虫好き・動物好き・魚好き…と生き物大好きな発達障害の子どもの生き物との関わり方についてお困りのことありませんか?実は生き物との関わりが子どもにもたらす効果は絶大です。生き物苦手なママでも子どもを成長させることができる対応法をお伝えします。
【目次】
1.虫や動物、魚が大好きな発達障害の息子と生き物苦手な母親
2.生き物との関わりが子どもにもたらす効果
◆命の尊さを学べる
◆知的好奇心を育める
◆生命の神秘に触れられる
3.苦手なママでもできる生き物との関わりで子どもを成長させる対応法
◆子どもの生き物が好きな気持ちを大切にする
◆生き物とふれあいの機会を作る
1.虫や動物、魚が大好きな発達障害の息子と生き物苦手な母親
生き物大好きな発達障害の子どもの生き物との関わり方についてお困りのことありませんか?
子どもが虫好き、動物好き、魚好きだとしても、お母さんが苦手なこともありますよね。
わが家の現在小学3年生の息子は発達障害の注意欠如・多動症(ADHD)の傾向があり、境界知能です。
息子は虫や動物、魚などあらゆる生き物が大好きで、自宅ではハムスター、亀、イモリ、蛙、ウーパールーパー、ウツボ、日本うなぎ、どじょう、金魚、メダカ、水カマキリ、カブトムシの幼虫を飼っています。
息子が生き物を好きになったきっかけは、幼稚園のすぐそばの小川で魚を捕まえたことです。
その小川にはグッピーやどじょうや鯉などの魚や、ザリガニ、アメンボなどいろんな水の生き物がいました。
息子は幼稚園が終わると一目散に小川に行き、生き物を捕まえることに夢中の毎日でした。
休日に公園に行けば、遊具よりまずは虫などの生き物を探す時間に。
木のふもとの蟻の巣を覗いてみたり、大きな石をひっくり返してダンゴムシを探してみたり、草っ原に行けばバッタやカマキリ探し、森に行けばカブトムシやクワガタムシ探しと、息子は生き物にすっかり魅了されていました。
そんな生き物大好きな息子とはうらはらに、私は生き物が大の苦手でした。子どもの頃から苦手で、蟻以外触ったこともありません。
道端で犬とすれ違うだけで逃げる、移動動物園でひよこの背中を撫でることさえできないほど。
そんな私の息子がまさかこんなに生き物好きになるとは想像もつきませんでした。
息子のやりたいことはやらせてあげたいけど、生き物はどうしても苦手で、触ることさえできませんでした。
そして、息子はそのうち虫や魚を捕まえると、「家に持ち帰りたい。飼ってみたい!」というようになりました。
私としては『生き物を飼うなんて。家に虫や魚がいるなんて受け入れられない…』と否定的な気持ちでした。
そして、『もっと生き物を捕まえる以外の遊びをすればいいのにな』と内心感じてました。
私は、生き物好きな息子と、どうしても虫や魚を好きになれず苦手な自分とのギャップに困っていました。
そんな私が苦手なりにも、生き物好きな子どもをグンと成長させることができる対応法を見つけたのでご紹介します。
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2.生き物との関わりが子どもにもたらす効果
最初は生き物が苦手だった私も、息子と生き物との関わりを通して、子どもにとってあらゆる効果や学び、成長があることに気づきました。
当初生き物を持ち帰ることが受け入れられなかった私でしたが、あまりの息子の熱意に折れ、最終的に捕まえた魚や虫を自宅に持ち帰るようになりました。
そこで生き物飼育の経験を通して、生き物との関わりが子どもにもたらす3つの効果について気づけたので、お伝えします。
◆命の尊さを学べる
まずは生き物の命の尊さを学ぶことができます。
人間と同じように、虫や魚、動物などの生き物には命があります。
昨日まで動いていたはずの虫が動かなくなっている、昨日まで泳いでいたはずの魚がひっくり返っている。
その姿を見ることで、生きているものには「死」が訪れること、そして死んでしまい悲しいという気持ちから命の大切さを学びます。
子どもは生き物が『どうして死んでしまったのか、寿命だったのかそれともお世話をサボってしまったからなのか』など死と向き合うことになります。
自分のお世話が生き物の生死に関わることを身をもって経験し、生き物の命を守るための責任感を学びます。
息子も飼育していた大切なペットの死を経験したときは、「こんなふうになるならもっと遊んでおけばよかった」「もっと丁寧にお世話をすればよかった」など自分のお世話のあり方を振り返り、悔やむ気持ちを経験しました。
その経験があったからこそ、他のペットに対して、それまでとは比べ物にならないくらい丁寧にお世話をしたり、たくさん遊ぶようになりました。
◆知的好奇心を育める
息子は虫や魚、動物などの生き物への興味から、『捕まえたい!』と感じたら、『どこにいるのか?どうやったら捕まえられるか?どうやって飼うことができるのか?』と考えます。
そしてそれを図鑑や飼育の本や、インターネットなどを活用して調べます。
生き物を捕まえに行くときは、必要な道具は何か調べたことをもとに自分で考えて準備します。
そして捕まえに行った時も、どこにいるのか考え、よ〜く観察します。
捕まえられなかったときはトライ&エラーで、どうやったら捕まえられるか作戦を練り直して、再度捕まえに行くことも多々ありました。
