ひと一倍繊細な子(HSC)の育てにくい特徴を「才能」に変える育て方

 

ひと一倍敏感で繊細な子(HSC)に、「育てにくい」とストレスを感じていませんか?神経質、こだわり、人見知りが激しい。実は繊細な子の特徴は見方を変えると「才能」でもあります。「才能」として伸ばしていく育て方の3つのポイントをお伝えします。
 

【目次】

1.繊細な子の子育てにストレスを感じていませんか?
2.ひと一倍敏感で繊細な子(HSC)の特徴
3.育てにくい特徴を「才能」に変える育て方の3つのポイント

 

1.繊細な子の子育てにストレスを感じていませんか?

 
 
繊細な子と毎日向き合っていると、「育てにくい」とストレスを感じてしまうことはありませんか?
 
 
・神経質で心配性
 
・こだわりを譲れない
 
・人見知りが激しすぎる
 
・親から離れない
 
・外ではおとなしいのに、家ではとてもワガママ
 
 
こんな特徴から、「神経質すぎる!」「心配性すぎる!」「こだわりすぎる!」「気にしすぎる!」「ワガママすぎる!」と思うことが多く、モヤモヤがどんどん募ってしまいます。
 
 
具体的には・・・
 
 
・歯ブラシを新しいものに変えたら、「使わない!」と泣いてしまう
 
・「今日のハンバーグは味が違うから食べない!」と癇癪
 
・人が集まる場所に行くと、子どもが泣いたり不機嫌になったりして、落ち着いて過ごせない
 
・公園ではお友達と遊んだらいいのに、私にくっついたまま。
 
・外では、おとなしくて子育てが楽そう、と見られてしまうけど、家では本当に大変。
 
 
毎日この調子だと、こちらも疲れてしまいます。
 
 
周りからは分かってもらいにくく、不安や苛立ちを感じたりしてしまうことも多いですよね。
 
 

 
 
私の娘は、ひと一倍敏感で繊細な子(The Highly Sensitive Child:HSC)の傾向があります。
 
 
キャベツの千切りひとつでも、「キャベツの切り方がいつもと違う!」と癇癪を起こす。
 
 
着なれた服を好んで、新しく買った服も着心地が気に入らないと全く着ない。
 
 
誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントを直前になってもなかなか決められない、変わってしまう。
 
 
カレーは使ったルーがいつもと違うと食べない。
 
 
「そんな細かいことで?」「なぜそこにこだわるの?」と困ってしまうことやイライラすることもありました。
 
 
その「育てにくい」と思っていた特徴の見方を変えて、私がプラスの感情で接すると、娘の困りごとが「強み」として発揮されるようになりました。
 
 
こだわりや不安も少なくなり、癇癪やイライラ不機嫌状態になりにくくなりました。
 
 
そして、興味を持ったことのために一人で行動できるようになったり、とても丁寧に料理をしたり、じっくり集中して陶芸に取り組んだり、「強み」を生かせるようになりました。
 
 
このあと、「育てにくい」と思っていた特徴の見方を変える育て方のポイントをお伝えしていきます。
 
 
 
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2. ひと一倍敏感で繊細な子(HSC)の特徴

 
 
 
普通の感覚の子どもには何でもないことが、大きな刺激になり、ストレスを感じやすい非常に敏感な繊細な子どもがいます。
 
 
ひと一倍敏感で繊細な子(The Highly Sensitive Child:HSC)の基本的な特徴があります。
 
 
・小さなことに気づく
 
・感情の反応が強い
 
・刺激を感じやすい
 
・深く慎重に考える
 
 
など、ワガママではなく、親の育て方が原因でもなく、生まれ持った「敏感気質」です。
 
 
5人に1人が持っているとも言われています。
 
 

 
 
「繊細な子の子育てってしんどいな…、育てにくいな…」と思うことも多いかもしれません。
 
 
一方子ども自身も、考え方や感じ方の違いにストレスを感じていることがあります。
 
 
ひと一倍敏感で繊細な子(HSC)は、人の気持ちの影響を強く受けます。
 
 
周りの人が繊細な子の特性を、「ポジティブ」に捉えるか、「ネガティブ」に捉えるかで、その子の人生は全く逆のものになってしまうかもしれません。
 
 
毎日の生活で、毎日の生活で、親子で辛くなってしまわないように、「育てにくい」と思っていた特徴を角度を変えて見てみませんか?
 
