子どもにすぐ怒ってしまう自分を変えたいと思っていませんか?キレて子どもを怒り続けてしまう原因は「脳の2重構造」にあります。自分の脳をうまく扱って子どもへの怒りをスッと鎮める方法をお伝えします。
【目次】
1.子どもにすぐキレる自分を卒業したい!
2.怒りを鎮めるポイントは「脳の2重構造」を理解すること
3.子どもへの怒りをスッと鎮めるたったひとつの言葉
1.子どもにすぐキレる自分を卒業したい!
子どものちょっとした言動にすぐキレて怒鳴ってしまい、子どものシュンとした顔を見て「あんなに怒ることじゃなかった」と後悔したことはありませんか?
人の脳の構造を知ると、子どもにすぐ怒ってしまう理由がわかります。
脳についての知識があると、怒りを自分でスッと鎮めることが可能になります。
わたしは子どもにすぐ怒ってしまう自分を変えたいと思いながら、なかなかやめられませんでした。
しかし脳の構造を知った今では、カッとなっても数秒で冷静になることができるようになりました。
この記事ではわたしがすぐキレるママを卒業できた理由や方法をお伝えします。
わたしには小学校2年生の息子がいます。
息子は時々、わたしの想像を超えたことをするのでびっくりさせられます。
そのびっくりが「なんでそんなことしちゃうの?」という怒りにつながってすぐキレていました。
例えば息子が、無料ダウンロードしたペーパークラフトの台紙を大量に印刷していた時です。一度の印刷は5枚までという約束をしていました。
しかし、その日息子は60枚の印刷をしていました。
わたしは、息子の言い分を聞く前に、怖い顔で、大きな声で、息子を責め続けました。
「ねえ!一度に5枚っていう約束したよね?」
「簡単に約束破らないでよ!」
「インク代が高いから本当に作りたいものを決めてから印刷しようってこの間も言ったの忘れたの?」
「60個も作ってどこに置くつもりなの?」
怒りの言葉は止まりませんでした。
大好きなペーパークラフトのことでこんなに怒っちゃダメだ…冷静にならなきゃ…とハッとした時、息子は静かに大粒の涙を流していました。
そして、切実な表情でわたしに訴えました。
「おかあさんに言いたいことがある。
すぐ怒るのを本当にやめてほしい。
怒ると、怖くて何も喋れなくなる。
理由があっても言えなくなる。
優しい言い方でもちゃんと分かるから怒らないで。」
息子がこんな風に自分の気持ちを言葉にして伝えてくれたのは初めてでした。
自分の好きなペーパークラフトのことでこんなに怒られて悲しい気持ちが伝わってきました。
わたしは心から反省し、子どもにすぐ怒ってしまうのを本当にやめようと決意しました。
発達科学コミュニケーションで脳の構造を学ぶと、一度キレると怒り続けてしまう理由がよくわかりました。
すぐキレるママを卒業するために必須の知識である「脳の2重構造」について次の項で詳しくお伝えします。
5年かかっても見つからなかった
悩みの解決方法がわかる!
世界一シンプルなおうち発達支援
↓↓↓
悩みの解決方法がわかる!
世界一シンプルなおうち発達支援
↓↓↓
2.怒りを鎮めるポイントは「脳の2重構造」を理解すること
人間の脳は2重の構造になっています。
内側に感情を支配する脳(感情の脳)があり、外側に理性を支配する脳(理性の脳)があります。
キレて怒鳴っている時は、内側の感情の脳が大暴れしています。
感情の脳が暴れている状態では、理性の脳は働くことができないというのが脳の性質です。
ママが落ち着いて子どもに伝わる言葉を話すために真っ先にすべきことは、ママの暴れている感情の脳を落ち着かせることなのです。
脳の話はイメージしづらいので、たとえ話でご説明します。
スイッチを入れたらガチャガチャと動き出すぬいぐるみを想像してください。このぬいぐるみをきれいにラッピングする場面です。
ぬいぐるみが内側の感情の脳。ラッピング袋が外側の理性の脳です。
ぬいぐるみのスイッチがONでガチャガチャ動いている状態では、きれいなラッピングをすることができません。ラッピング袋が破れたり、変な形になったりしてしまいます。
ラッピングをする前に、ぬいぐるみのスイッチをOFFにすることが必要です。
つまり、「なんで約束破って60枚も印刷しているの!許せない!」という気持ちでいっぱいの時は、内側の感情の脳のスイッチがONになり暴れています。
この状態では外側の理性の脳が働かず冷静になれないので、怒りが鎮まらず子どもを責め続けてしまうのは当たり前なのです。
ママが落ち着くためには、まず、内側の感情の脳のスイッチをOFFにする作業が必要です。
いやいや!電源スイッチみたいに簡単にOFFできたら苦労しません!と思いますよね…。わたしも最初はできなくて困りました。
しかし、一瞬で暴れる感情をOFFにする方法が見つかりました!
