時間通りに準備できない!ADHDの準備が遅い子がサッと動く声かけ3選

 

発達障害ADHDの子が、出かける時間までに準備ができないのは特性によるものです。 ママが声かけを変えると、準備が遅い子もサッと準備ができるようになりますよ!声かけのポイントを3つお伝えしますね。
 

【目次】

1.準備が遅い!時間までに準備ができない息子にイライラしていました
2.発達障害ADHDの子どもが時間通りに準備できない理由
3.効果的な3つの声かけ
①予告をする
②実況中継をする
③カウントダウン

 
 

1.準備が遅い!時間までに準備ができない息子にイライラしていました

 
 
準備が遅い!時間通りに準備ができない子どもにイライラしていませんか?
 
 
・朝の準備が遅い!
 
・約束の時間までに準備ができない!
 
・何度声をかけても学校の準備をしない!
 
 
私には発達障害・注意欠陥多動症(ADHD)の小学生の息子がいます。
 
 
「あと5分で出発ね」と言ってもなかなか時間通りに出発することができませんでした。
 
 
予定の時間までに準備ができない息子に、私ばかりが焦ってイライラするという日々を過ごしていました。
 
 
特に習い事のある日は、イライラが爆発することもありました。学校から帰ってきてから、習い事の時間まで1時間以上ありますが、時間通りに出発することは本当に大変でした。
 
 
出発したい時間の5分前に「行くよ」と声をかけても、結局5分後に出発できないのです。
 
 
私は、口癖のように「早くして!」を連発してました。
 
 
 
 
ですが何度注意しても、時間通りに準備できなかった息子が、声かけを変えただけで決まった時間までに出発できるようになったのです。
 
 
どんな声かけに変えたのか、声かけの秘密を3つお伝えしますね!
 
 
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2.発達障害ADHDの子どもが時間通りに準備できない理由

 
 
発達障害ADHDの子どもが時間通りに準備できないのは、次のような理由があります。
 
 
・注意が散漫で、用意の途中に別の物に興味関心が移ってしまう
 
・興味のないことに集中ができない
 
・時間の感覚がない
 
・何をする時間だったか忘れやすい
 
・切り替えが苦手
 
 
このような特性のために、どうしても何度言っても時間までに準備ができないのです。
 
 
決してやる気がないわけではなく、子ども自身も困っている場合が多いのです。
 
 

 
 
それなのに、学校や家では、サッサと準備ができないことを指摘され、怒られてしまうことが多く、自信もなくなってしまいがちです。
 
 
当時の私も、一方的に時間を伝え、面白くない声かけをしていたので、息子は全然行動をしてくれなかったのです。
 
 
それでは、発達障害ADHDの子どもを時間までに準備ができるように行動させるには、いったいどうしたら良いのでしょうか?
 
 
次に準備が遅い子がサッと動き出す声かけの秘密についてお伝えしますね。
 
 
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3. 時間通りに準備できないADHDの子がサッと動く声かけ3選

 
 
発達障害ADHDの子どもが、時間通りに準備ができるようになった3つの声かけをご紹介します。
 
 
ポイントは、興味が他に移らないようにすること、時間を意識してもらうこと、楽しくすることです。準備ができないADHDの子がサッと動けるようになりますよ!
 
 

◆①予告する

 
 
習い事やお出かけは、予告をします。 日曜日に必ず、1週間の予定を伝えました。
 
 
「月曜日はサッカーだよ。」「火曜日は何もないね。」「水曜日はサッカーだよ。」というように毎週同じですが、繰り返し伝えていきました。
 
 
そして、前日にも「明日は、サッカーだね。」 当日の朝も、「今日は学校帰ってきたら、サッカーだね。」
 
 
学校から帰ってきたら、「17時からサッカーだから、16時30分に家を出発するよ。」 「あと10分で出発するよ」というように細かく時間を伝えていきました。
 
 
予告をすることで、時間を意識することができます。
 
 
視覚的にもわかるように、一週間の習い事の予定と家を出発する時間をホワイトボードに書いて掲示しました。
 
 
見えることで、自分でも予定や時間を確認するようになりました。
 
 

◆②実況中継をする

 
 
準備をするときは、実況中継をして行動を促しました。
 
 
実は発達科学コミュニケーションの中で、実況中継は10個ある肯定のテクニックのうちの1つなんです。
 
 
つまり実況中継をすることは、子どもの行動1つ1つを褒めることに繫がるのです。
 
 
息子は、サッカーが好きなので、私がサッカーの解説者、息子を選手に見立てて、実況中継をしていきました。
 
 
「おっと〇〇選手、準備に取りかかりました!先にズボンを着替えるのか・・・!?」
 
 
「おっと、ついに右足が入りました~!」 などと行動を実況中継していきます。
 
 
これには息子も大笑い!喜こんで、ノリノリで準備をするようになりました。
 
 
実況中継をすることで、他に注意がそれないことも利点です。息子はテキパキ準備ができるようになりました。
 
 

◆③カウントダウン

 
 
いざ出発というときは、カウントダウンを使うと準備が加速します。
 
 
「準備終了まであと10秒です。10、9、8…」とカウントダウンをするとすごい勢いで準備します。
 
 
カウントダウンは発達障害ADHDの子どもが、切り替えられないときや他に注意が向きそうな時に使うと効果的です。
 
 

 
 
我が家の息子は、3つの声かけを組み合わせることによって時間通りに準備ができるようになりました。
 
 
時計を意識して時間の調整ができるようになりました。
 
 
1ヶ月経つ頃には、自分で月曜日はサッカーがあるとか曜日ごとの流れを理解するようになりました。
 
 
そして何より良かったことは、私も息子もイライラしなくなったということです。
 
 
時間までに準備ができない!準備が遅い!とイライラしている方、ぜひ試してみてくださいね。
 
 
 
 
 
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執筆者:高井智代
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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