 
実は、すごい「才能」を秘めていますよ!
 
 
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3. 育てにくい特徴を「才能」に変える育て方の3つのポイント

 
 
「育てにくい」と思っていた特徴を「才能」として伸ばしていく育て方の3つのポイントをご紹介します。
 
 
繊細な子の「才能」を生かせるかどうかはママの育て方次第です!
 
 

◆①繊細な子の特徴にプラスの感情で接する

 
 
まず、ひと一倍敏感で繊細な子(HSC)の特徴をポジティブに変換してみましょう。
 
・小さなことに気付く
 →気遣いできる
 
・感情の反応が強い
 →気持ちに寄り添える
 
・刺激を感じやすい
 →感性や感覚が豊か
 
・深く慎重に考える
 →じっくり考えられる
 
 
キャベツの切り方がいつもと違うのに気付くのも、「よく気付く力がある」
 
 
新しい服の着心地が気に入らないのも、「感性や感覚が豊か」
 
 
プレゼントをなかなか決められないのも、「深くじっくり考える力がある」
 
 
ポジティブに捉えてみると、生活でも将来の仕事でも生かせそうな「力」がちょっと見えてきませんか。
 
 
ポジティブに捉えられると、子どもにもプラスの感情で接することができますよね。
 
 
これらのことが「強み」になるか、「弱み」になるかは、周りの人の接し方・考え方に左右されます。
 
 
 

◆②ポジティブなことも吸収しやすいことを生かす

 
 
繊細な子は、ネガティブなことにも反応しやすいですが、逆に、小さなステキなこと・小さな楽しいことも感じやすいのです。
 
 
・この色や形がステキだな
 
・この場所の雰囲気、心地いいな
 
・この味、いつもよりちょっと美味しくて嬉しいなお母さんが笑顔でいる
 
・お母さんが笑顔でいる/先生が嬉しそうな顔をしてくれた
 
・お友達が親切にしてくれた/素敵なことをしている人がいる
 
 
良い環境・良いモデルなどの影響を受けやすいので、多くのものを得ることもできます
 
 
 

◆③得意をどんどん伸ばす

 
 
苦手克服しようとするより、得意・強みを伸ばしていけば、自信をつけられます。
 
 
・気遣いが上手
 
・人の気持ちに寄り添える
 
・よく観察できる
 
・味の違いがよく分かる
 
・じっくり考えて問題を解決する
 
 
強みにできそうな芽はきっとたくさんあります。
 
 
 

 
 
ひと一倍敏感で繊細な子(HSC)は、5人に1人の「才能」を持っているのだから、無理に周りと同じ感覚を押し付けて「才能」を潰してはもったいないです!
 
 
繊細な感性は、とても大切な「才能」です。
 
 
ポジティブな「力」として、お子さんにも伝えていけると、「そのままでいい」と受け止めてもらえる安心感が得られて、自己肯定感が育ちます。さらに自信がついていきます。
 
 
親が「才能」を生かす発想を持って過ごすと、繊細な子はその影響を敏感に受け取ります。
 
 
子どもの自己肯定感の土台が作られると、子どもが「才能」を生かせる可能性が広がっていきます。
 
 
繊細な子の「力」を理解して、「才能」を伸ばす子育てをして、一人でも多くの親子が可能性を生かしていけますように!
 
 
 
 
 
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執筆者:中村友香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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