発達障害グレーゾーンの子どもは独特の感じ方や記憶の仕方をするので、その言動は親の常識的な価値観と合わないことだらけ。
子育てで日々ネガティブな気持ちが溜まるから、それが転じて怒りの感情も生まれやすいのです。
3.怒られることが多い子どもはどうなるの?
ですが、マイナス感情に振り回されてばかりの子育てにはデメリットが伴います。
特にADHD傾向のうち衝動性がある子どもは叱られやすく、怒られて自信を失いがちです。
息子もこのタイプで、できていたことすらやらなくなっていた時期があります。
子どもを叱るべきなのは危険な行為や倫理道徳に違反することだけで十分なのですが、必要以上に子どもを叱責していたと思います。
友達とのトラブルも増え、しっかり肯定して心身を整えるには時間と労力が要りました。
怒られることが続くと、発達の機会を損なうというダメージにつながりかねません。
4.1日5分書き出すことでアンガーマネジメントできる方法
そこで、私が効果を感じた家庭でイライラをコントロールできる術をお伝えしますね。
最近、アンガーマネジメントという言葉をよく耳にしますよね。
簡単に言うと、怒りの感情と上手に付き合って、不必要に怒らず済む方法です。
カギになるのは、怒りのモトになっている一次感情を見つけ出して認めることです。
そのために特におすすめしたいのが、書き出して気持ちを言葉にするやり方です。
やり方は至ってシンプル。
ネガティブな感情を引き起こした出来事について、思い浮かぶことをそのまま紙に書き出していきます。
できる時に5分だけ、スマホでもOKです。
大事なポイントは、なぜ?と考えて、怒りの手前にある一次感情を突き止めることです。
例えば、子どもが使ったものを出しっぱなしなことにイライラした場合。
なぜイライラしたのか?理由を考えて書き出すうちに、
・「出したものは元に戻すべし!」という自分の価値観を大事にしたかったんだな。
・そもそも自分が疲れて掃除できなかったから、部屋が雑然としていて嫌だったのかも…。
・だから本当は子どもに片付けに協力して欲しかったんだ!
と、怒りのモトになった価値観や本当の願いに辿り着きました。
こんな風に自分の本音を探り当てて言葉にできると、「なるほどそうだったのか」とスッキリして怒りが消化されます。
自分で自分で共感するようなイメージです。
すると、「じゃあ次はどうしよう?」と落ち着いて対策を立てることができます。
先の例だと、次からは疲れている時は散らかっていてもスルーしよう、「お母さん疲れてるから片付け一緒にするの手伝って!と子どもを誘ってみよう」などです。
年齢の近い従兄弟との喧嘩に声を荒げたのなら、
・なぜ?=「仲良くして欲しいから」
・仲良くしている時に肯定の声がけをすることに決める。
習い事の時間が迫っているのに子どもの支度が遅いことに口出ししがちなら、
という本心に気づき、
・習い事前はいつもミントガムを噛みながら待つことに決める、
といった具合です。
発達科学コミュニケーションを学んで対応の軸ができると、自分の解決策に自信が持てるようになりました。
パステル総研には、子どもやお母さん自身の困りごとを解決した事例がたくさんあります。
対策を立てる際に、ぜひ利用してくださいね!
まとめると、目に見えない感情を書き出して見える化することで、
・怒る手前の本心に気づいて自分を認められる
・自分の怒りのパターンが見える
・冷静になって予防、対応策を考えられる
結果、怒ったことに対して自分責めで終わらず、ポジティブに行動を起こすことができます。
少しでも行動すると子育てに自信や変化が生まれ、イライラ怒ることが減っていきます。
そうはいっても、書き出すってちょっぴりメンドクサイとお思いですか?
そのお気持ち、分かります。
そこで私は、「溺れている人が溺れている人を救えないように、自分の気持ちを大切にすることが子どもの感情の発達にもつながるんだ」と、思うことにしました。
イライラや怒りを感じること自体は自然なもの。悪ではありません。
感じた怒りを上手に受け止めて、振り回されずうまく付き合っていきたいですね。
感情のコントロールが苦手でも怒らず発達障害の子育てができるようになる、実践的な情報をお届けします。
執筆者:山中寧子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)