トイトレ完了の平均は一般的に2歳半から3歳です。もちろん個人差があるので、何歳でも焦ることはありません。ママが焦らず、子どもの心と体の準備を整えることがおむつ卒業への近道です!簡単にトイトレ完了するための4つのコツをお話しますね。
【目次】
1.トイトレ完了の平均は何歳?もちろん個人差あり!
2.トイトレを完了できる2つの条件
◆体の準備が整っていること
◆心の準備ができていること
3.トイトレ完了のために大切な4つのコツ
◆笑顔でゆっくり優しい声でトイレに誘う
◆失敗はスルー・挑戦を褒める!自信が何よりのご褒美
◆無理にパンツをはかせない
◆子ども自身に目的を作ってあげる
4.2歳の我が子は5日でおむつ卒業!
1.トイトレ完了の平均は何歳?もちろん個人差あり!
トイトレ完了の平均は一般的に2歳半から3歳ですが、子どもの発達には個人差があるので、平均が何歳なのかよりも、心と体の準備が整っているか見極めることが重要です。
子どもの心と体の準備が整えば、トイトレ完了のために大切な4つのコツを意識して対応すると、びっくりするようなスピードでおむつを卒業することだってできますよ。
世間では2歳を過ぎると、「トイトレって何歳で始めた?みんなトイトレしてる?」なんて、話が出てきますよね。
早い子はもうパンツデビューしているなんて話も聞く頃ですし、幼稚園入園前にはおむつを卒業させたいと思うママも多いのではないでしょうか。
トイトレをギリギリになってから始めるよりも早めに始めた方が、幼稚園入園までに完了しなくては!と、ママが焦ってやらせずに済むというメリットもありますよね。
周りの子のトイトレが完了してくると焦りますし、もう平均年齢なら「うちの子も早くおむつを卒業させたい!」と思いますよね。
しかし、トイトレ完了の平均年齢を迎えたからといって、焦るのはおすすめできません。
とはいえ、できれば2歳のうちにおむつを卒業したいというママは多いのではないでしょうか。
私も周りのママたちも、子どもが2歳でトイトレを完了した人がたくさんいます。
実際に2歳でトイトレを完了することは可能なんです。
2.トイトレを完了できる2つの条件
トイトレ完了の平均が2歳半~3歳とはいえ、子どもがトイトレを嫌がるなど、おむつの卒業まで、なかなか進まないという話も聞いたことがありますよね。
それは一体なぜだと思いますか?
トイトレを完了できる2つの条件は、体の準備と心の準備が整っていることなんです。
この2つの準備が整っていないと、トイトレを始めても、なかなか進まないばかりか、下記のような負のループになりがちです。
①トイトレが長引き、ママがイライラする
②ママがイライラして、子どもを叱る
③ママに叱られて、子どもがトイトレを嫌がる
そして、①に戻り、負のループへ。
これでは、子どもにとってもママにとっても、ただストレスと手間が増えるだけです。
◆体の準備が整っていること
子どもの発達が進み、膀胱におしっこが溜められる容量が増えてくると、おしっこの間隔もあいてきて、大脳が尿意を感じられるようになってきます。
そして、周囲とのコミュニケーションが取れるようになっていれば、「おしっこがしたい」と伝えることができ、体の準備が整っているといえます。
しかし、それには個人差があり、膀胱におしっこを溜めておける容量がまだ少なかったり、尿意を感じられるまでには発達が進んでいない場合もあるのです。
そういった場合は、必然的に子どもをトイレに誘う回数も多くなり、失敗も増え、子どもにもママにも大きな負担になりますよね。
つまり、体の準備が整っていないなら、その子にはまだトイトレを始めるタイミングではないのです。
この時点で始めると、トイトレがなかなか進まず、長引くことになります。
◆心の準備ができていること
トイレに行くのが怖くない、便座に座るのにも抵抗がない、大人やきょうだいの真似してみたい!
そんな様子が見られたら心の準備はできているといえます。
しかし、おしっこの間隔もしっかりあいているし、おしゃべりも上手、もう体の準備は万端!
さぁ、トイトレを始めよう!と、ママが意気込んでいたとしても、肝心の子どもが…
・トイレに興味がない
・トイレが怖い
・トイレには行けるけど、便座に座るのが怖い …こんな様子ではないですか?
興味がないだけなら問題ないかもしれませんが、子どもに不安な様子が見られる場合は、いきなりトイレで便座に座り、おしっこしてみようと誘うのは危険です。
大人は子どもの不安に対して、それは経験したことがないだけだから、一度経験させれば大丈夫だとわかるはず!なんて思いがちです。
しかし、子どもにとっては大丈夫じゃないから、怖がったり嫌がったりするのです。
大人の常識で考え、強引に進めてしまうと、それがネガティブな記憶になって、トイトレを嫌がるようになることもあります。
また、子どもの同意もないまま、はきなれたおむつではなく、慣れないトレーニングパンツや普通のパンツをいきなりはかせるのも、ネガティブな感情を生む原因となります。
まずは、子どもがトイレに良いイメージを持つことが重要です。
最も大事なのは、何歳でも焦らずに体の準備と心の準備を整えることです。
それが結果的に、トイトレを簡単に楽しく完了させることに繋がります。
3.トイトレ完了のために大切な4つのコツ
トイトレ完了のために大切な4つのコツとは、ママと子どもがトイトレを笑顔で進めることができる4つの工夫です。
4つのコツを意識して対応すると、子ども自身がトイレに行きたくなりますよ。
◆笑顔でゆっくり優しい声でトイレに誘う
知っていますか?ママの真顔は、子どもにはとっても怖いんです!
