。
私には、診断はついておりませんが、注意欠陥性多動障害(ADHD)とアスペルガーの特性を合わせ持った発達障害グレーゾーン傾向の小学生3年生の息子と、保育園に通う4歳の娘を持つワーママです。
私自身、娘のトイトレがうまくいかないことに、悩んでいた時期がありました。
娘の場合は、日中の保育園でのオムツ外れまでは順調でした。
私は何一つ教えないまま、娘は、保育園で子ども用のトイレで用を足せるようになりました。
保育園の先生にも、「●●ちゃん、今日もひとりでトイレ行っていましたよ~」とお迎え時に報告受け、拍子抜けしていたくらいでした。
しかし、一つ、娘にとっての大きなハードルがあったんです。
それは、「大人用のトイレが怖い!」というハードルでした。
保育園の子ども用のトイレは大丈夫。ところが、大人用のトイレになると怖い。
頑なにトイレ拒否する!
その為、自宅では終始オマルを使用。
外出先の子ども用のトイレも怖がるため、外出先ではオムツ。
しばらく経つと、外出するのにオムツを履くこと自体を嫌がるようになりました。
その際は、外出先にオマルごと持って行ったときもありました。
はじめは、私自身もそのうち徐々に慣れてくるよね~と気負わずにいました。
しかし数か月経っても、一向に大人用のトイレでできない娘。
4歳になると、周りのお友達は普通に大人用トイレで一人で用を済ませている。
それなのに娘は、外出先で未だにおむつ替えシートを利用して、オムツを変えている…。
私は娘の気をひこうと、あの手この手で取り組んでみました。
・踏み台購入
・子ども用便座
・便座シートを、娘が好きそうな可愛いやつに張り替え
・大人用のトイレで用を足せたら、お菓子買ってあげるよ作戦
しかし、一向に娘の大人用のトイレでは用を足そうとはしません。
大人用のトイレの便器にまたがろうと一瞬しても、すぐに拒否。
どうしても大人用のトイレでするのは、不安なようでした。
「大丈夫だよ」と声をかけても、やっぱりできない。
私自身、「いつかはできるようになるから大丈夫」とは思っていました。
しかし、だんだんと私もストレスが溜まってきて、毎回対応するのに、疲れてきました。
忙しい時間帯のオマルの片付け…。
日によっては、露骨にイヤそうな態度を出してしまったときもありました…。
いつかはできるようになるだろうけど、いつまで続くわけ…?
周りの子どもの比較しちゃいけないのは分かっている。でも、他の子は大人用のトイレで何事もなく利用できているのに…。
しかし、発達科学コミュニケーション(発コミュ)で発達科学について学んでいるうちに、ママのちょっとした工夫で、トイトレがぐっと進み、ママも子どもも気持ちがラクになるんだということを知ったのです。
2.トイレ拒否する理由とは?
そもそもなぜ不安が強い子どもがトイレ拒否する理由は何なのでしょうか?
発達障害や発達障害グレーゾーン傾向に限らず、子どもが新しいことや慣れていないことに不安を感じるのは、いくつか理由があります。
◆こだわりが強い
お子さんによっては、こだわりが強い性格のお子さんいますよね。
特に発達障害・発達障害グレーゾーン傾向の子どもはこだわりが強いという特性があり、自分のマイルールを重視する傾向があります。
ですから、慣れた環境で、いつもの予定通りにことが運ぶことについては抵抗なく、行動できたりします。
けれども、慣れないことには居心地の悪さを感じたりします。
トイレって、リビングなどの他の部屋と違って、
・圧迫感
・照明が他の部屋に比べて暗い
・音が怖い
・水が勢いよく流れる
など、他の部屋とは異なりますよね。
不安を感じやすい子どもにとってハードルが高く、安心な場所と思えないとなかなか用は足せない場合があるのです。
子どもが安心だと思えないと「なんだか怖いな」と感じて、行動してみることに尻込みしてしまうのです。
◆ネガティブな記憶が残りやすい
人間は、もともとネガティブな気持ちがポジティブな気持ちより残りやすい性質です。
これははるか昔より、自分の身を守るため、ネガティブなことを覚えておけるように人間が発達してきたことが関係していると言われています。
・例えば、過去に、トイトレを通して、
・ママに怒られたや嫌味を言われた記憶
・トイレの踏み台を踏み外して、バランス崩した記憶
・トイトレ中に、何か失敗した記憶
などネガティブなイメージがあったとします。
特に発達障害・グレーゾーン傾向の子どもたちは、元々ネガティブな記憶が残りやすい特性があります。
そのため、できたことよりもうまくいかなかった、失敗したことをより強く印象つけて覚えているのです。
そのため、まだ起きていないことや、初めての経験に対しても、またうまくいかないかも、できないかもといった失敗への恐怖心から行動が起こせなくなるのです。
そのため、ママは子どもにトイトレを通して、小さな成功体験を積んでもらい、子どもが行動できるように促していくことが大切なのです!
3. トイトレ付き添い中にできる!「簡単実況中継」対応
そうはいっても、トイトレはそもそも成功していないし…。成功体験がないから声かけできないと思うママもいるかもしれません。
そんなときにおすすめなのが、トイトレに付き添いながらできる「簡単実況中継」対応です!
トイトレが成功してから、褒めようと思うとなかなか褒める機会が訪れなく、成功体験を積ませることができません。
でも、子どもがトイレでの一連の動きを細かく分解すると、
・トイレに行く
・便座シート使う
・トイレットペーパーでふく
・大人用の便器に座る(その後おまるを使う)
など、子どもができていることってあるんです。
その行動に対して、ママが肯定の声がけをしてあげるのです。
肯定の声がけと言っても、「すごい~!」「えらい~!」と大げさに褒める必要はありません。
「トイレ行けたね」
「トイレットペーパーでふけたね~」
「便座に座ったね」
など、まるで実況中継のように、子どもの行動をそのまま口に出すだけでOK!
子どもの行動を認めてあげるだけでいいのです。
子どもは、自分の行動が肯定されると、次第に、自分の行動に自信が持てるようになります。
自分の行動に自信が持てるようになると、「もっとやろう!」などと自分をもっと高めたくなります。
4歳になると、心身ともにぐっと成長してきますよね。
周りの友達は、オムツはしていないけど、自分だけオムツをしているなど、子ども自身が気づき、周りと比べていたりします。
だからこそ、一つ一つは小さなことですが、肯定される体験が積み重なりが大切です。
積み重なると、子ども自身が、自分の行動には効果があると分かり、さらに行動するようになります。
子どもに自信がついてくると、やがて、子ども自ら、何かチャレンジしてみようなどと行動してみようという意欲が湧いてきます。
行動できるようになれば、子ども自身、徐々に行動を起こすことへの抵抗がなくなっていきます。
子どもが自ら行動してくれるようになると、ママのトイトレへのストレスも軽減されていき、ママ自身が楽ですよね。
4.大人用のトイレを怖がる女の子は今…
トイトレ中、ささいなことでも肯定の声かけを意識するようにした私。
しばらくして、ある時、娘が自ら大人用のトイレに挑戦していました。
そして、大人用のトイレで用を済ますことのできたときの娘の笑顔。娘にとって、1つ自信をつけることができました。
自信をつけてからは、その後、何も言わずとも自分から大人用のトイレで用を済ますようになりました。
トイトレが思うようにいかず焦ったり、つい子どもにイラっとしてしまうママ、気持ち分かります。
そう思った時は、今回の記事の内容を思い出して、子どもへの声かけを意識してもらえると幸いです。
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執筆者:なつきみき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)