発達障害で不登校のきょうだいがずるい!と言う兄弟姉妹に悩んでいませんか?きょうだい児に不登校が連鎖したとき、それを受け入れるべきか行かせるべきか悩みどころですよね。今回はその判断基準と自信を持って登校する対策をお伝えします。
【目次】
1.不登校のきょうだいがずるい!「わたしも学校行かない」
2.不登校を「ずるい」と思う理由
3.不登校になりやすい子の特徴と対応の判断基準
4.きょうだい児の不登校を連鎖させない対策
1.不登校のきょうだいがずるい!「わたしも学校行かない」
不登校の子どもが自宅にいると、ほかのきょうだいからも「学校に行かない!」と言われることはありませんか?
不登校はきょうだい連鎖しやすい傾向が確かにありますが、せっかく学校に行ける子のチャンスをつぶしたくはないですよね。
そんな、学校行かないのはずるい!と言うきょうだい児への悩み、お母さんの対応次第で解決できるんです!
我が家には小4発達障害グレーゾーンで不登校の長女と、繊細な小1の次女がいます。
春からいよいよ小学1年生!という次女は入学前から「わたしもお姉ちゃんと一緒に小学校行かないでおこうかな〜」と言いだしました。
予想はしていても「OK、わかったよ!」とは言えず、入学準備の中でなんとかごまかしていました。
そして、いざ入学すると、緊張しながらも登校する次女にホッとしていました。
ところがゴールデンウィークが終わるころ、不登校で毎日家にいる姉を見て「お姉ちゃんはずるい」と言うようになったのです。
登校させるかどうかの判断基準を持ち、対応したことで、次女は不登校になることなく登校することができました。
この記事では、発達障害の不登校児を「ずるい」と感じる兄弟姉妹に起こりがちな、不登校連鎖への対応策をお伝えします。
2.不登校を「ずるい」と思う理由
きょうだいが不登校だと、その兄弟姉妹に不登校の連鎖はどうしても起きやすいと言えます。
なぜなら、自分だけイヤなことを頑張っていて、不登校のきょうだいは楽をしているように見えるからです。
原因のわからない不登校には、発達障害が隠れていることがあります。
発達障害があり学校生活で辛いことが続くと、二次障害になり興味のないことはひとつも頑張れなくなってしまいます。
不登校になり家で勉強もせずゲームばかりしている。
親もその状態を大目に見て叱らない。
それなのに登校している子は、朝早く起きて支度を急かされ、帰って来てからも宿題。
自由にできる時間は少なく、あっという間に「早く寝なさい」と急かされる…。
こんな状況では「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だけずるい!」となってしまいますよね。
だからといって、エネルギー切れの不登校の子への対応を厳しくするわけにもいきません。
不登校の子も、そのきょうだい児もどちらも伸ばしてあげたい…。
とはいえ、少し背中を押せば楽しく学校に行ける子なのか、すでに無理をしている状態なのか、その判断は簡単ではありません。
まずは不登校になりやすい子の特徴をみてみましょう。
3.不登校になりやすい子の特徴と対応の判断基準
「私も休みたい」と言われた時、親はどうすればいいのでしょう?