突破口は「これが頭に浮かんだら無条件でニヤニヤしてしまうもの」を使うことです。次の項で更に詳しくお伝えします。
【期間限定 12月末まで】
繊細ちゃんに折れない心が育つ!
正しい甘やかし方がわかります
↓↓↓
正しい甘やかし方がわかります
↓↓↓
3.子どもへの怒りをスッと鎮めるたったひとつの言葉
暴れる感情の脳のスイッチを一瞬でOFFにして子どもへの怒りを鎮める方法は、キレそうになった時に口にする「合言葉」を決めて、子どもと共有しておくことです。
合言葉は次の条件が揃っていると効果的です。
・口にしたらすぐにイメージ画像が頭に浮かぶ言葉
・それが頭に浮かんだら無条件でニヤニヤしてしまうもの
わたしの合言葉は「わんこ!」でした。犬の「わんこ」です。
息子がクレーンゲームで釣ってきた柴犬のぬいぐるみです。
なんともいえない表情をしており、息子とわたしの間で「わんこ!」と言っては大笑いする遊びが流行りました。それを使おう!と思ったのです。
早速息子に共有しました。
わたし:「お母さんは怒りそうになったら、『わんこ!』って言って笑顔になれるようにしようと思うけどどうかな。」
息子:「いいねぇ!」
二人:「わんこ!」
もうその場で大笑いでした。
それからは、カッとなって内側の感情の脳のスイッチがONになりそうな時は「わんこ!」と口に出すようにしました。
ぬいぐるみの写真を撮ってリビングに数枚貼り、目に入りやすい工夫もしました。
この合言葉作戦は大当たりでした。無条件にぬいぐるみの顔が浮かんで、不思議なほど子どもへの怒りを鎮めることができるからです。
自然と口角が上がって笑顔になりました。
わたしの怒りモード発動を察知して息子から「わんこ!」と言ってくれる時もありました。
息子から合言葉を言われると、自分で言う時の何倍もの効果がありました。
勇気を出して合言葉を口にしてくれる息子が愛おしくていつも笑顔でいようと努力するようになったからです。
実際にわたしは、息子に「なんでそんなことになるの!」と言いたくなるような場面でも、合言葉で感情の脳を落ち着かせることによって、冷静な観察と対応ができるようになりました。
実は、最近また息子がペーパークラフトを夢中で印刷している場面に遭遇しました。
「え?また?」と怒りそうになりましたが、すかさず「わんこ!」で感情の脳のスイッチをOFFにしました。
すると理性の脳が働きだし、子どもの様子を冷静に観察することができました。
「今日もペーパークラフトの印刷と制作を楽しみに、苦手な学校に行ってきたんだなぁ」という息子の行動の背景が理解できました。
そして、落ち着いて声をかけることができました。
「わぁ。たくさん印刷したんだね。作りたいものがたくさんあるんだね。」と、まず息子の気持ちを受けとめます。
その後に「ところで、何枚印刷する予定かな?」と穏やかに問いかけると、息子自身がハッと気づきました。
内側の感情の脳のスイッチがOFFになると、外側の理性の脳はこんなにも落ち着いて対応を導き出してくれるのです。
ご自身やお子さんにヒットする合言葉を見つけていただけたら嬉しいです。
すぐキレるママは卒業できます。子どもを怒って自分を責めるお母さんが笑顔になれることを願ってこの記事を書きました。
どうしてもイライラしてしまうお母さんにこちらの記事もおすすめです。
休みなく子育てをがんばるあなたを応援する言葉が毎日届きます!
執筆者:はた まゆ子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)