疲れやすい子どもとのお出かけは、子どもや周囲にも気をつかうし、外出が億劫になっていませんか?そこで今回は、疲れやすい子や幼児におすすめの『すみだ水族館』をご紹介します。なぜ疲れやすいのかを紐解きながら、疲れ過ぎ防止策もお伝えします。
【目次】
1.疲れやすい子どもとのお出かけが億劫になっていませんか?
2.発達グレーっ子が疲れやすい理由
3.疲れやすい子や幼児におすすめしたい『すみだ水族館』
4.お出かけを楽しむために!疲れ過ぎ防止対策はこれ
1.疲れやすい子どもとのお出かけが億劫になっていませんか?
子どもは風の子元気な子!というように、子どもはお外で駆け回り、疲れ知らずのパワーを持っているイメージはありませんか?
ですが一方で、お出かけの後はぐったり。お出かけの途中でぐったり…。
すぐに疲れてぐずったり、癇癪を起こす子どももいます。
そんな子どもに気をつかい、周りの人にも気をつかい、子どもと一緒に出かけるのは大変!面倒!億劫!そんな風に思っていませんか?
私も息子の疲れやすさに振り回され、せっかくのお出かけが台無し!と思うことが多くありました。
少し遊んだと思うとじーっと動かない、疲れていると癇癪を起こし、やっと寝たと思ったら夢を見ながら泣き出す…。
「息子と色んなところに出かけて、色々見て体験したい!だけど、行ったら行ったで大変」というジレンマを抱えていました。
2.発達グレーっ子が疲れやすい理由
なぜこんなにも疲れやすいのでしょうか?
・過集中
・不器用さ
・感覚過敏
このような脳の特性を持っている場合は、本人が気がつかないうちにエネルギーを大量に消費している場合があります。
例えば、過集中という「特定のものに注意が集中し過ぎる状態」になると、休憩も忘れて何かに没頭してしまうことで疲れにつながります。
身体を動かすことに不器用さがあると、効率よく体を動かすことができず、ひとつの動作にも必要以上の力を使ってしまうことがあります。
五感の刺激に対する感覚を、脳がうまく処理できない感覚の特性である感覚過敏を持っていると、周囲の情報が刺激となることがあります。
発達障害・グレーゾーンや繊細な子どもは、このような脳の特性を持っていることが多いので、疲れやすいのです。
3.疲れやすい子や幼児におすすめしたい『すみだ水族館』
『すみだ水族館』は、東京都・墨田区、今や東京のランドマークであるスカイツリーのふもとにあります。
東京都内には水族館が5つありますが、その中でも『すみだ水族館』が疲れやすい子や幼児連れにおすすめです。
理由は、その規模感と施設内の工夫にあります。
まず規模ですが、他の水族館に比べると、とてもコンパクトです。1時間半くらいあれば、全ての展示を見て回れるサイズ感です。
コンパクトながらも、一つ一つの展示は充実しています。
くらげやチンアナゴの展示や下町らしい様々な種類の金魚。小笠原諸島をテーマにした大水槽には、シロワニも泳いでいます。
イルカショーなど大型のアトラクションやふれあい体験などはありませんが、国内最大級と言われている屋内開放のプール型水槽にはマゼランペンギンが暮らしていたり、オットセイもいます。
施設内にも、疲れやすい子や小さい子どもや赤ちゃん連れに優しい工夫があります。
感覚や刺激に敏感な子は、水族館特有の臭いが騒々しさ、ライトを使ったきらびやかな演出で疲れてしまうことがあります。
ですが、こちらは完全屋内の施設にも関わらず、臭いなどは抑えられています。もちろん全くしないわけではないのですが、臭いがこもっている感じはしません。
大型のショーなどもないので、騒々しさや大きい効果音などもありません。
順路の最初にあるくらげの展示部分が暗く光の演出がありますが、そこまで華美ではないので安心です。
ベビーカーでも、エレベーターやスロープがあり、動きやすく見やすい設計になっています。トイレやおむつ替えスペースが多く清潔で、赤ちゃん連れでも安心できます。
他の水族館とくらべるとちょっと地味な感じもしますが、展示数が多くないからこそひとつひとつをじっくり見ることができます。
とくに、『すみだ水族館』目玉のペンギンの展示では、一羽一羽に名前が付けられバンドの色で見分けられるので、お目当ての子を探し観察するのも面白いです。
また、彼ら一羽一羽の関係性がパネルで展示されており、なかなかのドラマが繰り広げられているので必見です!
4.お出かけを楽しむために!疲れ過ぎ防止対策はこれ
まず、過去のおでかけの「振り返り」をして、お子さんにとっての適切な活動量を見極めてみてください。
例えば、お子さんが荒れてしまったお出かけの日は何があったのか?どんな活動量だったのか?うまく行った日は何でだったのか?
思い出し、振り返ることで、ここまではOKなのかという刺激や活動量のラインが見えてくるはずです。
次に、予定を組むときに余白時間を意識してみてください。例えば、お出かけの目的を1つに絞る(今日は水族館だけ、スカイツリーはまた今度!など)。
また、あらかじめスケジュールの中に「休憩時間」を設定しておくと安心です。おやつなどで切替時間を作り、集中し過ぎて疲弊するパターンも防止できます。
最後に、お出かけ中にスキンシップを取り入れることで、疲れ過ぎのぐずりや癇癪を予防できることがあります。
肌が触れ合うスキンシップは脳にダイレクトに安心感を与え、荒れやすい感情を落ち着かせる大きな効果があります。
手をつなぐ、背中をなでる、休憩時に手のマッサージなども効果が期待できます。
完全屋内の『すみだ水族館』は、天候に左右されずに楽しめます。
また、ゆらゆら揺れるチンアナゴや大水槽で悠々と泳ぐエイ、天真爛漫なペンギンたちを無心で眺めることで心が癒される感覚を味わえます。
実際に大学の研究から、「水族館の展示を眺めていると血圧と心拍数が低下する」つまり、リラックス効果があるという報告があるそうですよ。
疲れやすい子でも、行き先や対策を工夫することで、お出かけを楽しめます。
ぜひ『すみだ水族館』に出かけてみてくださいね。親子の良い思い出ができますように!
–施設詳細–
【 施設名 】 すみだ水族館
【 住 所 】 東京都墨田区押上一丁目1番2号東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F
【 電話番号 】 03-5619-1821
【 営業時間 】 平日 10時~20時 土日祝 9時~21時 年中無休
※おでかけの際は、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
おでかけ先選びのポイントや子どもと楽しむコツもお届けしています!
執筆者:ひきのなつき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)