母が完璧主義を手放して変わった、発達障害の育てにくい息子への対応

 

発達障害の息子への対応に悩んでいたときに、ママカルテに出会いました。ママカルテを受けてわかったのは、母親である私自身の本質でした。 自分自身を客観的に理解したことで変化した息子への対応についてお伝えします。
 

【目次】

 
 
現在年長になる息子は発達障害・自閉スペクトラム症(ASD)の診断を受けています。
 
 
息子が、3歳になる頃から、息子に対して育てにくいと感じており、いつ起こるかわからない激しい癇癪に悩んでいたときに、発達科学コミュニケーションの存在を知り、基礎講座の受講を決めました。
 
 
 
 
基礎講座で習った通りの対応を実践することで、講座終了の頃には、あれだけ悩んでいた息子の癇癪は治まっていました。
 
 

話しかけても無反応、発する言葉は自分の要求ばかりだった息子ですが、以前に比べると反応が返ってくることも増え、息子の成長は著しいものだったと思います。

 
 

2.それでも、発達障害の息子の子育てが楽になった!楽しくなった!とは思えない、育てにくいと感じてしまう

 
 
しかし、入園当初からの登園渋り、着替えない、お風呂に入らない、片付けないなど、切り替えが苦手で身辺自立が進まない息子の育てにくさは変わらず、日常生活がスムーズに回らないため、疲弊して一日が終わる毎日でした。
 
 
「 息子は以前よりは成長している、身辺自立が進まないのはまだその部分の脳が発達していないだけ!」と自分に言い聞かせ、毎日必死で肯定の声掛けの対応を続けました。 
 
 
しかし、思うようにいかない毎日に、発達科学コミュニケーションを学んだのに、どうして子育てが楽にならないのだろう?子育てが楽しいと感じられないのだろう? やっぱり、育てにくい…と自分だけが子育てがうまくいかない気分になり、自信を失っていました。
 
 
 
 
更に、冬休みに入り、息子が家にいる時間が長くなることで、私自身、毎日イライラしてしまう事が増え、一緒に過ごすことが苦しいとさえ感じてしまいました。
 
 
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3.自分の特性と息子の特性が理解できた

 
 
そんな時、トレーナーの森博子さんの、ママカルテを受講し、母である自分が完璧主義思考が強いことを理解することができました。
 
 
ママカルテ受講前からも、自分が、完璧主義思考であることはなんとなくわかっていましたが、検査を受けて数値で見ることにより、自分の中にストンと落ちるものがありました。
 
 
また、次男が産まれたことで、生活がガラッと変わり、心身ともに疲れていることなども数値で出ていました。
 
 
なんとなく自覚していたことが、実際に検査結果を手にすることで、自分の今置かれている状況をより明確に、客観的に捉えることができました。
 
 
ママカルテを受講する前は、発達障害の息子の特性ばかりに気を取られ、自分自身の事を顧みるという発想はありませんでした。
 
 
子育てがラクにならないのは息子の特性が強すぎるせいだ、原因はすべて息子にあるのだという思いが正直あったのです。
 
 
しかし、息子との関係を改善する鍵は、自分の素質、自分の状況を自覚することだったのです。
 
 
ママカルテでは、息子の抱えている問題を言葉にしてまとめられているため、息子の特性の理解、対応策もよくわかりました。
 
 
息子には様々な感覚過敏、感覚鈍麻があること、それが原因でいわゆる問題行動を起こしてしまう事がわかりました。
 
 
 
 
私が想像しているよりも、色々な事に息子本人が困っているかもしれない、苦しんでいるのかもしれない、保育園や療育で精いっぱい頑張っているからこそ、
 
 

家では疲れが出てしまい、私の指示を聞く余裕がないのかもしれないと息子に対する見方が変わりました。

 
 
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4.完璧主義思考を手放して、息子への対応も見直そう

 
 
自分自身と息子の素質を理解したうえで、自分の考え方のクセとコミュニケーションを改めて見直すことにしました。自分の完璧主義志向を自覚し、自分の中の基準をできる限り緩めるよう意識しました。
 
 
実は私は、器用に何でも卒なくこなすタイプではなく、どちらかというと不器用なタイプです。そして、自分が求める合格点に到達しない自分に対して劣等感があり、自分で自分を責めることが良くありました。
 
 
息子に対してイライラしていると思っていた裏には、自分の不甲斐なさを自分で責めている部分があったように思います。
 
 
息子の行動が思うように進まない時に、これは本当に怒る必要があるのか?今できなくてもいいのではないか?スルーしてもいいのではないかと立ち止まる意識を持つことができるようになりました。
 
 
コミュニケーションについては、スキンシップに重点を置き、毎日意識的に、ハグをする、朝起きる時や夜寝る前に大好きだよ!とシンプルに伝える、ことをしました。
 
 
笑顔で、ゆっくり、優しく声かけしました。
 
 
すると、声かけに対する反応や息子の表情が変わり、会話でのやりとりが一層スムーズになりました。
 
 
本当に少しずつではありますが、保育園の登園渋りも徐々に改善し、行動の切り替えもスムーズにできる日が増えてきました。
 
 
 
完璧主義を手放そうと意識したことで、息子のほんのささいな良い変化も見つけられるようになった気がします。
 
 
 
 
イライラママから卒業できます。

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執筆者:守野有香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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