例えばカブトムシの場合は、早朝に行ったり、夜間に行ったり、夕方に仕掛けを設置して翌朝に見に行ったり、樹液が出ている木を探したり、街灯のあるところを探したり、とにかくどうやったら捕まえられるのかに全力投球です。
夢中で捕まえようとしているときは、著しい集中力で行動していますし、捕まえたときの達成感もひとしおです。
実際に捕まえられたときは、その虫や魚などを息子は興味関心に応じて、姿・形や大きさ・動きなどじっくり観察しています。
飼育をしたいと希望するときは、飼育に必要な設備や飼育方法も調べます。
こうして、虫好き、魚好き、動物好きな息子は好きという気持ちから、自分の興味・関心に合わせて、捕まえたり、観察したり、飼育したりしながら、わからないことを調べることで、どんどん知的好奇心も育まれていきました。
◆生命の神秘に触れられる
自宅で飼育することで、なかなか普段観察することができない瞬間に巡り合えることがあります。
たとえば、
・自宅で飼っていたヤゴがトンボになる瞬間
・青虫が蝶になる瞬間
・卵から育てていたカブトムシが越冬し無事に羽化して成虫になった瞬間
など、息子と一緒に見守ってきた虫の目の当たりにし、生命の神秘や尊さに感動したことは今でも忘れられない体験になっています。
例えばカブトムシの雌が産んだ卵を土の中から自分の目と手を使って発見した時には息子はとても感動していました。
そしてその卵が成虫になるまで育てようと決意していました。
幼虫は土を食べながら育つので、居心地の良い環境になるようにこまめに土を霧吹きで湿らせたり、土が糞で一杯になった時には新しい土に交換していました。
やがて土の中で蛹になっている姿を水槽の外から発見して、成虫になる日を心待ちにしながら見守っていました。
そして1年かけて無事に成虫のカブトムシになった時には、息子は「カブトムシになっている!」「すごい!かっこいい!」と心から喜んでいました。
このように生き物との関わりは子どもにとってまさに学びの宝庫です。
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3.苦手なママでもできる生き物との関わりで子どもを成長させる対応法
◆子どもの生き物が好きな気持ちを大切にする
子どもが好きで夢中になれるものに出会えることは、とても素敵なことだと思います。
お母さん自身がたとえ苦手でも、虫好きや魚好き、動物好きな子どもの気持ちは大切にしたいですね。
なぜなら、子どもにとっては自分の好きな気持ちをお母さんが認めてくれること、その気持ちを応援してくれることで勇気を持ち子どもの可能性がどんどん広がり、成長していくからです。
子どもは無邪気なので、捕まえた虫を「ママ〜持ってて」と突然手のひらに乗せようとすることや、「かわいいででしょ」と虫を顔の前に持ってくることもあるでしょう。
落ち着いているときにお母さんが虫や魚などの生き物が苦手なことは正直に伝えておくと安心です。
その上で、「お母さんは生き物が苦手だけど、あなたの虫や魚や動物を好きな気持ちは素敵だと思うし、応援するよ」と伝えます。
そうすることで、子どももこのまま生き物が好きで良いんだと安心することができます。
そしてお母さんと自分との違いについても理解するようになり、生き物とお母さんとの距離感についても考えてくれるようになります。
◆生き物とふれあいの機会を作る
子どもが大好きな生き物とのふれあいの機会をできるだけ作ることで、子どもは成長することができます。
休日はお子さんの好きな生き物を実際に観察できる昆虫館・動物園・水族館に遊びに行ってみるのもいいですね。
大型のペットショップだと虫や魚や爬虫類、小動物などを観察できる所もあるのでおすすめです。
またご家族で虫を捕まえに大きい公園や、魚を捕まえられる磯場や川・海に行くと直接虫や魚と触れ合えます。
飼育が難しいなら、その場で観察や触れ合いを楽しみ、最後に自然界に戻します。
このとき、お子さんが捕まえた生き物を写真撮影して、アルバムに残しておけばいつでも見返すこともできますね。
またメダカや金魚などは飼育がしやすいので、生き物が苦手なママもお子さんと一緒に眺めたり餌をあげたり楽しむことができるかもしれません。
生き物とのふれあいが苦手なママはパパにお願いできるようならお願いしたり、またお子さんの好きな生き物を一緒に図鑑で調べる、生き物の絵本を読むなど本を通して好きを共有してもいいですね。
大好きな生き物との関わる機会があることで、子どもはもっと知りたい!もっと関わりたい!とどんどん頭も体も使い行動していきます。
子どもは行動するほど、脳も発達していき、自信を持つこともできます。
ぜひ、お子さんの大好きな生き物とのふれあいの時間を大切にしていきたいですね。
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執筆者:菅野 美香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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