子どもがダメなことをしたときに叱っていませんか?私たちが当たり前に受けてきた「しつけ」が子育てに逆効果であることが分かってきました。親野智可等先生著「『叱らない」しつけ ほんの少しの工夫で、「元気な子」「できる子」が育つ』をレビューします。 |
【目次】
1.しつけの落とし穴、ご存知ですか?
子育て=「しつけ」と思っていませんか?
私ももちろん「しつけ」で育てられてきました。
いけないことをしたら烈火のごとく怒られましたし、ときには鉄拳制裁も…学校の先生も親も、対応は似たようなものでした。
でもこれって、私も含め、今の子育て世代のお父さん・お母さんにとっては当たり前の体験ではないでしょうか。
近年、「叱らない子育て」がフォーカスされていますよね。みなさん、どうお考えですか?
ダメなことを叱らないなんて、ワガママな子に育つのでは?
甘やかしすぎ!
なんて思っていませんか?
甘やかしすぎ!
なんて思っていませんか?
「叱らない子育て」がフォーカスされると同時に、私たちが受けてきた「しつけ」の良くない面も取り上げられています。
発達科学コミュニケーション(発コミュ)もそのひとつ。叱るときは特定の場面のみに限定し、子どもを肯定する量を圧倒的に増やして、自信とやる気を培うメソッドです。
私も含め発コミュを受講したお母さんたちは、最初必ずこう思います。
「叱らなくて大丈夫なんですか!?」
「叱っても直らないのに、叱らないなんてますますひどくなってしまいませんか!?」
「叱っても直らないのに、叱らないなんてますますひどくなってしまいませんか!?」
「叱らない子育て」に対しても、同じようなことが言えると思います。
「甘やかしすぎ!」という批判的な意見よりも、「叱らなくて本当に大丈夫?」というお母さんの不安が大きいのではないでしょうか?
親野智可等先生も、発コミュと同じく「叱らない子育て」を推奨していらっしゃいます。親野先生は著書『「叱らない」しつけ ほんの少しの工夫で、「元気な子」「できる子」が育つ』のなかで、しつけに関してのご意見をつづられています。
親野先生は、しつけよりも愛情が大切だと述べられています。子どもに対して、愛情よりもしつけが伝わってしまうと、子どもは「お母さんは自分のために叱っている」と頭では分かっても心は満たされないとのこと。
親は子どもどう育てていくかよりも、どう愛情を伝えるかを考えるべきだとつづられていました。
子どもが「実感として」親の愛情を感じる方法はたったふたつ!
コミュニケーションとスキンシップだけなのです。
親が「どんな人に育ってほしいか」という視点のままだと、子どものできない部分ばかり目についてしまい、叱る場面が増えてしまいます。叱られれば叱られるほど、子どもは自信を失います。
そして親への信頼も失っていくのです。
そう!しつけの落とし穴は、子どもが自信を失って親への信頼も失う可能性があることなんです!
そうではなく、親は「どうやったら子どもに愛が伝わるのか」を考えるべきなんですね。
ぎゅっと抱きしめたり、言葉にしたりしなければ子どもには伝わりません。
生まれてきてくれてありがとう!
大好きだよ!
元気でいるだけでいいんだよ!
あなたがいるだけでお母さんは幸せだよ!
大好きだよ!
元気でいるだけでいいんだよ!
あなたがいるだけでお母さんは幸せだよ!
というメッセージをしっかり言葉にして伝えることが大切なんです。
特に、発達障害やグレーゾーンの子どもはネガティブな記憶を蓄積しやすい性質があります。
お母さんが100回分伝えた!と思っていても、子どもには1回分しか伝わっていない可能性もあるのです。
子どもがうっとうしがるぐらい伝えてあげてくださいね!
2.親野先生オススメ!「叱らなくて済む」システムを導入しよう
とはいえ、叱らないことに対して漠然とした不安を抱えている方も多いと思います。私も発コミュを初めて受講したとき、吉野加容子先生に10回ぐらい確認した記憶があります…(笑)
親野先生はこうもおっしゃっています。「叱られる子どもだけが悪いのか?」
子どもがダメなことをしたら叱る人は多いですよね。でも、子どもがダメなことをしてしまわない工夫はできていますか?とおっしゃっています。
子どもがダメなことをしなければ、親も叱らずに済みます。
特に毎日同じようなことで叱ってしまう、という方は早急に「叱らなくて済むシステム」を導入しましょう!
親野先生が特におすすめされているのは、「見える化」です。
朝の支度など、毎日やることが決まっているものは、やることをリストアップして見えるところに貼っておくだけで、子どもが自分で動けるようになります。
子どもがなかなか行動に移れなくても、「次は何するかチェックした?」と声をかけるだけでよくなります。
こうして、叱らなくても「できる子」になれるんです!
さらに親野先生は、「見える化」したときには子どもがやりたくなるような伝え方が重要だとおっしゃっています。
「歯磨きしなさい!」と強制するよりも、
「○○したら気持ちいいよね!」と子どもがポジティブにとらえられるような伝え方をすることで、子どもがさらに行動しやすくなります。
普段から「○○しなさい!」と指示スタイルで話しているお母さんは要注意です。
親野先生は「親の言葉遣いが親子関係を決める」とつづられています。
もともと「褒められている」という実感を普段から持っている子はほとんどいないそうです。それに加えて、毎日指示スタイルで話していると、子どもはさらに「叱られている」という実感を強くしてしまいます。
肯定的な伝え方をすること、親子で楽しくコミュニケーションすることがとても重要なのです。
3.聞くだけで、発達凸凹キッズの子育て上手になる!親野智可等先生の講演会
パステル総研では、そんな親野先生をお招きして講演会を開催することになりました!
コミュニケーションのスタイルを変えるのって本当に難しいですよね。本やウェブで読むのももちろんいいのですが、実際にお会いすると本で読むよりも何倍もの気づきを得ることができます!
ぜひ、講演会にもご参加くださいね。本日が最終締め切りとなっております。ぜひお申し込みください!
「親の気持ちが楽になれば子どもが幸せになる親力講座」
▶︎日時
9月14日(土)13:30〜15:30
▶︎場所
アルカディア市ケ谷 私学会館
〒102-0073 東京都千代田区九段北4丁目2−25
https://www.arcadia-jp.org/access/
▶︎費用:無料
今回の講演会では、あの人気トレーナーや総研記事でお馴染みのあのリサーチャーも参加予定です。ぜひ、交流してみてくださいね。
ぜひワクワクを体感しにきてください!みなさんにお会いできることを楽しみにしております。
▼▼お申し込みはこちらから▼▼本日最終締め切りです!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)