発達障害の子どもで声が大きい、逆に声が小さすぎることが気になっていませんか?楽しみながら声の大きさの調節ができるようになるおすすめの遊びはこちらです!
【目次】
1.発達障害の子どもで声の大きさの調節が難しいと感じたことはありませんか?
2.なぜ声の大きさの調節が難しいの?
3.楽しく歌うことで思いっきり声を出そう!
1.発達障害の子どもで声の大きさの調節が難しいと感じたことはありませんか?
発達障害の子どもで日常生活の場面で声が大き過ぎたり、逆に声が小さすぎることが気になることはありませんか?
子どもが小さい頃は、「まだ小さいからねぇ」と周りの目は比較的温かいかもしれません。
しかし小学生くらいになると、公共施設や教室などで声が大きすぎると、迷惑がられたり、非難的な目で見られてしまうこともありますよね。
逆に発表の場面や挨拶をするときに、声が小さすぎることも親としては心配になることかもしれません。
我が家の発達障害・自閉症スペクトラム傾向の息子の場合は、小学生になると特に声が小さすぎるというところが気になっていました。
授業参観での発表の場面やご近所の方と挨拶をするとき、声が小さすぎて聞き取れないことがほとんどでした。
つい側にいる時は「もっと大きな声で言わないと聞こえないよ」と言ってしまっていました。
2.なぜ声の大きさの調節が難しいの?
小学生くらいになると、周りの目を気にしたり恥ずかしい気持ちが出てきて、より声が小さくなってしまうのは大人でも想像ができることです。
ところが、発達に凸凹がある子どもには、聞く力やいわゆる空気を読む力が弱い子もいます。
ここでいう聞く力とは、聴力に問題があるということではありません。
脳の聴覚を司る部位の発達が未熟なため、人の話を最後まで聞けなかったり、自分の声がどのくらい大きいのかを客観的に捉える力が弱いことがあります。
また、自分が置かれている状況をその場面や周りの人の反応から判断することが難しく、今は話してはいけない場面だな、ここでは小声で話すんだな、ということが分からないことも。
それが故に本人が気付かないうちにその場にそぐわない声の大きさになってしまうことがあります。
そして声の大きさ、小ささを指摘・注意されることが積重なると、発言に対して尻込みをしてしまうことに繋がる可能性もあります。
3.楽しく歌うことで思いっきり声を出そう!
声が大きすぎる、小さすぎる子どもに対して、毎回「もっと静かな声で」「もっと大きな声で話そう」と言うのも指摘になってしまいますし、言われる子どもにとっても嫌なもの。
そこで思いっきり声を出して楽しく歌えるカラオケを遊びに取り入れてみるのかいかかでしょう?
日常生活の中では自分で思う10割の声量を出す機会はそうそうありません。
息子に「これ以上出せないと思うくらい10の声で歌ってごらん」と言うと、徐々に大きな声が出せるようになりました。
また回数を重ねるごとに、歌のリズムについていけるようになりました。
そして「10の声」をポイントに「一番大きい声が10だとしたら、発表の時は7くらいの声の大きさがいいかもよ!」とアドバイス。
緊張や恥ずかしさはあれど、声の大きさのイメージが持てたようです。
カラオケボックスに行かなくとも、お家でYouTubeを流してお家カラオケでも、車で移動中にドライブカラオケも家族で楽しめます。
歌詞も検索すれば比較的簡単に入手できるので、印刷したものを見ながら歌うことができます。
我が家ではお家カラオケ、ドライブカラオケが大好きなのですが、画面を見続けることに抵抗があるときには、Bluetoothで繋いで流しています。
また、トランポリンで跳びはねながら歌うのもさらに楽しさがアップします。
歌に合わせてジャンプすることでリズム感も養われますし、体幹を鍛えることにも繋がります。
さらに、カラオケで大きな声を出すことは表現を豊かにするための土台作りにもなるという嬉しいことも!
楽しさ満載のカラオケ、ぜひ家族で取り入れてみてください。
発達障害のお子さんの悩み事はここから解決!
執筆者:菅美結
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)