子どもが着る服に対してこだわりを持つようになるとお母さんとしてはちょっと面倒に感じますよね。更にそれが、「同じ服ばかり着る」となると困りごとになっているのではないでしょうか。我が子を例に同じ服ばかり着る理由と対応をお伝えします。
【目次】
1.小学生になっても続く着る服へのこだわり…
毎日の服選び。大人は、その日の天気や予定に合わせて考えますよね。子どもが小さいうちは、お母さんが選んでいた服を素直に着てくれていたと思います。
しかし、ある日突然、子どもが「あの服が良い!」「これは嫌!」などと言うようになると…困ってしまうお母さんも多いと思います。
それは、
「今日は雨だから」
「外で遊ぶから」
「昨日も着ていたから別な物」
といったお母さんの考えがあるからです。
そこでお母さんの気持ちを押しつけるとどうなるでしょう?
もちろん子どもはぐずります。
一般的には2歳から3歳になると気に入った服しか着たがらない様子が出てくると言われています。それは自我の芽生えといった成長でもあります。ですから、おかしなことではありません。
自分の好きな物や着たい物を伝えられるということは大切なことです。
しかし、幼稚園や小学校に入ってもそのこだわりが強いと対応に困ったり、心配になるお母さんもいると思います。
「毎日同じ服を着ているけど、家庭環境は大丈夫?」なんて思われては困ってしまいますよね。私も同じような思いになったことがあります。
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2.同じ服ばかり着る息子のこだわりは突然起きた!
私の息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプですがこだわりも強く、なかなか対応が難しいです。
幼稚園年長あたりから着る物へのこだわりが出てきました。
一番最初のこだわりは「スパッツだけはく」というもの。
母親としては、「えー、スパッツはズボンじゃないのに。それって、女の子がショートパンツやスカートに合わせてはく物じゃない?」という気持ちが先行してしまいました。
だから、「そんな格好で出かけないよ」と声をかけていましたが、息子はおかまい無し。笑顔全開で外を走り回っていました。
そんな出来事から、次第に息子のこだわりが度々でるようになり、ほぼ着ないままサイズアウトしてしまう服が出るようになってきました。
・せっかく買ったのに
・同じ物を何着も買うのは嫌
・周りの目が気になる
・小さくなった服を着たがり新しい物を着ない
など、いろいろありますよね。
特に女の子だと沢山可愛くておしゃな洋服が沢山あるので、一緒におしゃれを楽しみたいと思うお母さんもいるはずです。
しかし、そのようなお母さんの気持ちとは裏腹に、お子さんのこだわりがどんどん強くなると「どうしてうちの子はこんなにこだわりが強いのだろう?」と悩んでしまいますよね。
まずは、なぜ、同じ服ばかり着るのか?というこだわりを知ることが大切です。
3.謎が解けた!こだわる理由
小学生になると言葉で自分の感覚や気持ちを話すことができるようになってきます。また、質問することで応えてくれるようにもなります。
まず、なぜそこにこだわるのか?をお子さんの気持ちに耳を傾けましょう。
息子の場合は以下の3つの理由が分かりました。
◆感覚過敏
感覚過敏のあるお子さんは
・縫い目が肌に当たると嫌
・タグが気になる
・肌触りにこだわる
など、子どもによって気になることは様々です。
息子の場合、スパッツを好むようになった頃から身体にフィットするズボンを好むようになりました。
これは感覚過敏の一つだと思います。
ダボダボしたものでは落ち着かず、身体にフィットすることで落ち着くようでした。夏になると半ズボンをはくときは必ずスパッツをはいています。
「暑いのに…」という親の気持ちをおいて、子どもの意思を尊重していました。
◆安心感
そろそろ小さくなってきたし、新しい物を着てほしいと用意してもなかなか着ないことがよくあります。
それは、沢山きて身体になじんだ服の方が心地良くて手放したくない安心感があるのです。
息子は新しい下着やパジャマを見せてもしばらくは見向きもしないで、いつまでも同じものを穴が開いても着ていました。
また、夏以外は必ず長袖Tシャツにパーカーを着るのが定番。寒くなったらどうしようという不安解消のためがあり、暑かったら脱げば良いという考えがあるります。
◆好きな人への憧れや好感
野球が好きな息子は甲子園で好きな学校のユニホームの色と同じTシャツばかり着ています。憧れや好感から、同じような物を着たいのでしょう。小さい子が戦隊もののキャラクターの服を着てなり切るのと同じ感覚ですよね。
「あの人がきていたから」という気持ちから、自分もという感覚は決して悪いことではありません。
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4.解決策を見つけよう!親子でストレスフリーになった対応
こだわる理由が分かれば、対応を考えることができます。
私がうまくいった方法をご紹介しますね!
◆ 同じ服を2着用意する
男の子ということもあり、おしゃれにはあまり興味がないので色違いで同じ物を用意しています。気に入るとそればかり着たがるので、他の物は買わないようにしています。
また、ズボンはレギンスタイプのものと決めて2着同じものを買って用意しています。
◆洗濯を夜にする
家庭の事情もあり、難しいかもしれませんが我が家は夜に洗濯して干すところまでを終わらせています。
Tシャツなど次の日もまた着たいという服は朝には乾いているので、問題が発生するのを防げます。
◆ 親の価値観や考えを押しつけない
TPOを考えて服を選んでほしい。毎日同じ服ばかり着るのは親の怠惰ではないかと思われたくないといった親の考えは押しつけても子どもにとっては苦しくなるばかりです。
特に発達障害のあるお子さんだとなおさら受け入れることが難しいと思います。
我が家の息子はこだわりの中で、その日の天気をみて長袖や半袖と迷ったり、上着を着るか着ないか悩んだりと出かける前に時間がかかることが多いです。
そんな時も、子どもの気持ちに寄り添って「悩むよね。お母さんだったら○○かな」と伝えて決めるのは息子です。
これは「自分で決める」という大切な行動です。時間がかかっても焦らせずに考えさせてあげましょう。
これは服選びにかかわらずどのようなことでも大切なことだと思います。
いかがでしたか?
我が家の事例なので、ご自身のおこさんに合う対応を考えてみてくださいね。
大切なのは子どもを変えようと必死になるのではなく、お母さんの対応を変えることです。そうすることで、子どもものびのび生活することができます。
そして何より、お母さんと子どもの両方に心の余裕が生まれます。
小学3年生の頃に担任の先生に「いつも同じ服を着ていますね。何かこだわりがあるのですか?」と聞かれたこともありました。
この時は、すでに息子のこだわりの理由が分かっていて対応に困ってもいなかったので、「発達に特性があることを知っているのになんでこんなこと聞くのだろう?」と軽く捉えて聞き流すことができました。
お母さんが子どもの特性を理解して、こだわりを受け入れて上手に対応することで親子ともにストレスフリーに過ごすことができますよ!
ぜひ参考にしてくださいね。
こだわりが強いお子さんに多い、謝れない発達凸凹キッズの困りごとへの対応策もあります!
執筆者:さとう みな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)