指示を素直に聞くことが難しいと思われがちな発達障害の子どもたち。しかし、行動するための理由や目的が分かると、素直に動き始めます。ママの対応を変えて、指示をスムーズにきいてもらいましょう♪ |
【目次】
1.なぜ、指示を素直に聞くことは難しいのか?
2.目的が分かると、やる気が出てくる!!
3.子ども目線で理由を伝えて、指示をしよう!
1.なぜ、指示を素直に聞くことは難しいのか?
あなたのお子さんは、あなたの指示を素直に聞いてくれますか?
子どもがサッと動いてくれる指示の出し方には色々とテクニックがあります!今日はそのうちの1つをご紹介しますね。
そもそも、なぜ、子どもは指示を素直に聞いてくれないと思いますか?その理由を考えてみると、いろいろな可能性が浮かんできます。
指示を出さないといけないときというのは、そもそも何かができていないとき。なので、ついイライラした声で「〜〜しなさい!」と言ってしまいますよね。
感情は伝わりやすい性質があるので、お母さんのイライラは子どもに伝わります。その伝わったイライラで、子どももイライラして素直に行動できない、という場合もありますね。
あるいは、どんなに優しく言ったとしても、 もともと嫌なことだからやりたくないとか、苦手なことだから難しいとか、いろいろな理由があります。
しかし、案外、見落としがちなのが、子どもの「なんで?」に答えてないから!という理由です。
2.目的が分かると、やる気が出てくる!!
発達障害&パステル(グレー)ゾーンのお子さんの中には、目的がはっきり分からないとやる気にならないタイプのお子さんがいます。
指示をして、「は? なんで?」と聞き返された経験があるお母さんは、案外多いと思います。
そんなお子さんには、行動するための理由や目的が必要なのです!
ところが、この理由や目的は、お母さんにとっては、あったりまえの事!言うまでもない事!だから、「え~、こんなことも言わなきゃダメなんですか!?」と思うことも多いはずです。
しかし、子どもが納得して行動するには目的や理由が必要なんです!
3.子ども目線で理由を伝えて、指示をしよう!
そこで、指示するときの言い方でおすすめなのが、「Aだから、Bしてね」という言い方!
Aは、行動の目的や理由。
Bは、行動(指示)。
例えば、
・おやつ(A)だから、手を洗ってね(B)
・危ない(A)から、6時前に帰ってね(B)
・忘れ物が減る(A)から、連絡帳書いてね(B) など。
これ、Bのところだけ言ってませんか?それって、指示というよりもはや命令に聞こえてしまいますね。
「AだからBしようね」という言い方を意識してみてください!できれば、Aのところが、子どもの目線の理由なら、なお良し!
「遅くなっちゃうから、お風呂に入って」よりも、「寝るまでテレビが見られるから、今お風呂に入っちゃえば」と言った方がお風呂に入りたくなりますよね。
子ども目線で、「AだからBしてね」!この言い方をぜひ試してみてくださいね!
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)