発達障害グレーゾーンかもしれない子のコミュニケーションの苦手さは、正しいことを教える対応では解消されません!この記事では、なぜコミュニケーションが苦手になるのかの原因と、コミュニケーション上手になる『伝わる会話術』をお伝えします。
【目次】
1.発達障害グレーゾーン・コミュニケーションが苦手な原因とは?
2.小学生になって友達トラブルが増えた娘へ、私がしたNG対応
3.コミュニケーションの苦手を解消する!魔法の会話を教えます
1.発達障害グレーゾーン・コミュニケーションが苦手な原因とは?
「うちの子、もしかして発達障害グレーゾーン?」と、思ったことはありますか?
発達障害グレーゾーンであろうとなかろうと、人とのコミュニケーションが苦手だと親としては心配になりますよね。
実は、コミュニケーションが苦手な子に、正しいことを教えても、コミュニケーション上手にはならないんです。
今日は人とのコミュニケーションが苦手なタイプの中でも、自己主張が激しく、友達と上手く関わることができないタイプについて、お話しします。
そもそも、コミュニケーションが苦手になってしまう原因は、なんでしょうか?
考えられる原因としては、
・感情をコントロールする力が未熟
・周りの状況を理解する力が未熟
・自分なりのこだわりがあり、周りに合わせることが難しい
・適切な言葉で伝えられず、周りに誤解される
・自分に自信がなく、周りの人に攻撃的な態度になってしまう
これらのことが考えられます。
人がコミュニケーションをとる時、見る・聞く・感じるなどしてインプットした情報を、正しく理解するというステップを経て、最終的に行動に移します。
ですが、発達障害グレーゾーンの子どもたちは「見る・聞く」「正しく理解する」「行動に移す」というそれぞれのステップに苦手さを抱えていることが多いのです。
さらに、人と上手くコミュニケーションが取れずに、叱られたり、注意されたり、友達トラブルになった記憶が積み重なると、自信がなくなっていきます。
自信がないと、人を受け入れる素直さが育たず、分かっていても正しい行動ができないこともあります。
こういう理由があるので、ただ正しいことを教えこんでも、解決しないんです!

じゃあ、どうしたら良いのか?というと、ズバリ「脳を育てる」ことです!
脳のまだ未熟な部分の発達を促す関わりをすることで、原因となっている姿が和らぎ、人とのコミュニケーションが苦手という問題が解消されていきます。
2.小学生になって友達トラブルが増えた娘へ、私がしたNG対応
実は、私は過去に人とのコミュニケーションが苦手な娘にNG対応をしていた過去があります。
私は、娘が小学2年生の頃、自己主張が激しく友達と上手く関わることができない娘に、注意や疑いの言葉、空気を読ませる質問をしていました。
例えば、こんな感じです。
「お友達が悲しいことを言ったのは、〇〇ちゃん(娘)が先に何かしたんじゃない?」
「自分のことばっかり話したらダメだよ!お友達の話もちゃんと聞こうね!」
「そんなふうに言われたら、〇〇ちゃん(娘)だったら、どんな気持ちになる?」
ですが、この対応を続けた結果、娘は以前よりも人とのコミュニケーションが苦手になっていきました。
今思えば、私がしていたこの対応は、脳を育てるという行為と全く逆のことをしていたんだと分かります。
その後、私は発達科学コミュニケーションの講座を受講して、娘への関わり方がガラッと変わりました。
私の対応が脳を育てるコミュニケーションに変わると、娘は徐々にお友達と上手くコミュニケーションをとれることが増えていきました。

中学1年生になった今では、新しいお友達も少しずつできてきて、少し緊張しながらも、楽しい学校生活を送っています。
今日は、そんなコミュニケーションの苦手を解消する魔法の声かけをお伝えしますね!
3.コミュニケーションの苦手を解消する!魔法の会話を教えます
コミュニケーションの苦手を解消させよう!と思うと、ついつい注意・指示ばかりになっていませんか?
過去の私も注意・指示ばかりだったので、そうなってしまう気持ちはすごく分かります。
ですが実は注意・指示されても、言われた通りに動けない子どもは「人と上手くコミュニケーション取れなかった」という失敗体験の記憶だけが残ります。
その失敗体験の記憶が、脳の中に溜まっていくと、どんどん自信がなくなっていきます。
コミュニケーションの問題を解決するためには、脳の未熟な部分の発達を促すことが大事です。
失敗体験の記憶の積み重ねは、脳が育ちにくいサイクルを生み出します。
逆に人と上手く関われたという成功体験の記憶は、脳の未熟な部分の発達を促すのでコミュニケーション力がアップしていくんです!
コミュニケーションの苦手を解消する!魔法の会話というのはコミュニケーションが苦手な子が自然とコミュニケーション上手になる声かけということです。
具体的には、
<周りの状況を理解する力が未熟な時>
「〇〇ちゃんにお願いがあるんだけど…(子どもが動いてくれたら)ありがとう!ママすごく助かったよ^^」と声をかけ『どんな時に、何をしたら人は喜ぶのか?』の記憶を残す。
<適切な言葉で伝えられず、周りに誤解されることが多い時>
「友達のこと嫌いって思ったのは、本当は楽しく遊びたかったのに、仲間に入れてもらえなくて、悲しかったからかな?」など声をかけ『言葉の裏にある本音を言語化できた』記憶を残す。
こんな声かけをして、ミスコミュニケーションが起きにくい、伝わりやすいコミュニケーションをすることが大事です。

まずは、信頼できるママとの会話で『コミュニケーションが上手くいった!』という成功体験の記憶を積んでいきましょう!
そうすると、園や学校などでも、周りの人とのコミュニケーションが上手くいくようになりますよ。
コミュニケーションが苦手な子の人との関わりが上手くなる!魔法の声かけ教えます。
執筆者:渋沢明希子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)