思春期兄妹の不登校を乗り越えた!お母さんが子育ての視点を変えて叶えた親子の成長ストーリー

 

お子さん2人の不登校を経験された中村友香さん。各所へ相談に行ってもなかなか解決せず長年苦しんだそうです。今回のインタビューでは、思春期ならではの対応の難しさを乗り越えた方法、そして驚くべき成長を遂げたお子さんの現在について伺いました。
 

【目次】

 

1.兄妹ともに不登校を経験。相談しても解決しない子育て

 
 
思春期の子どもが不登校になってしまった。しかも、兄弟(妹)で。 お母さんはとても苦しいですね。
 
 
しかし、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を実践することで対応の難しい思春期からでも子育てを変えることができます!それを実際に叶えてこられたのが、発コミュリサーチャーの中村友香さんです。
 
 
 
 
中村さんは、ご主人、現在高校生の息子さん、中学生の娘さんとの4人家族です。そして最近新たなカワイイ家族、猫ちゃんが仲間入りしたそうです♪
 
今回のインタビュー1回目では、お子さんたちが不登校になってしまった経緯と発コミュとの出会い、その後のお子さんたちの変化・成長について伺います。
 
 

ーーーお子さんたちが不登校になるまで、どんな様子でしたか?

 
 
「困りごとをはっきり感じたのは、上の子(息子さん)が小学校1、2年生ぐらいです。
 
小さい頃は、家では衝動的な行動をしたり、こだわりの強さなどあったものの、外では困りごとがそんなに目立たなかったんです。
 
ところが小学校に上がってから、割と受け身的なタイプだったことからお友だちとの関わりが上手くいきませんでした。
 
言葉が強かったり態度の大きい子が苦手で、上手く対応できずにトラブルに発展したり、自分だけ嫌な気持ちを募らせて帰ってきたり。そんな落ち着かないクラスにストレスを強く感じて、不登校になっていきました。
 
学校を休めば良いというわけではなく家にいても精神的にすごく不安定で、ものに当たっては壁や家電が壊れるということもよくありました。
 
娘の方は、小さいうちからマイルールやこだわりが強く、癇癪を起しやすい、新しい場所や人に慣れるのにとても時間がかかるという傾向がありました。
 
幼稚園に入ってからその辺りが顕著に出て、教室に入れなかったり、遠足に行けてもみんなとお弁当を食べるのを拒否して食べずに帰ってきたりしたこともあります。
 
小学校でも感覚の過敏さ、緊張や不安が強いために集団生活に適応できず、長年色々調整しましたが不登校になりました。
 
 
 
 

ーーー困りごとを誰かに相談しましたか?

 
「学校の先生はもちろん、スクールカウンセラーさんや、児童精神科の先生、療育センターの方などあちらこちらにかなり相談しました。」 
 
 

ーーー相談後、状態は改善しましたか?

 
 
 「少しずつは変えられた部分もあると思いますが、 私自身の中での大きな方向転換というのがなかったからか、上手くいったり、また戻ってしまったりという感じでした。
 
相談を続けながら母子登校、別室登校、不登校と、普通に登校する期間などを繰り返して、あらゆる登校の形をコンプリートしてしまったように思います。」
 
 

2.子どものできていないところではなく、できるところに目を向ける!

 
 

ーーー長年苦労され続けたと思いますが、発コミュとはどのように出会いましたか?

 
 
「きっかけは、吉野先生の『子どもの未来を変えるお母さんの教室』という本です。
 
長い間悩んで、苦戦してきたわが家の子どもたちに合うのはコレだ!と思ったんです。
 
 

ーーーコレだ!と思ったポイントはどんなところですか?

 
 
「お母さんが子どもの『できることを見る』という視点です。
 
相談先では言われていたことであったけれど、自分がなかなか身につけられなかった考え方だったと思います。
 
子どものできることが見つけられるようになると、私自身の心も落ち着くというのを感じました。」 
 
 
 
 

ーーーちなみに書籍に出会った後、すぐに講座を受講されたんですか?

 
 
「実は、受講は本に出会ってから数年後に始めました。その間に無料で手に入る発コミュの情報を片っ端からインプットしていきました。
 
・本の最後に案内があったメルマガに登録して毎日愛読
・メルマガ内で紹介されていた記事や小冊子を読み漁る
・Nicotto!ライブが始まったので初月無料で登録し、無料期間の1カ月のうちにライブや発達科学講義ダイジェストを全て見る
 
など、内容をメモとって学んだ内容から自分なりに対応を実践してみました。
 
 

ーーー自主的にそこまで徹底するのはすごいことだと思います。最終的に受講に至ったきっかけは何でしたか?

