発達障害・グレーゾーンのお子さんにオススメ！九九を楽しく覚える方法をお伝えします。
発達科学コミュニケーションリサーチャーの渡辺みゆきです。
発達障害・グレーゾーンの子どもにオススメ！九九を楽しく覚える方法
レッスンスクリプト
算数で学習するかけ算の九九。お子さんはスムーズに覚えられますか？九九を覚えるのに必要なのが「聴く力」と「記憶力」です。
数字には聞き分けにくい音があります。１(いち)と４(し)と７(しち)ですね。しっかり聞き分けられていますか？
九九を聞いたとき、あてはまる数字が頭に浮かんでいることも大事です。「とにかく九九を覚えなきゃ！」とひたすら暗唱している子どもは、数字として認識していない場合もあります。
さらに、九九は１つの数字をいろいろな表現で唱えます。一番多いのが「８」です。
例えば
はちいちが８
さんぱ24
しは32
といった風に「はち」「ぱ」「は」は、すべて「８」のことですよね。でも、九九を覚える前まで子どもたちは、８＝「はち」という認識しかありません。
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、聴くことが苦手、という場合もあります。また、こだわりの強い子だと、数字のさまざまな読み方をなかなか受け入れられないこともあります。
発達障害やグレーゾーンの子どもたちが、九九をなかなか覚えられないのは、このような理由もあるのです。
それでは、おうちでどんなサポートをすればいいでしょうか？
多くのご家庭では、かけ算のポスターを貼って、暗記するのではないでしょうか？もちろんこれも必要なサポートですが、さらにひと工夫してみましょう。
まずは、九九を聞いたときや暗唱したときに、数字が思い浮かぶようにすることが大事です。子どもが九九につまづく原因の１つは、数字の独特な表現にあります。
そもそも独特な表現をするようになったのは、その方がリズムよく覚えられるからだと思います。
ただ、８＝はち、ぱ、はとさっと出てこないタイプのお子さんには、この表現で覚えること自体が大変です。そんなときは、言い方を変えてみましょう。
はちいちが８→このままでOK！
さんぱ24→さんはち24
しは32→しはち32、もしくはよんはち32
このように、子どもが今まで使ってきた数字の表現で覚える方が、分かりやすいこともあります。
もしくは、九九の暗唱をひとまずお休みして、先に８＝はち、ぱ、は と表現することを覚えるようにしましょう。どちらを先にするかは、お子さんの様子を見て決めてあげてください。
ただ、お母さんが繰り返し質問するだけでは子どもは面白くありませんよね。特に発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、自分が好きでないもの、興味がないものは完全スルーもしくはシャットアウトしてしまいます。
「楽しい」という感覚は、勉強において大切なポイントです。子どもが楽しく覚える方法を見つけましょう。
そこでオススメなのが「かるた」です。
お母さんが数式を書いたカードを読みあげて、子どもが答えを書いたカードを探します。慣れてきたら、答えを読みあげて数式を探すという方法もプラスして、暗記を強化します。
また、トランプの神経衰弱の要領で、数式と答えを一致させるゲームを、お父さん・お母さんと一緒やってみましょう。
最初からすべての段をやろうとすると時間もかかりますし、子どもも途中で飽きてしまいます。まずは１の段だけ、２の段だけなどから始めましょう。
ここで注意です。もし「勝つことにこだわる」タイプのお子さんの場合は、お父さん・お母さんが手加減してあげて、お子さんをどんどん勝たせてあげてください。
ゲームは真剣勝負！…なんですが、ここは九九を楽しく覚えることを最優先ですすめてくださいね。
他にも、九九を覚えるためのゲームやアプリがたくさんあります。いくつか試してみて、お子さんが楽しめるものを選んであげてください。
ゲームだと、どんなお子さんも楽しく覚えられますよ！
九九の覚え方、いかがでしたか？お子さんに合った、楽しい方法を見つけてくださいね。
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講師：渡辺みゆき
（発達科学コミュニケーションリサーチャー）
（発達科学コミュニケーションリサーチャー）