忘れないでほしいのは、学校に行かせるかどうかの判断をするとき、子どもの心を壊さないほう、脳が発達するほうを選ぶということです。
不登校になりやすい子の特徴には次のようなものがあります。
・感覚に特性がある
・対人関係に苦手さがある
・感情のコントロールができない
・衝動性がありじっとしていられない
・繊細で不安が強い
・授業がわからない
どんな子どもにも多かれ少なかれ苦手なことはあります。
ですが多くの子は努力でカバーできたり、嫌々ながらもやってみたらできるようになったりします。
ところが、がんばっても努力してもできない子がいます。
できないことばかり積み重なっていくと子どもの自信は失われ、新しいことに挑戦するエネルギーが不足してしまいます。
それに気づかず無理に頑張らせると、本来は元気で明るい子が二次障害から外出ができなくなったり、うつ症状になることがあります。
そうなると、子ども本来の姿に戻るまでに時間がかかってしまうので、勇気をもって休ませる判断も必要です。
一方で、たとえ繊細さはあっても本人は学校生活を楽しめていて、不登校のきょうだいに影響されているだけの場合もあります。
その場合は上手にストレスをリリースしながら、登校への背中を押してあげましょう。
以上のように、子どもが「学校行きたくない」という言葉の裏にはどんな気持ちが隠れているのか見極める必要があります。
そして学校で頑張れる子の不登校連鎖を防ぐ方法は、学校が楽しいと思えることです。
単純ですが、「楽しい」ことは脳を発達させます。
次項では前向きに登校できるようになったわが家の対策と親の関わり方をお伝えします。
4.きょうだい児の不登校を連鎖させない対策
きょうだい児の不登校を連鎖させない方法は、不満のガス抜きをしながら自信を育てることです。
わが家では、お休みを取り入れること・自信を育む声かけをしました。
◆特別休みを作る
「お姉ちゃんだけ休んでずるい。どうして私だけ学校なの?」と不満だらけの次女でしたが、お休みを取り入れることでガス抜きができるようになりました。
無理に行かせ続けて、不登校になるのを防ぐための対策です。
ただ、突然「今日行きたくない」と言われても、仕事を持つママには対応できないことが多いですよね。
そこでママの仕事のスケジュールと、学校行事・給食カレンダーを見比べ、一緒に月1回のお休み日を決めました。
以前の私なら毎月有休を使う決断はできなかったと思います。
ですが、不登校になれば仕事すら続けられるかわからなくなります。
月に1度、事前に決めた日はお休みをする。その日は一緒に楽しい時間を過ごし、ほかの日は頑張る。
そう決めたことで、突然朝になって「今日はお休みしたい。お姉ちゃんだけずるい」と言うことが減りました。
◆自信を育む声かけ
不登校のきょうだいがずるいと感じる理由は、学校よりも家が楽しそうに見えるから。
たとえおうちの居心地がよくても、学校が楽しければ「休みたい」とは言わなくなります。
脳が発達するのは「わかる!」「楽しい!」と感じる時。
子どもは本来好奇心旺盛で楽しいこと、新しいことが大好きです。
学校は新しいことにたくさん出会える場所ですが、好奇心より不安が強くなると安心なおうちから出られなくなります。
不安が強くなるのは自己肯定感が低くて、自分に自信がなくなっている時です。
親は子どもの考えを否定せず、できていることに注目する声かけをしてくださいね。
日々の関わりで、親からの否定的な声かけや注意・指摘が多い場合は要注意です。
失敗したときに「ほら、だから言ったでしょ」や、失敗しないように先回りして声をかけてしまうこともあると思います。
ですがどれだけ失敗を否定されず一緒に楽しめたか?この経験は自信につながります。
脳は楽しいと感じた時に発達することを忘れないでくださいね。失敗すら楽しめるようになれば大きな力になります!
「子どもの心を壊さない、脳が発達するほうを選択する」これは発達科学コミュニケーションでの合言葉のようなものです。
子どもの心を守りながら脳を発達させることができるのは、一番近くにいるママです。
大人になって厳しい状況にさらされることもあるでしょう。
それまでに子どもの脳を育て、「私はできる」という自信を授ければ、子どもは自分から成長していきます!
不安が大きい子の自信を育てる方法を知りたい方におすすめ!
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♡小冊子のご感想
子どもの行き渋りにどう対応するのが正解か分からず困っていました。こちらの本を読んで、行き渋りが悪化する対応をしていたことに気付き、はやめに知れて良かったと思いました。また、どう対応したらいいのか、具体的な対応と声かけが書かれていたので、ありがたいです。今日から取り組んでみます。
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)