2学期に入り勉強が難しくなってくるにも関わらず、ゲームばかりで宿題をしない発達障害の子どもに困っていませんか?実は、発達障害の子どもが自ら学習するようになるママの支援法があるんです!早速今日から簡単に使えますので、どうぞお試しください!
【目次】
1.ゲームばかりで宿題をしない発達障害の子どもにイライラしませんか?
2.発達障害の子どもがゲームをやめられない理由
3.宿題がサクサク進む3つのコツ
①最初の3問はママも一緒に解く
②時間を決めてルーティン化する
③ご褒美を用意する
1.ゲームばかりで宿題をしない発達障害の子どもにイライラしませんか?
気がつけば、今年もあと数か月ですね。
学校でも2学期が始まったかと思うと、早くも折り返し地点です。
2学期は、どの学年も学習が難しくなる時期ですが、お子さんは宿題に取り組めていますか?
帰宅するやいなや、即効ゲームのお子さんも多いのではないでしょうか。
一日学校を頑張ってきたのだから、帰宅後に大好きなゲームで疲れを癒す時間は大切だとは思います。
しかし、発達障害の子どもは、ゲームを始めたら最後。
夕食も食べず、お風呂にも入らず日常生活に支障をきたすほどゲームに没頭し、宿題どころではない!!とお困りではないですか?
おそらく、発達障害の子どもは、授業を受けただけでは、他の子どもと違い十分理解するのは難しいでしょう。
ましてや学習が難しくなる2学期ですので、家庭学習の習慣をつけさせながら、基礎学力だけでもつけさせてあげたいですよね。
親の気持ちとは裏腹に、ゲームばかりで宿題を全くしない子どもに、イライラがとまならい… 。
そんなお母さんのイライラ解消できます!今日からすぐに実践できる支援法があるんです。
2.発達障害の子どもがゲームをやめられない理由
では、なぜ発達障害の子どもは、こんなにもゲームをやめて学習に取り組むことができないのでしょうか。
お友達のお母さんは、「言わないとやらないから困る~」とおっしゃいますが、発達障害の子どもは、言ってもやらないですよね。
あげくの果てには、「うるさいな!」と逆ぎれされ、暴言を吐かれたり、癇癪にまで発展してしまいます。
理由は、発達障害の様々な特性が関連していることがあります。
■先のことよりも今得られる目の前の喜びを優先
脳はもともと達成感や喜びを得たいものです。
発達障害の子どもは、それがとても強い傾向があるだけでなく、先のことより、今得られる目の前の喜びを優先する傾向があります。
ゲームはというと、クリアするとすぐに新しいアイテムがもらえたり、表彰されたりしますよね。
なので、ゲームは達成感や喜びを比較的簡単に手に入れることができる為、子どもはのめりこんでしまうのです。
■ルールが明確なものや繰り返しが好き
ゲームは、ルールが決まっていて明確ですよね。
発達障害の子どもは、ルールが明確なものや同じことを繰り返すことが好きという特性があります。
この理由は、見通しが立ちにくく、分からないことに不安が大きいからなのです。
ルールが分かっていて何度も繰り返すことができるゲームは子どもに安心感を与えるのです。
■行動の切替えが苦手
発達障害の子どもは、見通しを持つことが苦手な傾向があり、いきなり言われたことに対応するのが、とても大変です。
しかも楽しいことからの行動の切替えは、ハードルが高いのです。
このような特性から、発達障害の子どもは、ゲームをやめて学習に取りかかることが大変難しくなります。
発達障害の子どもには、一般的な躾は通用しません!
ならば、戦略的に対応するしかないのです。
ママが負担なくカンタンにできる支援法をお伝えしますね。
3.宿題がサクサク進む3つのコツ
学校で頑張ってきたんだから、帰ったらゲームがしたくなる子どもの気持ちもわかります。
ただ、ゲームばかりで宿題ができないのも困りものです。
そこで今回は、宿題がサクサク進む3つのコツをお伝えします。
その3つとは、
①最初の3問はママも一緒に解く
②時間を決めてルーティン化する
③ご褒美を用意する
です。
1つずつ詳しく解説していきますね!
◆①最初の3問はママも一緒に解く
車の走り出しはアクセルを踏み込む必要があるのと同じで、脳も何かを始めるときは負荷が大きくなります。
脳は楽しいことが大好き♡難しいことやめんどくさいと思ったらすぐに思考が停止します。
ましてや、大好きなゲームを切り上げて、やりたくもない宿題に取り掛かる。完全に思考停止状態です。
だから、取り掛かりのハードルを下げるために、最初の3問はお母さんも一緒に問題を解いてみましょう!
お子さんの勉強のつまづきポイントがわかり、対策が立てやすくなりますよ。
◆②時間を決めてルーティン化する
ゲームをやっている子どもを見ていると、全然終わる気配がない。 だからお母さんもつい「いつまでやってるの!」とイライラしたり焦ったりしがちです。
そこで、宿題をする時間をあらかじめ決めておくことで、 「いつ宿題するの?」 「早くやりなさい!」と ムダにイライラしなくて済むのでおすすめです。
子どもも時間まで思い切り遊ぶことができ、リフレッシュと切り替えの練習にもなりますよ。
時間を決めたら、「●時から宿題だよ!分かってる?」とイライラモードでリマインドすることはやめて、子どもが楽しく遊べるようにしてあげることがポイントです。
私がオススメする設定時間は夕食前です。
どのご家庭も夕飯時間はある程度決まっていると思います。
「●時からご飯だから…」と子どもが納得することで切り替えやすくなり、取り組むまでのハードルを下げることができます。
きょうだいがいるご家庭では、みんな一緒に宿題をすることでさらにハードルを下げることができます。
やはり、「僕は宿題をやっているのに他のきょうだいは遊んでいる」という状況だと、気になって集中できませんし、不公平感が生まれてけんかの原因になってしまいますからね!
◆③ご褒美を用意する
宿題の時間を決めてルーティン化することで、ママの時間の使い方も変わるはずです。
とにかく早く宿題をさせないと!と「いつになったら宿題するの?」と言い続けた時間がなくなるからです。
この時間に夕食を準備しておくと、宿題の後に「夕食」という ご褒美をあげることができます。
「宿題が終わったらご飯にしようね」
「今日はあなたが好きなハンバーグだよ!」
などと声をかけてあげましょう!
食事だとなかなかエンジンがかからないタイプなら、
「宿題が早く終わったら、夕食までもう一度ゲームしていいよ!」
「宿題が早く終わったら、ゲーム時間を10分延長!」
など子どもが喜ぶご褒美を用意して、コミュニケーションをとってみてくださいね!
ご褒美は子どもの行動をを促すために使います。子どもが「このためならがんばれる!」というご褒美を用意することがコツですよ!
ゲームVS宿題問題は、もう何十年も続いています。もはやゲームを取り上げたらうまくいくという段階にはないんです。
だからこそ、ゲームとどう付き合っていくか?むしろゲームをうまく活用できないか?を積極的に考えた方がうまくいくと考えています。
ぜひこの3つのポイント、試してみてくださいね!
ゲームをもっと積極的に発達支援に活用する方法はこちらでご紹介しています。併せてチェックしてくださいね!
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執筆者:中澤久美子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)