「学校いきたくない!」と毎朝泣く小学生。最初に知っておきたい対応の2ステップ

 

小学生の子が毎朝「学校行きたくない!」と泣くようになってしまった…ママは不安でたまらないですよね。ネットサーフィン等で見つけた表面的なノウハウではなかなか解決しません。行き渋りが始まったら、まず知っておきたい対応の2ステップをお伝えします。
 

【目次】

1.小学生の子どもの毎朝「学校行きたくない!」に悩んでいたママの話
2.表面的なノウハウだけでは行き渋りが決しない理由
3.小学生の「学校行きたくない!」が1日で解消⁉知っておきたい対応の2ステップ
①まずは、子どものストレスを解消しママの声が届きやすい状態にしていく
②落ち着いた時期に、子どもの脳を発達させる声かけを加える

 
 

1.小学生の子どもの毎朝「学校行きたくない!」に悩んでいたママの話

 
 
私のところへ相談に来てくれたママ(Aさん)のお話です。
 
 
小学生のお子さんが朝、泣きながら「学校に行きたくない!」と言って登校を渋るようになってしまいました。
 
 
そのときのお子さんの状況を聞いてみると、
 
 
・今まで見たことないような激しい癇癪がある
 
・お腹の痛みを訴える
 
・どうしても行けなくて休んだ日は、一日中寝ている
 
 
とのこと。そんな様子に対しAさんの気持ちを聞くと、Aさんも泣きながらこう話してくれました。
 
 
・一回休んだら、このままずっと行けないんじゃないかと不安になる
 
・学校でも何回もトイレに行ってるみたいで心配
 
・先生は「学校では楽しそう」と言ってる
 
・学校でひとりで遊んでいるみたいで心配
 
・何が正解か分からないから、ただただ不安
 
 
明らかに様子が変わってしまった子ども。
 
 
大きな不安を抱きながらもどうして良いかわからず、誰にも相談できずに1人で悩んでいたのです。
 
 
 
 
 
とても苦しいですよね。
 
 
しかし、悲しいことにこのようなケースが数多くあるのが現状です。
 
 
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2. 表面的なノウハウだけでは行き渋りが解決しない理由

 
 
Aさんのような状況に陥ってしまった場合、多くの人はインターネットや育児関連の本等で解決方法を探すのではないでしょうか。
 
 
「子どもの気持ちに寄り添いましょう」「可能なら休ませて充電させましょう」という内容のものが多いかと思います。
 
 
中には意外にも簡単な方法で解決した事例が紹介されていることもあります。
 
 
一刻も早く状況を変えたいので、とりあえずできそうなことから!とそのような情報に飛びつきたくなりますよね。
 
 
ところが、このノウハウだけでは上手くいかないママが多いのです。
 
 
なぜノウハウだけではダメなのか。
 
 
理由は2つ、
 
◆お子さんの状態によって対応を変える必要がある
 
◆ママの対応を客観的に見る目が必要
 
 
このようなことがあります。
 
学校に行っても大丈夫なのか?
 
休ませた方がいいのか?
 
お子さんは、今どれくらいのストレスを抱えているのか?
 
 
その判断を知識を持たないママがするのは難しいですよね。
 
 
 
 
ノウハウはただのテクニックです。
 
 
ママがどんな状況で、どんな表情で、どんなタイミングで使うかによっても効果は全く違ってきます。
 
 
発達科学コミュニケーションでは、この対応の軸を学ぶことができます。
 
 
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3. 小学生の「学校行きたくない!」が1日で解消⁉知っておきたい対応の2ステップ

 
 
Aさんに対しては、私がお子さんの状況をヒアリングした上で具体策を提示しました。
 
 
行き渋りはケースバイケースで対応法を検討していきます。
 
 
ただし、具体策がどのようなものであってもこれだけは揺るがない!という鉄のオキテがあるのでお伝えします。
 
 
ポイントは、対応には守るべき順番があるということです。
 
 

◆①まずは、子どものストレスを解消しママの声が届きやすい状態にしていく

 
 
「学校行きたくない!」という子どもの脳は、ストレスを抱えている状態です。
 
 
その状態の時はまず脳を守ろうとするので、指示や助言などはあまり聞く耳を持ってくれません。
 
 
まずはストレスを取り除いてあげることが最優先です。
 
 

◆②落ち着いた時期に、子どもの脳を発達させる声かけを加える

 
 
ストレスが解消できて落ち着いたら、ようやくママの声が届くようになります。
 
 
次の行動に進みやすくなるようなことばをかけてあげましょう。
 
 
実際にAさんにやってもらったことは下記の2つです。
 
 
・夜寝る前に楽しい記憶を入れる
 
・朝起きたくなる仕掛けをつくる
 
 
就寝前に「大好きだよ」とたくさん抱きしめたり、子どもの好きな絵本を読んだりして楽しい記憶を脳に入れます。
 
 
記憶は寝ている間に定着するので、寝る前にポジティブな記憶を入れてあげることが大切です。
 
 
そして朝は、朝食を子どもの好きなメニューにしたり、朝からデザートをつけたり、朝起きるのが楽しみになるようにします。
 
 
これらを実施した結果、Aさんのお子さんは翌朝起きると泣くことなく「今日は友達と歩いて行く」と言い、時間通りに準備を間に合わせて学校へ出発できたそうです!
 
 
ママが朝やったのは、準備するものを揃えて時折「今○時だよ」と間に合わせるための声かけをしただけ。
 
 
しっかりストレスを取り除いた後は、ほんの少しのサポートで子どもが自分で前に進めたのです!
 
 
 
 
Aさんのように親子の状況や脳の発達の順番に合った対応ができれば、たった1日で変化が見られることもあります。
 
 
もちろん、行き渋りは一度で解決するとは限りません。
 
 
子どもは山あり谷ありで成長していきます。
 
 
もしお子さんが「学校行きたくない!」と行き渋ったときは、その都度上記の2ステップを意識した上で親子に合った作戦を立てていきましょう。
 
 
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執筆者:はぎはらさゆり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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