子どもへのクリスマスプレゼントに何を選んだら良いか困っている親御さんは意外と多いはず。そこで、選ぶときの大切なポイントと、子どもの希望を聞き出すポイントを通じて、子どもの発達を促すとっておきのコミュニケーションをお伝えします。
【目次】
1.子どもへのクリスマスプレゼントはもう準備しましたか?
2.クリスマスプレゼントは必ず子どもの好きなものを選ぶ3つの理由
①クリスマスは無条件でお祝いしてもらえるから
②良かれと思って買ったものが、子どもが楽しい!とは限らないから
③必ずプレゼントがもらえるポジティブなコミュニケーションになる
3.クリスマスプレゼントを何にしようか迷ったときの対応は?
◆お母さんが「そのプレゼントはちょっと…」と思うものを希望したとき
◆プレゼントをなかなか選べない子への対応
1.子どもへのクリスマスプレゼントはもう準備しましたか?
12月に入って、クリスマスも近づいてきました。おうちでの準備は進んでいますか?
クリスマス準備といえば、ツリーを飾ったり、当日のおでかけやパーティーの計画などありますが、何と言ってもクリスマスプレゼントの準備に苦労しているお母さんが多いのではないでしょうか?
子どもがまだ小さいと上手にお話しできなくて何が欲しいのかよくわからなかったり、アレもコレも欲しい!といくつも要求されたり。
アレが欲しい!と言われていて、決まったから安心していたら…「やっぱりこっちにする!」と目移りしてしまい、なかなか決まらなかったり。
また、もうすでに持っているおもちゃと似たようなものを希望されたり、子どもの希望がはっきりしていても予算オーバーだったり、片づけしにくそうなものだったり…
子どもが「プレゼントはサンタさんがくれるもの!」と思っている場合、子どもに内緒で買い物に行く時間も必要です。
こうして考えてみると、クリスマスのプレゼント選びって結構難しいし、大変ですよね。
大変だけれども、親である私たちが子どもにプレゼントするのは子どもの喜ぶ顔が見たいということもありますね!
子どもにプレゼントを渡すことで、私たち親もプレゼントを渡す幸せを感じることができます。
今回はクリスマスプレゼントの選び方や子どもの希望を聞き出すポイントについてお伝えします。
2.クリスマスプレゼントは必ず子どもの好きなものを選ぶ3つの理由
さて、皆さんは何を基準にクリスマスプレゼントを選んでいるのでしょうか?
お子さんに希望を聞く方もいると思いますし、お子さんの様子をうかがって親が選んでいるという方いらっしゃると思います。
クリスマスプレゼントにしていただきたいものは、ズバリ「子どもが好きなもの」です。
その理由をお伝えしますね!
◆①クリスマスは無条件でお祝いしてもらえるから
クリスマスは、子どもが存在しているだけで無条件にお祝いしてもらえるイベントです!
何かを頑張ったから、テストの点数が良かったから…という条件付きのプレゼントではなくて、無条件。つまり、誕生日のようなものです。
欲しかったクリスマスプレゼントをもらった幸せな気持ちは家族の幸せな思い出となり、愛された記憶として残ります。
何を成し遂げなくても、愛されていることが実感できることが自己肯定感の源です。
お子さんが好きなものをプレゼントされて喜んでいる。
喜ぶ子どもを見ている大人も幸せでうれしい気持ちになる。
家族みんなが笑顔になる。
家族でこんな温かな気持ちで一年を締めくくれば、親子で自己肯定感が高まり、きっと来年への希望ややる気もでてくることでしょう。
◆②良かれと思って買ったものが子どもが楽しい!とは限らないから
親としては、我が子の将来のために!と、買うならば知識が身につくものや、手先が器用になったりと何か学びに繋がるように、ためになるおもちゃを!と考えている方もいませんか?
世の中には、本当に良くできた知育おもちゃが出揃っていて目移りしてしまいますね!我が子の才能を見つけたい、得意を伸ばしたい!という願い、ありますよね。
けれど、それは親の希望で、親があげたいプレゼントは子どもが欲しいものとは違う場合があるんです。
子どもの好きなものや興味のあることに対するエネルギーってすごいですよね。
苦手なものは絶対にやらないけど、好きなものはとことんやる!という子どもは多いと思います。
脳は行動することで成長します。
クリスマスプレゼントが欲しかったもので、うれしい気持ちで夢中になって遊べたなら、脳は喜び成長するんです。
楽しみにしていたクリスマスプレゼントが、子どもが好きなものやもらえると思っていたものでなかったとき、子どもは興味を失ってしまう可能性もあるのです。
そして、せっかく買ったのに全然遊んでくれない…ということになってしまったら、これは親も子どもも切ないですね。
脳にとってもせっかくの発達チャンスを逃がすことになってしまいます。
ぜひ、子どもの好きなものをプレゼントしてあげてくださいね!
