発達障害やグレーゾーンでマイペースな特徴のあるお子さんの入学後の通学は心配ですよね。つい怒鳴ってしまっているというお母さんへ。マイペースで注意散漫な特徴のある子が安全に登下校できるようになる入学準備!通学についてお伝えします。
【目次】
1.交通事故が心配!マイペースかつ注意散漫な我が子に怒鳴ってばかりだった私
2.発達障害・グレーゾーンの子どもへ叱ったり怒鳴ったりするのは逆効果!
3.登校の練習を始める前に知っておいて欲しい大事なポイント
1.交通事故が心配!マイペースかつ注意散漫な我が子に怒鳴ってばかりだった私
発達障害やグレーゾーンの子どもは気が散りやすい子が多いです。
登園は年長さんになってもとても時間がかかりますよね。
息子はとてもマイペースで注意散漫な特徴があるため、年長さんになってからも車に注意して道を歩くことができませんでした。
道を歩いていても「あっカマキリ!」「あっ!あの人穴ほってる〜!」と突然しゃがみこんだら30分その場から動かないことも…
泣いたりぐずったりというのはほとんどなく、とにかく楽しそうに歩いているのですが、とにかく時間がかかる!
好奇心旺盛でいろいろなことに熱中するため、10分で行けるはずのところへ1時間かかるということもよくありました。
あまりに注意散漫なのと、マイペースさに振り回されて予定通りに買い物や用事を済ませられることはなく、イライラする毎日でした。
そして、年長さんの冬くらいになってくると、ママ友の間でも「通学の練習どうする?」という話題になってきますよね。
まだ発達科学コミュニケーションに出会えていなかった私は不安しかありませんでした。
こんなに注意散漫でマイペースな特徴のある息子が1人で車に気をつけて登校できるのだろうか…
しっかり通学できるようにしなきゃと思い詰められた私は、道を歩くたびに「前を見なさい!」「そんなことしていたら車にひかれるよ!」と怒鳴ってしまっていました。
次第に息子は私の怒鳴り声に怯えて車が来ていても注意すると動けなくなってしまいました。
2.発達障害・グレーゾーンの子どもへ叱ったり怒鳴ったりするのは逆効果!
当時は発達障害のこともよく分からず、息子の特徴も理解できていませんでした。
私の注意する声が全く届いていなそうだったので、大きい声でしっかりと叱らないと危険だということが理解できないのだと勘違いしていたんです。
それは発達障害やグレーゾーンの子どもには逆効果だったんですね。
「よく分かる」「楽しい」という状態の時に脳は発達します。
「怖い」「よく分からない」「楽しくない」という状態の時には残念ながら、お母さんの声は届いていません。
その状態では子どもの脳は発達していきにくいんですね。
特にマイペースな特徴のある子どもは楽しいことが大好きです。
ガミガミ言えば言うほど、お母さんの声は届かなくなってしまいます。
そんなこと言われても…とお困りのお母さん、安心してください!どのようにして登校の練習をしていけば良いのかをお伝えします。
3.登校の練習を始める前に知っておいて欲しい大事なポイント
登校の練習を始める前に、何が原因で困っているのかを見極めることが大事です。
まずは、発達障害・グレーゾーンかどうかにとらわれすぎずに、お子さんの特徴をよく把握しましょう。
お子さんが道を歩いている時、よ〜く観察してみてください。
・どんな時に注意散漫になる?
・どんな時に車にぶつかりそうになる?
・どんな時に時間がかかる?
・どんな時に立ち止まってしまう?
・どんな時に泣いたりぐずったりしてしまう?
このようなことを観察するのです。
すると、お子さんの困っているポイントが見えてくるはず。
息子の場合は、好奇心がとても強いことが車に注意ができない原因でした。
特に虫が大好きで、虫を見つけるともう虫しか見えていないから、車に気がつかないんですよね。
そのような子どもは「楽しいことが大好き」「虫が好き」という特徴を踏まえて登校の練習をすると良いです。
「寄り道せずにお買い物に行けたら、帰りに公園で虫取りして遊んで帰ろうね」 など声かけをしながら楽しい雰囲気を出すことを大事にして幼稚園のうちから少しずつ練習しておくと安心です。
まずは日々の行動を観察することから始めてみてくださいね。
入学に間に合う!我が子の特徴に合った対応の秘訣を知りたいママへ
執筆者:川口榎穂
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)