音読嫌いの小学生のママへ送る!音読で脳が伸びるしくみと音読嫌い克服法

 

小学生のお子さんをお持ちのママ「毎日教科書の音読の宿題が出るのはなぜ?」と思っていませんか?あなどるなかれ!何と音読には脳の発達を伸ばしてくれる最も有効な手段なのです。音読と脳の仕組みを理解してお子さんの音読嫌いを克服しましょう。
 

 

【目次】

 
 

音読嫌いの我が子…音読って正直意味あるの?って思ってませんか

 
 
小学校入学と同時に始まる音読の宿題。毎日毎日同じ内容を何度も聞かされて飽き飽きしていませんか。
 
 
たいていのママはなんで音読の宿題が毎日、宿題にされるのかわからないと思いますがそれは子どもも同じ。
 
 
なぜ毎日同じ内容を何度も音読する必要があるのかわかっていません、だから適当に読んだり、声を小さく読んだり 読んでないのに読んだと言って終わらせたり。
 
 
だけどそれ実はもったいないことしているんですよ。
 
 
 
 
発達を加速させる音読の効果をお伝えしますね。
 
 
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2.学校でも教えてくれない音読の効果

 
 
ではなぜ音読の宿題は特に低学年のうちは毎日あるのか?
 
 
それはずばり!一番効率よく学習を身に着けることができるからです。
 
 
それでは詳しく解説していきますね。
 
 

◆脳の仕組みと音読が学習に有効なワケ!

 
 
脳はそれぞれ異なる働きを持っている脳部位の集合体です。
 
 
しかし生まれたばかりの赤ちゃんの脳はそれぞれの脳部位の発達も連携も不十分。
 
 
脳の働きは赤ちゃんから成人するぐらいにまでにほぼ成長が終わる部位もありますし、一生涯成長し続ける部位もあります。
 
 
それぞれのエリアが働くことでいろんなことができるようになっていくんです。
 
 
しかも発達障害の子どもたちはその脳部位同士の連携がうまくいっていなかったり、そもそも脳部位の発達が未熟だったりします。
 
 
音読は一度にたくさんの脳部位を使うので、連携を深めることで効率よく脳の発達を促すことができ、脳が伸びるから学習もどんどん身に着くんです。
 
 
 
 

◆音読するときに使われている脳部位

 
 
音読をするとたくさんの脳部位を一度に使うことができることは先ほどもお伝えしました。
 
 
それでは具体的にどんな風に脳が働いているのか解説していきますね。
 
 
音読するときには、教科書の所定のページを開き目で文字を追いかけながら、声にして発していきます。
 
 
その時にどこまでが文の切れ目なのか考えながら上から下に目線を動かし、行をまたいだりページをめくったりしながらも連続して読んでいきますよね。
 
 
その時に使われている脳のエリアはなんと7種類
 
 
視覚系脳部位:目で見て文字を追う
 
聴覚系脳部位:自分で読んだ声を聴く
 
運動系脳部位:眼球を動かす、唇を動かす、のどを動かす
 
記憶系脳部位:読んだ内容を覚えておく
 
理解系脳部位:音読した内容を整理して理解していく
 
思考系脳部位:読みながらどこが文の切れ目か考える
 
伝達系の脳:目でインプットして声でアウトプットする
 
 
こんな風にいろいろな脳部位を使って脳みそフル回転させているんです。
 
 
毎日の音読で脳みそをフル回転させて連携を深めることができれば、より学習が定着しやすくなるのも、効率よく学習することができるのも頷けますよね。
 
 
しかも脳には一番発達している得意な脳部位の発達に引っ張られて苦手なところも伸びていく特性があります。
 
 
先ほど挙げた脳部位のどれか一つでも得意があったら、毎日音読してその脳部位が伸びていくのと同時に、ほかの苦手な部分の脳部位も引っ張り上げることができるんです。
 
 
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3.おうちで楽しく音読嫌いを克服する方法4つ

 
 
先ほどまでの章で音読が脳部位を伸ばすことができる学習方法であることをお伝えしました。
 
 
今まで音読の宿題は一番後回しにしてた!と今、後悔している方もいらっしゃるんじゃないでしょうか? しかも音読は子どもにも人気がありません。
 
 
「嫌がって読もうとしません。」「嫌がる子どもにお手上げです。」 とお困りの方も多いですよね。
 
 
そこでおうちでできる楽しい音読方法をお伝えしますね。
 
 

◆交代読み

 
 
一文ずつもしくは一段落ずつママと交代しながら読みます。
 
 
お子さんはママが読んでいるときも自分が読む順番を意識しながら教科書を目で追いますので、声に出していなくても効果があります。
 
 

◆じゃんけん読み

 
 
じゃんけんで読む順番を決めながら一文ずつまたは一段落ずつ読みます。
 
 
一回ずつじゃんけんするのでじゃんけんに負ければ二回連続ということももちろんあります。自分の順番をより意識して勝ち負け要素もありますので、楽しく読むことができます。
 
 

◆できるところまででOK

 
 
これは我が家の息子によくやっていたテクニックです。
 
 
音読したくないと言ってきたら、ママは「できるところまででいいよ。」 と伝えてください。
 
 
そうすれば本当にタイトルと一文だけで終わることもありますが、 徐々にエンジンがかかってきて最終的に最後まで読めることもあります。
 
 
その時にどんな時でも「頑張ったね。〇〇まで読めたね。」と褒めてあげてください。するとどんどんと長く読めることが増えていきますよ。
 
 

◆絵本や図鑑を音読する

 
 
どうしても嫌がって教科書の音読は進まないという子は好きな絵本や図鑑を読んでもOKです。
 
 
学校の学習を考えると、やっぱり教科書を読んでほしいと思う方も多いと思いますが、絵本や図鑑でも同様の効果があります。
 
 
家では好きな絵本や図鑑の音読で脳部位を伸ばしてあげれば、おのずと学校での学習の入り方も違ってきます。
 
 
 
 
実際に、教科書に採用されているものは実在する絵本などのお話の中から内容を一部修正して載せているものも多いです。
 
 
好きなものは脳を伸ばすキーコンテンツ!
 
 
好きから伸ばすは発コミュの基本です!
 
 
いかがですか? 音読はたくさんの脳部位を一度に使うからこそ、脳に負荷がかかり子どもが嫌がることも多いですが、できる範囲から進めていくことをおススメします。
 
 
そして今回お伝えした音読の宿題が毎日出る理由をぜひお子さんにも伝えてあげてほしいです。
 
 
効率よく学べることを知ればお子さんも日々の流れ作業のように宿題の音読をするよりもやる気になると思います。
 
 
今回お伝えした内容をアレンジして、それぞれのお子さんに合った音読を見つけて音読嫌いを克服しましょう!
 
 
 
 
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執筆者:神保早苗
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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