不器用で鍵盤ハーモニカが苦手な子が「ぼくにも弾ける!」と自信をもてるようになるママの対応

 

うちの子、鍵盤ハーモニカが全然弾けない…と心配していませんか。鍵盤ハーモニカが苦手な子は学校のやり方が合わなくて困っているのかもしれません。お家で「ぼくにも弾ける!」と自信をもてるようになるママの対応をご紹介します。
 

【目次】

1.鍵盤ハーモニカが苦手な子が音楽会までに4曲習得ですって⁉
2.鍵盤ハーモニカが苦手になる理由
3.「ぼくにも弾ける!」と自信をもてるようになったママの対応
①我が子に合った音楽会の目標を決める
②楽譜を外して耳で覚える
③「間違えない」以外のことをほめる
④適度な距離で見守りながら、ほめ逃さない

 
 

1.鍵盤ハーモニカが苦手な子が音楽会までに4曲習得ですって⁉

 
 
我が家には小学校2年生の息子がいます。
 
 
息子の通う小学校では、毎年6月中旬に音楽会があります。
 
 
息子たち2年生は、「歌1曲と鍵盤ハーモニカ4曲を発表する」ということが学年通信に書かれていました。
 
 
それを見たのは音楽会の2週間前…登校日数にして9日前です。
 
 
え?2週間で4曲覚えるの?
 
 

 
 
案の定、鍵盤ハーモニカが大の苦手な息子は「ウソ…4曲も…」と焦ったらしく、楽器を家に持ち帰ってきました。
 
 
そして、泣きそうな顔で「お家で毎日練習する」と言ったのです。
 
 
4曲はどれも短くて簡単な曲。聞きなじみもあり、見ただけで弾けてしまう子もたくさんいるでしょう。
 
 
しかし、息子にとってはどれも難しく、学校の授業だけでは習得できなかったのです。
 
 
「みんなと合わせて吹けない」「音楽会にとても間に合わない」と悲しそうな顔をする息子に胸が痛みます。
 
 
「できるようになりたい」という息子の気持ちをひしひしと感じた私は、どうにか息子に「ぼくにも弾ける!」という自信をつけられるような対応を考え始めました。
 
 
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2.鍵盤ハーモニカが苦手になる理由

 
 
そもそもなぜ鍵盤ハーモニカが苦手になるのでしょうか。
 
 

◆目と指と息を同時に使うのが苦手

 
 
鍵盤ハーモニカでは、なんと同時に4つの動きをすることが必要とされます。
 
 
①楽譜で音の並びを確認する
②目で鍵盤の音(ドレミファソラシ)の位置を確認する
③指でその確認した音を弾く
④弾きながらホースに息を入れる
 
 
このように、ひとつの動作をする際に体の複数の機能を同時に使うことを「協調運動」といいます。
 
 
この協調運動が苦手な子にとって、鍵盤ハーモニカを弾くことは非常にハードルが高くなります。
 
 

◆楽譜の音の並びや鍵盤の位置を覚えていられない

 
 
脳の働きに「ワーキングメモリ」というものがあります。
 
 
これは、情報を一時的に覚えておきながら、考えたり行動したりする脳の働きです。
 
 
このワーキングメモリで、楽譜の音の並びや鍵盤の音の位置を記憶して、その位置に指を動かすのです。
 
 
ワーキングメモリが弱いという特性があると、楽譜の音の並びや鍵盤の音の位置を覚えておくのが難しくなります。
 
 
次の音がどこにあるのか迷ってしまうので、指が思うように動かないのです。
 
 

 
 

◆学校という環境で自信を失う

 
 
鍵盤ハーモニカが苦手な子にとって、学校の授業における次の状況が辛くなります。
 
 
・自分の出している音が聴こえない
 
 
常にクラス全員の音が大音量で鳴っているので、自分が弾けているのかどうかよくわかりません。
 
 
・みんなで合わせて弾く機会が多い
 
 
途中で間違えると全体と合わせて弾き終わることができず、自信を失ってしまいます。
 
 
息子には上記の理由がすべて当てはまり苦しい状況でした。
 
 
しかし、息子は音楽会まで家で毎日練習することで「ぼくにも弾ける!」と自信をもつことができました!
 
 
わたしがどのように対応したかを次の項でお伝えします。
 
 
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3.「ぼくにも弾ける!」と自信をもてるようになったママの対応

 
 

◆①我が子に合った音楽会の目標を決める

 
 
「音楽会でみんなと合わせて弾ける」「最後まで間違えないで弾く」という目標は、息子にとってはまだ先の学年でよいと思いました。
 
 
ですから、息子の2年生の音楽会の目標は「ぼくにも弾ける!という自信をつける」に決めました。
 
 

◆②楽譜を外して耳で覚える

 
 
楽譜と鍵盤の両方を見るのが辛そうだったので楽譜なしで練習しました。
 
 
息子は耳から聞いたフレーズを覚えるのは早くて得意です。
 
 
まず、わたしが2小節ずつ鼻歌のようにドレミで何度も歌って聞かせました。
 
 
それを息子が記憶して、鍵盤の音の位置を確認して弾くようにしたら、楽譜を見るよりもずっとスムーズに弾けました。
 
 

 
 

◆③「間違えない」以外のことをほめる

 
 
息子は間違えないで最後まで弾くことを目指していましたが、それはとても難しいことでした。
 
 
自信を失って欲しくなかったわたしは「間違えない」以外の弾き方や音色をほめました。
 
 
「カッコーの鳴き声にそっくりな弾き方だね」
 
 
「カエルの元気な合唱に聞こえる音色だよ」
 
 
息子はそのような言葉をすごく喜んで、何度も弾く姿がありました。
 
 

◆④適度な距離で見守りながら、ほめ逃さない

 
 
ある程度弾けるようになったら、わたしは息子の練習に注目していない風を装いました。
 
 
間違えた時に誰も聞いていないという状況をつくったことで、プレッシャーから解放されて自由に弾く姿がありました。
 
 
しかし、息子は自分なりに満足する演奏ができたら必ずわたしの方をチラっと見ます。
 
 
そんな時は、必ず視線が合うように準備しておき、笑顔やグッジョブサインでほめる気持ちを伝えることを心がけました。
 
 
息子は音楽会までの2週間、毎日必ず鍵盤ハーモニカを弾く時間を作っていました。
 
 
家は学校とは違う静かな環境なので、いつも自分の音だけを聴くことができました。また自分のペースで最後まで通して弾く経験がたくさんできました。
 
 
徐々に「ぼくにも弾ける!」という自信をつけていく様子が分かりました。
 
 
なによりも、「楽しいね!」という言葉が聞けたことが嬉しかったです。
 
 
音楽会では、一生懸命に指を動かす姿が誇らしく、ヒーローに見えました。
 
 
鍵盤ハーモニカが苦手でみんなと合わせて弾けないことに悩んでいるお子さんとママの参考になったら嬉しいです。
 
 
行事での我が子に合った目標の立て方については、ぜひこちらの記事をお読みください。
 
 
 
 
「協調運動」が苦手な子へのアプローチ方法がたくさん見つかるのはこちらです。

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執筆者:はた まゆ子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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