発達障害児がしつこい!物欲が強い子の「買って!」が激減する対応法

 

発達障害の子どものしつこい「買って!」は叱っても逆効果。心理を理解して声かけを変えるだけで、物欲が強い子のひどい癇癪や欲しいものを我慢できない行動が落ち着きます。
 

【目次】

1.物欲が強い!欲しいものが我慢できない!息子の「買って!」攻撃
2.発達障害・ASDの子どもがしつこい「買って!」となるのはなぜ?
3.しつこい「買って!」や癇癪を激減させる!対応2ステップ
①言葉の裏にある気持ちに反応する声かけ
②気持ちを話してくれたら、褒める

 
 

1.物欲が強い!欲しいものが我慢できない!息子の「買って!」攻撃

 
 
「買って!」「お金ちょうだい!」としつこく言ってくる子どもに困っていませんか?
 
 
欲しいものを与えてしまうと、金銭感覚がおかしくなってしまうし、将来が不安でたまりませんよね。
 
 
「どうして我慢できないの?」と悩むママも多いですが、実は、発達障害の子どものしつこい「買って!」攻撃は叱っても減りません。
 
 
子どもの特性や心理を理解して声かけを変えると、物欲や癇癪は落ち着きます。
 
 
我が家には自閉スペクトラム症(ASD)のアスペルガー傾向のある中学生の息子がいます。
 
 
小学校高学年から学校に行きしぶるようになり、今は不登校です。
 
 
家で過ごす時間が多くなり、ゲームをするようになってから、「新しいゲーム買って」「〇〇円ちょうだい!」と要求してくるようになりました。
 
 
そんな息子に
 
 
「お金ないから、買えないよ!」

「お小遣いのルールだから、無理だよね。

 
 
などと叱って、どうにか金銭感覚を身に付けて欲しいと対応していました。
 
 
しかし、どれだけ叱ってもしつこく言ってくるし、自分の要求が通らなかったときには、イライラが爆発して癇癪を起こすこともあったのです。
 
 
出かけたときに「買って!」攻撃になると周りの目もあるし、ますます対応が大変で本当に困り果てていました。
 
 
 
 
このような物欲が強く、欲しいものが我慢できない子どもと一緒にいると、ママは精神的にも体力的にも疲れてしまいますよね。
 
 
しかし、子どもの心理と特性を理解して正しい対応をすることで、叱らずに物欲が強い子どもの「買って!」攻撃を減らすことができるのです。
 
 
あんなにも「買って!」としつこく言っていた息子が今ではむやみやたらと「買って!」と言わなくなりました。
 
 
本当に欲しいものかどうかも考えられるようになったのです。
 
 
この記事では、発達障害・ASDの子どもがしつこい「買って!」となる理由と対応の仕方をお伝えしますね。
 
 
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2.発達障害・ASDの子どもがしつこい「買って!」となるのはなぜ?

 
 
実は発達障害・ASDの子どもがしつこく「買って!」となるのには「気持ちを伝える苦手さ」や思い込み」が関係しています。
 
 

◆気持ちや考えを言葉にする苦手さ

 
 
特に発達障害・ASDの子ども自分の気持ちや考えを言葉にして相手に伝えることが苦手です。
 
 
抽象的なことの理解が苦手で気持ちなど、目に見えない曖昧なことを言葉にうまくできません。
 
 
 
 

◆相手が分かってくれるという思い込み

 
 
普段の生活の中で、言葉にして言わなくても相手がこちらの気持ちを考えて行動してくれたり、先読みして話してくれたりすることがあります。
 
 
それが続くと、自分の気持ちを言葉で伝えなくても分かってくれるから伝える必要はないと思い込んでしまうことがあります。
 
 
特にそばにいるお母さんなら分かっているはず!と思っているかもしれません。
 
 
この2つがあり、自分の気持ちを上手く伝えられず、「買って!」などの短い言葉を何度もしつこく言ってくるのです。
 
 
この発達障害の子どもの特性と心理を理解して対応することで、「買って!」攻撃をぐっと減らすことができます。
 
 

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3.しつこい「買って!」や癇癪を激減させる!対応2ステップ

 
 
では、実際に子どもが「買って!」としつこく言ってきた時、どうしたらいいのでしょうか?
 