ママが必死になり、真顔でトイレに誘ったり、おしっこ出そう?と尋ねたりするだけで、子どもはプレッシャーを感じて、トイトレを嫌がるようになることだってあり得ます。
なぜなら、脳には話しかけている内容(言語情報)よりも、顔の表情や、声のトーン(非言語情報)の方が、高い比率で伝わるからです。
逆に言えば、笑顔のママがゆっくりと優しい声で、トイレに誘ってくれたら、子どもへの伝わり方が全く違います。
まずは、ママと一緒にトイレに行って、ママがお手本を見せてあげることで、トイレへの恐怖感をなくし、トイレは安心してすっきりできる場所だとイメージさせてあげましょう。
さらに、子どもがトイレに興味を持てるように、親子で楽しく読めるトイトレの絵本や、子どもにもイメージのしやすい動画を活用するのもいいですね。
◆失敗はスルー・挑戦を褒める!自信が何よりのご褒美
トイトレを完了するために重要なのは、失敗を叱らずにスルーして、挑戦を褒めることです!
しかし、子どもがトイトレを始めて、何度も失敗が続いた場合、ママはイライラして叱ってしまいそうになるかもしれません。
ただ、それがずっと続くわけではないので、ここではグッと我慢し、スルーしてほしいのです。
そして、その時に気を付けてほしいことは、せっかく叱るのを我慢できたとしても、表情が怒っていたら、子どもには伝わってしまうこと…
子どもは、自分が失敗してショックなうえに、ママが怒った顔をしていたら、自信をなくしてしまいます。
例え、失敗したとしても、子どもが挑戦したこと自体を褒めてあげてください。
「おしっこ出たのをママに教えてくれてありがとう」
「トイレまで一緒に来れたね」
「頑張っててカッコイイね」
このように、できているところに目を向けて、声掛けをしてみましょう。
◆無理にパンツをはかせない
叱ったらいけないとわかっていても、我慢できないことだってありますよね。
子どもに失敗されることが苦痛で、叱らずにいられる自信がないというママに、特におすすめしたいのは、無理にパンツをはかせないことです。
①トイレでおしっこやうんちをできるようにする
②パンツをはいて過ごす
この2ステップに分けて、トイトレを進めてみましょう。
子どもがほとんど失敗せずに、トイレでおしっこやうんちができるようになるまでは、今まで通りおむつのままでいいのです。
子どももおむつなら慣れているので、失敗もそこまで気にならないですし、ママもいちいち後片付けをしてイライラする機会も減らせるので、一石二鳥ですよ。
◆子ども自身に目的を作ってあげる
子どもに限らず、人間が行動しようと思うのは、達成したい目的ができた時です。
それならママは、子どもが自分でトイレに行きたくなる目的を探してあげればいいのです。
例えば、走るのが苦手な人でも、8時の電車に乗らないと集合時間に遅れてしまうと思ったら、何としてもその電車に乗りたくて、自然に走り出しますよね。
子どもたちだってそれと同じで、目的があれば、苦手なことでも頑張れます。
可愛いパンツやカッコイイパンツがはきたいとか、キャラクターの付いたトイトレグッズを使ってみるとか、そういったことが目的になる子どもの場合は、トイレに行くこと自体はそう難しいことではないですね。
しかし、トイトレグッズなどには興味を示さない子もいます。
そういった場合は、大好きなママやパパ、きょうだいへの憧れなど、子どもの成長したいという想いを目的にしたり、行きたい場所に連れて行ってあげる等のご褒美を設定するのもいい方法だと思います。
我が子もまさに、キャラクターのトイトレグッズ等には興味のないタイプの子どもでした。
そんな時にどうやって、5日間でトイトレが完了できたのかをご紹介しますね。
4.2歳の我が子は5日でおむつ卒業!
我が子をトイトレする気にさせたのは、プール施設に遊びに行った際に、小さな幼児用プールではなく、大きなプールに入りたい!という強い思いでした。
大きなプールを目にした息子は、5分おきに「ママ、トイレに行ってみる」と言って、こちらから提案する前に、自らトイトレを始めました。
5分おきにトイレに行くので、もちろん毎回おしっこが出るわけではありません。
それでも、「トイレに行くなんて、お兄さんみたいでカッコイイね」と、笑顔で付き添ったことで、始めてすぐにトイレでおしっこをすることができました。
おしっこが出たあとに、「トイレでおしっこできたね!これで安心だね」と、大きなプールに入れてあげたことが、息子の大きな成功体験となりました。
そして5日後、ほとんど失敗することがなくなり、息子に自信がついてから「パンツをはいてみる?」と声を掛けたので、楽しく簡単にトイトレを完了することができたのです。
そして、トイレにポジティブなイメージが付いたので「トイレ行ってから出かけようか?」の声掛けにも、素直に応じてくれています。
このように、子どもは大好きなママに褒めてもらえる、応援してもらえることで、自分にもできるかも!と前向きになれるのです。
ママが笑顔でいれば、お子さんはきっとすぐにその挑戦をやり遂げてくれますよ。
子育てにはコツがあります!発達科学の力で子育てが辛いから”楽しい”になる情報をお届けします。
執筆者:なかむらあゆみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)