 
 
「吉野先生のメルマガを読んで決めました。
 
自分なりになんとか実践してきたけれど、やっぱり自分1人では孤独で辛くなってしまうことが度々ありました。
 
メルマガには受講すると講座の視聴だけでなく、他の受講者の方と上手くいく子育てを共有するなど学び合いができるということが書いてありました。
 
そこで、『ひとりぼっちを卒業しよう!』と受講を決断しました。」 
 
 
※受講後のことについては、2回目以降のインタビューでも解説していきます。
 
 

3.思春期・不登校でも子どもは変わる!「いいところ」を見つける関わり

 
 

ーーー受講を開始してから、発コミュをどんな風に実践しましたか?

 
 
「受講までに時間が経っていましたが、やはり子どものできることを見るという視点を大事にしました。 無理に褒めるというよりは、いいところを見つけるを意識しました。
 
具体的に見つけたポイントと、その時にかけた言葉をいくつか挙げますね。
 
・ご飯をよく食べた  
 →『たくさん食べたね~。』
 
・いただきます!と言ってご飯を食べ始めた
 → 『いただきますって言ってくれると嬉しいなー。』
 
・ゲームをして楽しかったことを伝えてきてくれた
 → 『へ~いいね!それでそれで!?』
 
このように日々、声かけを実践していきました。
 
 

ーーー実践する上で難しかったことはありますか?

 
 
 「発コミュの主なターゲットは小学校低学年頃の子なので、すでに思春期に入っていたわが子たちにそのまま試しても効かない部分がありました。
 
その辺りは試行錯誤してやり方を工夫していきました。
 
また、受講を開始した時点でもう10年くらいは自分流の子育てをしてきていたので、学んだ色々を自分の中で素直に受け入れるのにはちょっと時間がかかったように思います。」
 
 
 
 

ーーー本格的に発コミュをやってみて、お子さんに変化はありましたか?

 
 
 「始めて3週間くらいで、子どもたち自身が癇癪やイライラのコントロールができるようになったと感じる場面がぽっと出てきました。
 
例えば 、以前は兄妹の片方が騒いでたらそれにもう1人も巻き込まれるというのが日常茶飯事でした。
 
それが、どちらかが騒ぎだしても落ち着いて見守ったり、さらには相手を上手に気分転換させて落ち着かせたりするということが出てきてとても驚きました。
 
もちろんいつも上手くいっていた訳ではなく、環境の変化などをきっかけにまた癇癪がひどくなって荒れてしまう時期もありました。
 
それで心が折れそうになることもありましたが、辛抱強く続けたら1年を過ぎた頃にベースが整ってきたなというのを感じました。 」 
 
 
◆ポイント解説
 
 
思春期のお子さんには、わざとらしく大げさに褒めるようなことは通じにくいですね。中村さんが挙げてくださった具体例をみて、こんなことにわざわざ注目するの?と思われた方もいるのではないでしょうか。
 
 
 不登校ともなると良くない状況にばかり意識が向いてしまいますが、実は
 
 
・年齢的にできて当たり前と思ってしまうような、日常のささいなことこそ「やってるね」と声に出して認める
 
・仮にお母さんとしては興味のないことでも、子どもから発信してきてくれたことに対してにこやかに反応するという小さな積み重ねがとても大切です。
 
 
体得に時間がかかっても、ぜひお子さんの「できていないこと」から「できていること」に目を向ける意識をしてみてください。
 
 

4.小学校低学年から不登校を経験した兄のその後

 
 

ーーー中村さんは発コミュを始めて2年10ヶ月程経ちますね。今現在のお子さんの様子はどうですか?

 
 
「特に高校生になった息子の方が、気持ちのコントロール力とコミュニケーション力がものすごくアップしたと感じています。
 
親子の間では、困ったときにきちんと相談・話し合いができるようになりました。
 
また、長年心配していた友だち関係も落ち着き高校に入って新しい友だちもたくさんできて、とっても楽しく過ごせているようです。
 
家に帰って来てからも電話を繋いでコミュニケーションをとっている姿があります。」
 
 

ーーーアルバイトも経験されたとか。

 
 
「そうなんです!接客業のアルバイトを自分で選んで決めました。少し前までは、進路を決めるような場面では親が間に入って先導するというところが大きかったのですが
 
高校生になってからは自分で動いて自分で判断するということができるようになってきました。
 
アルバイトでは店長さんや他のスタッフさん、またお客さんとのやりとりもあるので、自分の力を総動員してやっていったのではと思います。
 
接客のお仕事ができるくらいまで、ありとあらゆる力がついてきたんだなと嬉しく思っています。」
 
 
 
 
いかがでしたか? 不登校も経験し苦しい時期が長かったと思いますが、発コミュの対応をコツコツと続けて息子さんが立派に成長された姿に希望をいただきました。
 
娘さんの成長については2回目以降のインタビューでご紹介していきますのでぜひお楽しみに!
 
 
次回は、発コミュを実践してく中での中村さんご自身の変化について伺っていきます。
 
 
中村友香さんのインタビュー2回目はこちらから▼▼
 
 
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癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
 
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執筆者:諸住乃莉子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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