◆③必ずプレゼントがもらえるポジティブなコミュニケーションになるから
「クリスマスプレゼント、サンタさんに何をお願いするの?」
「もうすぐクリスマスだけど、何か欲しいものはある?」
お母さんはこんな風にお子さんに尋ねると思います。
サンタクロースの存在を信じていても、そうでなくても、自分の希望をはっきりと言える子はプレゼントを決めるのもカンタンです。
ですが、発達障害やグレーゾーンのお子さんの中には自分で決めるのが苦手、希望を伝えるのが苦手というお子さんもいます。
このように何かを選んだり、自分の希望を伝えることができるというのも脳のコミュニケーションにかかわる部分の発達に大切なことです。
クリスマスプレゼントは必ずもらえるものです。
ですから、いつもよりもポジティブなコミュニケーションが生まれる特別な機会なのです。
この特別なクリスマスプレゼントを選ぶという機会に、子どもたちには自分の希望をしっかり伝えてもらいたいですね!
3.クリスマスプレゼントを何にしようか迷ったときの対応は?
さて、子どもの希望を受け入れて、子どもが欲しいものを準備してあげてほしい理由をお話ししてきました。
とはいっても、親御さんがこんな時はどうしたらいいかと迷ってしまうことがあるかもしれません。その対応方法をお伝えします。
◆お母さんが「そのプレゼントはちょっと…」と思うものを希望したとき
子どもの希望を受け入れて、子どもが欲しいものを準備してほしいとお伝えしてきました。
ですが、子どもの希望を聞いてお母さんが「それはちょっと…」と思うこともあるのではないでしょうか?
予算オーバーであるケースはもちろん、似たようなおもちゃをすでに持っていたり、子どもにとって難しすぎたり簡単すぎたりする場合、子どもの希望をそのまま叶えることをためらう場合があると思います。
そのとき、
「それはもう持ってるでしょ?」
「それはちょっと難しすぎない?」
「他のものにしたら?」
と言いたくなるかもしれません。
ところが、こう言ってしまうと子どもは自分の意見を否定されたと感じてしまい、自分の希望を言い出しにくくなってしまいます。
まずは、どうしてそれが欲しいのか子どもの話を聞いて受けとめてあげましょう。
親子の会話が順調に進んだら、
「それが欲しいんだね。どうしてそれがいいの?」
「それ、どうやって遊ぶの?」
など、子どもが自分で遊んでいる具体的なイメージも話してもらうこともオススメです。
もしかしたら、お母さんが想像しているのとは違う遊び方をするのかもしれませんし、子ども自身も「自分に合うのか」を見直すきっかけになるからです。
それでもやはり他のものがいいだろうと判断した場合は、
「そっか~それがいいんだね!」とまず寄り添ってから、
「こっちもおもしろそうだよ!」
「これもかっこいいね!」
と子どもの気持ちは否定せず、それよりももっといいものがあるよ、という形で話すといいでしょう。
親としては買うわけにはいかないと思ってしまうものでも、これは一年に一度のクリスマスプレゼント。
楽しい思い出にするために、子どもの気持ちを優先してみてくださいね。
◆プレゼントをなかなか選べない子への対応
子どもが小さいと上手にお話できなくてなかなか子どもの希望を聞き出せないということもよくあると思いますし、自分の希望を言うのが苦手な子もいます。
もしお子さんが自分で希望のプレゼントを言い出せないときには、お母さんが候補をいくつか用意して、その中から子どもに選んでもらうといいでしょう。
やり方ですが、候補となるおもちゃの写真を用意します。
一度に多くの写真を見せるのではなくて、「どっちの方が好き?」と2択で選ばせてみてくださいね。
その時はこの2択の中から必ず選ぶということではなく、あくまで選択するのはお子さんです。
「もし他に欲しいおもちゃがあるならいってね」という言葉も添えるといいでしょう。
お母さんが笑顔でいると、楽しく希望を伝えることができるでしょう!
候補をあげられるように、普段から子どもが好きそうなことや興味を持っていそうなことを観察し、把握しておいてくださいね。
楽しくクリスマスを過ごせるように、お母さんも楽しい気分で、子どもが喜ぶプレゼントを用意してあげましょう!
不安が強い子がクリスマスを楽しめる方法はこちらの記事でもお伝えしています。併せてチェックしてくださいね!
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)