発達障害の子育てと仕事・家事を頑張り過ぎてしんどい…疲れたお母さんの心身を整える方法

 

発達障害の子育てに仕事、家のことなどいろんな役割をこなすお母さんは毎日大忙しですよね。時には体も心も疲れきってしまうことがありませんか。疲れたお母さんの対応やイライラは子どもの育ちにも関係します。私が役立った方法をお伝えしたいと思います。
 

【目次】

1.発達障害の子育て、仕事と家事のストレスで疲れた心身が限界寸前に
2.お母さんが体調不良ではいけない理由
3.頑張りすぎた心身を回復させるために大切な3つのこと
①睡眠時間を確保する
②やりたいことをする時間を確保する
③そのために時間の使い方を変える

 
 

1.発達障害の子育て、仕事と家事のストレスで疲れた心身が限界寸前に

 
 
発達障害の子どもを育てていると、思い通りにならないことが多くて日々大変なことも多いですよね。
 
 
子育てだけでなく、仕事も家事もこなすとなると一日が24時間では足りないと感じることもしょっちゅうだと思います。
 
 
私もうまく息抜きしているつもりでしたが、不登校の子どもの対応やライフイベントなど家庭の事情が重なってストレスがピークに達し、持病を悪化させて動けなくなってしまいました。
 
 
動けるようになった後も心身ともに疲れ切って、吐く息が全部ため息になってしまう程しんどい。自分に対しての自信も失い、不安や焦りに襲われました。
 
 
 
 
そんな時、心身の不調を整えるために役立った方法をご紹介したいと思います。
 
 
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2.お母さんが体調不良ではいけない理由

 
 
お母さんが心身ともに疲弊していると、子どもにとって好ましくない理由が2つあります。
 
 

◆①親の感情が伝わってしまうから

 
 
疲れて余裕がないと、ついイライラして感情的になったりネガティブな言葉を子どもにかけてしまいませんか?
 
 
子どもの感情系の脳は、まわりの大人が浴びせる感情のシャワーを浴びて育つと言われています。
 
 
感情系には、他の人の気持ちを感じ取るだけではなく、自分の気持ちを作り出す機能があります。
 
 
お母さんから感じ取る気持ちがネガティブばかりなのに、子どもにいい感情が生まれることは想像しづらいですよね。
 
 
お母さんがイライラしやすいと子どもも怒りっぽくなりますし、逆にポジティブであれば子どもも楽観的になっていきます。
 
 
日々の生活の中でお母さんがどんな気持ちを子どもに伝えていくかが、子どもの感情の育ちに大きく影響するのです。
 
 
 
 

◆②ネガティブな記憶をためやすいから

 
 
発達障害グレーゾーンの子どもは、ネガティブな記憶を脳に残しやすいと言われています。
 
 
これは、動物が自分にとって危険な場所や食べ物を記憶するために必要な能力です。
 
 
お母さんとしては、不調はいっときのこと・仕方のないことと思うかもしれませんが、子どもの脳ではネガティブな記憶は覚えておくべき重要な情報として処理されます。
 
 
最近、お母さんイライラしていて怖いな。
 
いつもは助けてくれるのに、サポートしてもらえなくて悲しい。
 
 
こんな風にイヤな記憶を強く、いつまでも留めてしまうことは避けたいですよね。
 
 
子どもの脳は、肯定されて自信が育ち、行動が増えることで成長します。
 
 
お母さん自身がポジティブなマインドを整えて、子どもの発達をサポートしていきたいですね。
 
 
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3.頑張りすぎた心身を回復させるために大切な3つのこと

 
 
「そんなこと言っても、身も心もほぼ限界!笑顔なんて作る余裕がない!」と困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 
大前提として、必要があれば病院には行きましょう!

 
 
また、こちらの記事を参考にして周りの人に緊急事態宣言をし、助けを求めましょう。

 
 
 
 
その上で、私が不調を整えるのに役立った方法は以下になります。
 
 

◆①睡眠時間を確保する

 
 
体のダメージを回復させるために、睡眠はコスパ最高の薬と言えます。

 
 
睡眠の効果で注目したいのはストレスホルモンを取り去ってくれること。そして、思考を整理してアイデアや解決策を思い浮かびやすくするという点です。

 
 
心身が疲れ切っていると、考えることがうまくできなくなります。

 
 
睡眠の効果は体の疲れを癒すだけでなく、頭の中をクリアにして、自分にとって必要なことだけに集中するために役立ったと感じます。

 
 
私は就寝時間を早め、昼食後に20分休憩を取ると、数日後からその日の疲れがリセットされるような感覚が徐々に生まれてきました。

 
 

◆②やりたいことをやる時間を確保する

 
 
心を整えるために、やりたいことをやる時間を作ります。

 
 
一日の中でそれをいつやるのか、予め予定に入れ込むことが大切です。

 
 
人は、自分がコントロールできる課題に集中し、できた・楽しいという成功体験やポジティブな感情を貯めていくことで自信を育てることができます。

 
 
疲れている時は、難しい課題や苦手なことではなく、シンプルにやりたい・やってもいいと思えることで心に栄養を授けて回復すればいいのです。

 
 
趣味に没頭したり、朝一番をネットショッピングに充てて気分を上げてみたり、小さなことでいいので「これだったらやりたい」と思えることを決めて、実行してみてください。

 
 
同時に、ルーティンであっても「今はやらない」と決めると、なし崩しにできなかったという傷つき体験を避けることができました。

 
 
 
 
私が特に気持ちの立て直しに効果を感じたのは、

 
 
・頭の中に浮かぶことを10分間でとにかく紙に書き出す

 
 
・不調や困難を乗り越えた先人のストーリーを読む

 
 
ことです。

 
 
一流と言われる人たちは挫折を数多く経験しています。既に問題を解決した先人から学ぶ時間は、一人で悩む時間を短くしてくれました。

 
 
これは、発達科学コミュニケーションで子育てを学ぶことと同様のワザです。

 
 
気になる芸人さんやアスリート、歴史上の人物などの伝記やインタビューに目を通してみてください。

 
 
きっと今の自分の心に響く言葉に出会えて、前を向く気力が湧いてくるのではないかと思います。

 
 
オーディブルなどの朗読アプリで聴く読書もお勧めです。

 
 

◆③そのために時間の使い方を変える

 
 
睡眠とやりたいことをする時間を確保するため、時間の使い方を見直してみました。

 
 
コツは、今まで意識していなかった隙間時間の活用です。

 
 
犬の散歩、掃除機をかけている時間、調理中、子どもの習い事の待ち時間などが、やるべきことややりたいことに使えるかもしれません。
 
 
私はカレーを煮込む時間を自分の気持ちを紙に吐き出すアウトプットタイムにしたら、気持ちをスッキリさせることができました。
 
 
デスクトップのパソコンやノートに手書きしていた作業も、隙間時間にスマホでサクッと終わればラッキーですよね。
 
 
こうやって自分で試したり、調べたりしたことを、ぜひ記録に残してみてください。

 

 
心身を立て直そうと試行錯誤する自分の行動を意識でき、自然と自分自身をねぎらったり肯定する気持ちが芽生えてきます。

 

 
すると、少しずつ自分は大丈夫と思えるようになっていきました。
 
 
子育ても仕事や家事も、日々続いていくものです。うまくいかない時に自分を整える方法を見つけておけば、いざという時も安心ですよね。
 
 
私の経験が少しでもお役に立てば嬉しいです。
 
 
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執筆者:山中寧子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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