 
まずは子どもの気持ちを理解し、お母さんが声かけを変えることがポイントになります。
 
 

しつこい「買って!」攻撃を解消して、子どもが自分で気持ちをうまく伝えられる対応の仕方を2ステップでお伝えします。

 
 

◆①言葉の裏にある気持ちに反応する声かけ

 
 
「買って」や「お金ちょうだい」を言葉通りに捉えるのではなく、「どうしてそう言うのかな?」言葉の意味、つまり子どもの本心を考えることがポイントになります。
 
 
例えば、「A君なんて嫌い!」と言った場合、「本当は一緒に遊びたかった」などの気持ちが隠れています。
 
 
字面に反応するのではなく、言葉と本心のズレに気づくことが大切になってきます。
 
 
この場合と同じように、
 
 
字面: 「新しいゲーム買って!」
本心:  仲間と繋がりたい、さびしい
声かけ:「お友達と一緒にゲームしたいよね。分かるよ。」
     「さびしい気持ち、よく分かるよ。」
 
 
字面: 「〇〇円ちょうだい!」
本心:  それぐらい外出するのが嫌だった
声かけ:「そんなに嫌な気持ちなんだね。」     
    「そんなに辛くて、行きたくないんだね。」
 
 
と字面ではなく、本心に対して声をかけます。
 
 
「ゲームいっぱい持ってるでしょ!」や「お小遣いあげてるでしょ!」とついつい言いたくなりますが、ぐっと我慢して、子どもをよく観察してみてください。
 
 
子どもは欲しいものが我慢できないのではなく、自分の気持ちに気づいて欲しいのです。
 
 
このように裏の気持ちに寄り添って声をかけていくと、子どもは自分のことを理解してもらえたと思って、だんだん落ち着いてきます。

 
 

◆②気持ちを話してくれたら、褒める

 
 
子どもが少しでも気持ちを話してくれたら、必ず褒めることがポイントです。
 
 
「話してくれて、ありがとう。」
 
 
「そう思ってたんだね。よく分かったよ。」
 
 
と伝えることで自分の気持ちを話すと相手が理解してくれるということが分かり、段々気持ちを話せるようになってきます。
 
 
とはいえ、気持ちに寄り添って声をかけても、それでもしつこく「買って!」と言われ続けると、やっぱり辛くなりますよね。
 
 
そんな時は、「自分を見てほしい」「認められたい」という気持ちが隠れていることがあります。
 
 
子どもがしつこく要求してくる時だけでなく、普段から肯定的な声かけを増やすように心がけてみてください。
 
 
例えば、「何を作っているの?」と興味を示したり、「ご飯を食べられたね」「お皿を下げてくれてありがとう」など、当たり前にできていることにも言葉をかけてあげましょう。
 
 
このような日々の小さな積み重ねが、お子さんの心を安定させ、しつこく要求してくることが減っていきます。
 
 
 
 
「買って!」としつこかった息子が、今では「友達が持っているゲームが楽しそうだから、欲しいんだよね」と自分の気持ちを伝えられるようになりました。
 
 
そんな時は欲しい気持ちに寄り添うことで、自分で考えて「やっぱりいらないや」と言うことや、お小遣いを貯めて買うこともできるようになったのです。
 
 
また、たまに「買って!」となっても、何か伝えたいことがうまく言えないんだなと息子の心のバロメーターとして見ることができるようになりました。
 
 
発達障害・ASDタイプの子どもが「買って!」としつこく言ってくるときは、自分の気持ちをうまく伝えられないためだと理解し対応することで、しつこい「買って!」攻撃はみるみる減っていきます。
 
 
叱るよりも本音に寄り添うことが、子どもが自分の気持ちを言葉にできるようになる力につながっていきます。
 
 
言葉で気持ちを伝えられるようになると、欲しいものがあったときに「本当に必要かどうか」「どうやって手に入れるか」も、親子で一緒に話し合えるようになっていきます。
 
 
「この子の本心って何だろう?」と考えながら、対応してみてくださいね。
 
 
 
 
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よくある質問(FAQ)

 
 

Q1. 発達障害の子どもの「買って!」は無視してもいいですか?

 
 
A1. 無視は逆効果です。子どもは「分かってもらえない」と感じて、ますますしつこくなったり、癇癪を起こすことがあります。無視するのではなく、言葉の裏にある気持ちに寄り添って声をかけることが大切です。
 
 

Q2. 物欲が強い子に、欲しいものを買ってあげても大丈夫?

 
 
A2. 必要なもの・本当に欲しいものを一緒に選ぶことは問題ありません。大事なのは「どうして欲しいのか」を親子で話し合うこと。お小遣いの使い方を決めたり、自分で貯めて買う経験をさせると、金銭感覚も育っていきます。
 
 

Q3. どうしても「買って!」が止まらない時はどうすれば?

 
 
A3. その背景には「見てほしい」「認められたい」という気持ちがあることも。普段から「ありがとう」「起きたんだね」と当たり前にできていることに肯定的な声かけを増やすと、要求が落ち着くケースが多いです。
 
 
 
 
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執筆者:倉本 紗衣
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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