小学生高学年なのに癇癪がひどい子に悩んでいませんか?気持ちの切り替えが苦手な自閉症アスペルガーの子が、大声を出したり暴れると本当に大変ですよね。しかし大丈夫!ママがちょっと対応を変えるだけで、自分で嫌な気持ちを切り替えられるようになりますよ!
【目次】
1.高学年のひどい癇癪に困っていませんか?
2.自閉症アスペルガーの子の癇癪がひどくなりやすい理由
3.気持ちの切り替えが苦手な子への対応2つのコツ
4.のんびり対応で、嫌な気持ちを切り替えられるようになりました!
1.高学年のひどい癇癪に困っていませんか?
小学生高学年、癇癪がひどい子に悩んではいませんか?
特に自閉症アスペルガータイプのお子さんはこだわりが強く、気持ちの切り替えが苦手で些細なことで癇癪を起こす子も多いですよね。
ちょっと嫌なことがあるとイライラして怒り出す!地雷を踏んだら最後!なんてことはないでしょうか?
・イヤイヤ期でもないのに!
・もう高学年なのに!
とママもイライラしてしまいますよね。
特に新学年を迎える今の時期、ママも新学期への期待と不安、焦りから「もう○○年生なのにいい加減にして!」とイライラをぶつけやくなります。
実は私にも発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)、アスペルガータイプの娘がいます。
こだわりが強く、気持ちの切り替えが苦手です。 嫌な事があると気持ちが切り替えられず、癇癪を起こして暴れるか、怒ったまま動けなくなることが多々ありました。
幼少期であれば、抱っこで誤魔化せたものの、高学年にもなると、体も大きくなり力も強くなり、抱っこで誤魔化すことなんてできなくなりました。
そして私は、癇癪が怒り始めるとなかなか落ち着かない娘にどう対応していいの分からなくなり、感情に巻き込まれ子どもに怒り返していました。
みなさんは癇癪を起こしたお子さんと親子バトルになってはいませんか?
親子でヒートアップしているのであれば要注意です!その対応が子どもの癇癪を助長している可能性があるからです。
2.自閉症アスペルガーの子の癇癪がひどくなりやすい理由
なぜ自閉症アスペルガータイプの子どもは癇癪がひどくなりやすいのでしょうか。
それは、感覚過敏や、こだわりの強さ、対人関係の苦手さなどが関係しています。
他にも、見通しを立てるのが苦手、予期せぬことが苦手で不安を感じやすい、気持ちの言語化が苦手などにより、ストレスを感じやすくそれが癇癪に繋がりやすくなるのです。
特に感覚の過敏さやこだわりは周りから理解されにくいことが多く、単なるわがままと感じられ、怒られることが多くなります。また理解されないことにより自己肯定感も下がりやすくなります。
そんな中、一番分かって貰いたいはずのママに理解されないと感じると、もっともっと分かって欲しいという思いがふくらみ、それが癇癪という形で出てきてしまうことがあるのです。
癇癪を起こしたことに怒り返すママの対応が癇癪を助長しているのかもしれませんね。
それではどのような対応をすればよいのでしょうか?
次に気持ちを上手に切り替えられるようになるコツをお伝えしますね。
3.気持ちの切り替えが苦手な子への対応2つのコツ
気持ちの切り替えが苦手な子が自分で気持ちを切り替えられるようになるためのコツは2つです。
1つ目は『嫌な気持ちに共感してあげること』です。
2つ目は『のんびり対応をしてあげること』です。
つまり、無理に気持ちを切り替えさせようとせずに待ってあげることです。
なんでそんな些細なことでイライラするの?ではなく、「嫌だったんだね。イライラするのね。」と嫌な気持ちになっていることを認めてあげることです。
嫌な気持ちになること自体は決して悪いことではないですからね。
嫌な気持ちを分かって貰えたと感じると、子どもは落ち着き、じゃあどうすればいいのかを考える余裕がでてきます。
・早く気持ちを切り替えさせてあげたい!
・癇癪がうるさいから早く落ち着いて欲しい!
なんて思いあれやこれやと矢継ぎ早に提案すると、余計に興奮して癇癪が長引く原因になりますよ!ですからママはのんびりと待ってあげてくださいね。
それに、ママの提案やママに無理やり気持ちを切り替えられただけだと、その時はなんとかなったとしても次に繋がりません。
嫌なことがあるとまた同じように癇癪を起こし、ママがあれやこれやと対応しなくてはいけなくなりますよ。
ですから、ママはのんびりと待ってあげて、子どもが自分で気持ちを切り替えられた時にしっかりと褒めてあげてくださいね。
すると子どもは自分で気持ちを切り替えられた!褒められた!と嬉しくなります。そしてそれが成功体験の記憶として残り、その経験が自信に繋がります。
4.のんびり対応で、嫌な気持ちを切り替えられるようになりました!
このような対応で、嫌なことが少しでもあると癇癪を起こしていた娘は、気持ちの切り替えが上手になりました。
ある日、娘がとても大事に飼育をしていたウナギが水槽から逃げてしまいました。娘はイライラとして泣いたり怒ったりを繰り返していました。
イライラして乱暴にマットや家具を動かして探す娘を私は見守り、嫌な気持ちに共感をし続けました。
すると徐々に落ち着き、数時間後には「どうしたらいい?」「もしかしたら…かな?」 などと自分の気持ちを語り、冷静さを取り戻しました。
癇癪を起こさず、食事やお風呂など、次の行動にうつることができました。娘はすごく嫌な出来事を癇癪を起さずに気持ちを言葉で伝え、切り替え次の行動へ移すことができたのです。
それは無理に気持ちを切り替えようとせずに、良くない態度は見て見ぬふりをし、のんびりと待ってあげたからだと思います。
いかがでしたでしょうか? 気持ちの切り替えが苦手な子には、子どもの嫌な気持ちに共感し、のんびりと待ってあげてみてくださいね!きっと自分で気持ちを切り替えられるようになりますよ!
切り替えられたときにしっかり褒めることもお忘れなく!
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執筆者:優木はるこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)